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エコ・ライフフェア2012で水俣の美しい風景&くまモンに出会おう! [2012年05月31日(Thu)]
昨日、環境省に打ち合わせで行ったとき、久しぶりに水俣病の地域再生に取り組む部署の方にご挨拶に行ったところ、見覚えのある水俣の風景写真や水俣の海の美しい生物の写真が大量に置いてありました。今週末、6月2日〜3日に代々木公園で開催されるエコライフ・フェア2012の環境省ゾーンで展示する予定とのことでした。風景写真は地元のアマチュア写真家の山本さん。私もお会いして写真をお借りしたことがありました。

ありふれた山や川や海の風景、日常の暮らしを、そのままに写し撮っているように見えるのですが山本さんの写真の中では、美しく輝いているのが不思議です。技術もさることながら、愛情がこもっているからなのでしょうね。水俣に行ったことの無い方はぜひ見に行って欲しいと思います。髪の毛の水銀チェックもやってもらえるそうです。それから、3日(日)はくまモンも登場するとか。くまモン、逢いに行きたい!

水俣病が公式に確認されたのが1956年。それから半世紀以上たって、汚染はすっかり改善され、今では市は環境で先進的な取組を進め、市民団体や農家、漁業者、加工業者、廃棄物処理業者など民間でも環境への取組を売り物にする活動が繰り広げられ、環境先進都市とすら呼ばれる水俣市ですが、今でも「水俣病の水俣」と思われていることも事実です。

公害がひどかったときからずっと「風評被害」にあっている水俣。なんとか、良い面をアピールできないかと、首都圏での情報発信をする事業をお手伝いしたこともありました。今は、その仕事から離れ、ときどきボランティアや一参加者としてイベントに出ることがあるだけですが、福島の風評被害を考えるとき、水俣のことを考えないではいられません。

とりあえず、6月2〜3日にご都合のつく方は、代々木公園で水俣の美しい風景(&くまモン)と出会ってください。

今年も盛りだくさんの東京ボランティア・市民活動センターの事業計画 [2012年05月31日(Thu)]
5月28日(月)の夜、東京ボランティア・市民活動センター(TVAC)の今年度初の運営委員会がありました。主な議題は「平成23年度事業報告・決算」と「平成24年度事業計画・予算」。前年度最後の運営委員会で事業報告はほぼ済んでいるので、議論に時間をかけたのは、今年度の事業計画。特に、重点を置いて進める事業にポイントを絞り集中的に議論を行いました。

1.認定NPO法人取得等支援事業
2.災害ボランティアの支援に関する事業
3.中間支援組織の人材育成事業

この3つです。

2011年6月の特定非営利活動促進法(NPO法)改正によって「認定NPO法人」の制度が変わりました。今までよりも、認定されやすくなったこと、また寄付を促す寄付税制も改正されています。さらに、全てのNPOに適用される新たな会計基準が導入されることも決まっています。TVACは、認定NPOへの移行を目指すNPO法人の支援すると同時に、新会計基準に適合した経理の方法を伝える事業を行っています。昨年度に実施した会計の講座は、会場を大きくしなければ入りきれなかったとのことです。Ustreamでの配信など、ITを用いた情報発信を好評のようです。

2番目の「災害ボランティア」は、言うまでもなく、2011年3月11日の東日本大震災を踏まえたものです。阪神淡路のときと比べて、ボランティアが少なかった原因はいろいろと取りざたされていますが、現地のボランティアセンターや役場も大きな被害を受けたことの影響が大きかったと言う方がいらっしゃいます。建物の被害、人的被害が大きかったため、ボランティアの受け入れがしにくかったということでしょう。また、NPOやボランティアも資金や人に余裕がなかったため、最初の頃に活躍したのは、資材、資金、ノウハウ等のある海外協力系の団体でした。それも、本部が海外にある団体の日本支部のような団体の動きも目立ちました。
首都圏をおそう巨大地震の発生が早まる可能性もあると言われています。首都圏が大地震におそわれたとき、ボランティア活動をどうやって展開できるのか、重要な課題です。では、現時点で災害ボランティアの人材育成事業はどのようなことをすべきなのか、考えなければなりません。いざと言うときボランティアコーディネーションをする人なのか? それとも、地域の中で日常的に災害に備えた活動を支援して行く人なのか? また、大災害がいつ来るのかもわかりません。「明日来てもおかしくない」とも言われていますが、10年たっても来ない可能性もゼロではありません。ところが、災害ボランティアの人材育成事業に予算や労力を投入できるのは、長くて3年でしょう。TVACが取り組まなければならない仕事はどんどん増えています。どのような方針の下で、どのような事業に取り組むか、引き続き議論が必要ですが、それほど長い時間をかけるわけにも行きません。難しい問題だということが良くわかりました。引き続き、検討しつつ、事業を進めていきます。

3番目もものすごく重要かつ難しい問題です。これについては、項を改めて下記愛と思います。

喜多方のアスパラガス [2012年05月30日(Wed)]
福島県の喜多方市からアスパラガスが届きました。
早速、天ぷらとゆでて食べました。農家の方が丹精込めて栽培したアスパラガスは甘く、ジューシーでいくら食べても食べ飽きません。

福島の野菜はほんとうにおいしいなとしみじみ思いました。首都圏に売り込むために、品質の高い野菜や果物を作ろうとがんばってきたからなのでしょう。

農家の方の努力を水の泡のように吹き飛ばしてしまった原発事故。あらためて、原子力発電所への怒りがこみ上げてきました。

喜多方のアスパラガス
市民参加・協働に関する条例を整備している自治体は3割にとどまることが判明 [2012年05月29日(Tue)]
大阪大学大学院法学研究科大久保規子教授が主催するグリーンアクセスプロジェクトでは、地方自治体における協働の実態調査を進めています。

このたび、全国の自治体を対象に「市民参加・協働条例に関するアンケート」および「環境条例に関するアンケート」を行い、地域に根ざした市民参加・協働の仕組みの現状と課題について我が国で初めての包括的な調査を実施した結果がほぼまとまったとのプレスリリースが発表されました。

かいつまんで言うと、
・参加・協働の重要性は広く認識されているものの、条例の整備は3割にとどまる。
・条例を制定していてもその運用実績が少ない自治体もある
・今後、参加・協働で実効的な地域づくりを進めるためには、条例整備の支援、コーディネータの育成、地域の実情に応じたきめ細やかな仕組みづくり等が必要であるという示唆が得られた。

ということのようです。

いずれ、報告書としてとりまとめられる予定ですが、概略を記したプレスリリース文書を入手しましたので、関心のある方はダウンロードしてみてください。

大阪大学プレスリリース(市民参加に関する自治体調査).pdf
助成審査委員会を通過できない助成申請のパターン [2012年05月28日(Mon)]
残念ながら、採点のときに低い評価をせざるを得なかった申請にもいくつかのパターンがあります。

まず、環境保全の目的に合わないか逆行するものがあります。最近は少なくなりましたが「地元の希少種を全国に広める」とか「絶滅した希少種を移入する」という事業が典型的です。10年前であれば合格になった可能性もありますが、現在は種を移入することや移出することに慎重でなければなりません。

次に、持続可能性・発展性の乏しい事業です。環境教育の事業に多いのですが、事業を実施し続ける限り、講師謝金や人件費がかかり続けるものがあります。持続・発展のためには助成金に頼らざるを得ない事業ものは助成しにくいのです。新たなプログラムを開発して、それを波及することで資金源を得られる見込みがあるとか、今までよりもずっと高い効果が期待できるなどの「他とは違った売り」があれば別ですが、そのような要素が感じられないものは採用しずらいものです。「金の切れ目が縁の切れ目」となるのでは困ってしまいます。

ところが、助成金の申請に手慣れた団体になると、ほとんど同じ内容の事業を看板を変えて申請先を渡り歩くケースがあります。同一団体(または同一案件)への連続助成の期限が決まっているような場合、例えばA財団で3年事業を行い、次にB財団に申請をしてまた3年ということがあります。複数の助成金の審査をしていると、ときどき気づくことがあるのですが、事業の内容はほとんど同じなのに「温暖化」とか「生物多様性」など、その時々の時流に合わせてタイトルや事業を少しずつ変えていくので、助成財団のwebサイトを見ても、同じ案件だとは気づきにくいのです。

この手の案件は、内容を見て落とすべき積極的な理由が無い限り、一旦通過させて、審査会の議論に委ねるのが「川村流」です。

審査会では、実質的に他の助成の継続案件であることを告げ、議論に入ります。継続ではあっても続けることが重要と判断されれば助成を受けられます。他に強力なライバルがいない場合も「消去法」で救われることもあります。「運も実力のうち」という言葉を実感します。

それから落ちるのが「二番煎じ」。環境の分野であれば、トレンドは
里地・里山(耕作放棄地や放置された雑木林、荒れた竹藪を含む)
水辺地(河川、湖沼、水質等)
ごみ・リサイクル
環境教育
などです。このキーワードに含まれる活動で申請するときは要注意です。

今までに、数え切れないくらいの市民活動がこの分野で取り組まれてきました。ところが、未だに同じテーマで助成申請が上がってきます。そして、いずれも年を追うごとに問題が広がり、深刻化していきます。その課題が多くの人に共有されているからこそ、課題への取組は、今までとひと味も二味も違う視点が必要になります。「今までと変わらないね」「これで解決するかな」「難しいだろうね」というやりとりがあって「次の案件に行きますか」となります。逆に言えば、これらのテーマで「これはちょっと目新しいね」と思わせることができれば、可能性はかなり高まります。

だいたい、このような案件が低い評価を受けて、審査委員会にはかられることになります。
助成申請書の採点にうれしい悲鳴 [2012年05月27日(Sun)]
助成金の採点がやっとおわりました。今回はちょっと苦労しました。まず、直感を頼りに落選と通過を振り分けます。予定では3分の1に減らすはずでしたが、3分の2が残りました。精読の手間が倍かかったことになります。スクリーニングをかけた後、webをあたり、新聞記事検索で関連記事を探し、他の助成財団などのサイトをあたりながら、採点基準に合わせて点数をつけるわけですが、数が多いととても大変なので、スクリーニングの段階でもう少し落としておきたかったというのが本音です。

市民活動に日々尽力されている方々の申請に対して「落とす」とか「減らす」というのは適切ではないのですが、限りある助成金を有効に使うためには、全部通すわけにはいきません。また、競争によって活動がレベルアップしていくことも期待しているわけです。その点はご理解いただきたいと思います。

審査員の採点を集計すると、ずば抜けて得点の高い案件群と、得点の低い案件群に分かれます。どちらも、審査会ではあまり議論しません。時間がかかるのは、当選と落選のボーダーラインにある案件です。逆に言うと、そこに時間をかけたいので、ずば抜けて得点の高い案件と低い案件はあえて議論からはずすのです。もちろん、委員の1人でも「この案件は議論すべきだ」と主張する方がいれば俎上に載せます。

このように書くと「議論もしないほどずば抜けて得点が高い案件とはどのようなものか?」との質問が来ます。うまく説明できないのですが、オーラがあるのです。ありきたりの言葉で書くと「先駆性がある」とか「戦略的な事業体系」、「ニーズ・課題を確実にとらえている」などとなるのですが、そのような概念を超えて「すごい」と思わせる何かがあります。テーマとなる課題がしっかりと把握されている、そして、その解決策がしっかりと構想されており、実施体制も含めて「これはやってくれそうだ」との説得力があります。

審査会に行くと、他の審査員も同じように感じているらしく「この申請はいいね」「これは通しましょうね」くらいのやりとりで終わってしまうのです。今回も、私の中にはこのような申請書が2件ほどありました。他の審査員の方も同じような感じ方をしていただけたか、集計表を見るのが楽しみです。

「これは、重要な取組だ」「非常に魅力的で、インパクトのある活動を展開している」と直感しても、「無条件合格」にはならない申請が多いのが今回の特徴でした。まず、申請書の書き方の問題です。良いことをしているのに、とてもわかりにくい。眼光紙背に徹すとか、行間を読む作業にいそしむことになります。web検索などで補足的なデータを得ることができれば通過ですが、納得できるだけの情報を得るにはかなりの時間が必要です。いくら良い活動をしていても、助成金は申請書類だけで判断すべきものであり、表現力も含めて実力だ、と割り切る方もいらっしゃいますが、申請書の書き方が上手な団体だけが通過するというのもいやなので、心のどこかに訴えるものが少しでもあれば、できる限り情報源を探すことをモットーにしています。ところが、今回のように調べなければならない案件が増えると、それも十分な時間がかけられなくなるので困ります。くれぐれも、助成申請書は、わかりやすく、かつハートに訴える書き方を心がけていただきたいものです。

きわめて、戦略的・論理的に事業を組み立てて申請していても「どうしたものかなぁ〜」と悩む申請が多かったのも今回の特徴です。確かに、重要なテーマだし、今までこのテーマに真正面から取り組んだ事例は少ない。実現できれば、すごいだろうなとは思うのですが「今まで、先達がずっと構想していたことが、そんなにあっさりとできるのだろうか」との疑問が湧いてくるのです。自分もいつかやってみたいと夢見ていたことを、いきなり設計図に落とされてしまったような気分とでも言いましょうか。ジェラシーのような気分があるのかもしれません。書いてあることに大いに共感する。重要なテーマであることもわかる。でも、今まで挑戦してきた事例はあまりに少ない、実績や実現可能性の点では高い点をつけられない。そのような案件を採択しなくても「ここなら、そこそこの成果を出してくれるだろう」と思われるものも多かったので、その冒険的な申請を通過させると、安全・確実案件をいくつか落とさざるを得なくなる。これもまた苦悩の種でした。最終的には、審査会の判断に委ねることとし、私の「お勧め案件」として提出しました。議論が楽しみです。
マヤ人は人類滅亡を予言してはいません [2012年05月26日(Sat)]
「マヤ文明は天体観測から正確な暦を複数持っていたことで知られていますが、「長期暦」と呼ばれる暦が2012年12月で一周することが「世界の終わり」と解釈され、人類滅亡を予言しているとのうわさがあります。

いたずらに世間の不安を煽るような「風評被害」にはうんざりしていたので、考古学者は何をしているのかと思っていたら、最近、岩波新書の『マヤ文明―密林に栄えた石器文化』青山和夫著という本がありました。マヤ文明についての最新の知見を素人にもわかりやすく書いてある好著です。マヤ暦についての記述もあり「2012年に人類は滅亡しない」とはっきりと書いてあります。

そもそもマヤ人は、私たちが意識しているように、時間が過去から未来に続く直線としてはイメージしていなかったのです。太陽や月の運行のように、時間を無限に循環する環のように考えていました。日本や韓国、中国にも、十干と十二支を組み合わせて60年で一回りする「干支(えと)」があります。「壬申の乱」は672年に起きた日本の内乱で、「壬申倭乱」は1592年に豊臣秀吉が朝鮮にしかけた戦争を朝鮮側で言う呼び名。どちらも壬申(じんしん・みずのえさる)の年におきたことが名前の由来です。ちなみに、甲子園球場は1924年「甲子(こうし・きのえね)の年に完成したことを記念した名前だそうです。干支暦が一巡して原点に戻ったからめでたいということなのでしょう。

マヤ人は、周期の異なる何種類もの暦を使っており、その一番周期の長い暦が2012年で一巡することが人類滅亡説の根拠ですが、干支が60年ごとに繰り返すように長期暦も一周するとまた原点からやりなおしになるだけなのです。マヤ人は、長長期暦が一巡するとなったら、滅亡を心配するのでなく、新たな「世紀の始まり」を祝うことでしょう。さらに、驚いたことに、青山氏によればマヤ人は、さらにずっと長い周期の暦も持っていたらしいのです。一番長い周期の暦は地球の歴史よりも長いそうですから、驚くべきことです。

この本の中で青山氏は、マヤ文明の衰退についてもページを割いています。環境問題を考える身にとって興味深く、終末論よりもずっと深刻な問題を提起しています。

まず、一般的にマヤ文明が突然崩壊したというのは実態をとらえていないそうです。巨大なピラミッドや石碑を作るような都市文明は数世紀をかけて徐々に衰退しますが、都市を離れ、農耕を主体とするマヤの人たちの暮らしはスペインによる侵略の後も残っています。この部分を読んで宮崎駿のアニメ『天空の城ラピュタ』を連想しました。

マヤで都市が放棄された理由は、いくつかの要素が複合しているとの説が有力です。青山氏は「人口増加」「環境破壊」「戦争」が主な原因と考えています。車輪を持つ輸送機器や大型動物を使った運搬手段を持たなかったマヤ文明は、人口の増加が近辺の自然環境の悪化につながりやすく、環境問題を解決するために戦争が頻発したというのです。さらに、王や王族は自らの権威を維持するためにさらに巨大な建造物を作り、農民の疲弊や環境破壊をさらに進める結果となったと説いています。

今の人類の所業を考えると、繁栄を持続するために、環境を保全するのではなく都市化を進め、環境への負荷を増やしています。

青山氏は、石器が専門の考古学者ですが、考古学の研究から得た知見を、現代に生きる私たちに伝えることがだいじだと考えていらっしゃいます。好著にめぐりあえたと思います。
夏休みに、貝殻など調べてみませんか? [2012年05月25日(Fri)]
2012年5月24日、日本自然保護協会の方が私の事務所を訪ねていらっしゃいました。

歩いていけるくらいしか離れていなかったのですね。知らなかった。
打合せの用件は、協会さんの事業「自然しらべ2012」について。この事業は、うちの団体が事務局をつとめる「東京ガス環境おうえん基金」の助成対象でもあります。

1995年から毎年、テーマを決めて全国からデータの提供を募ります。生物多様性を感じ・知る機会を作るとともに「地域の自然を大切に思う気持ちを育む」ことを目的として実施しています。2011は「チョウの分布 今・昔」でした。13種のチョウの観察記録を全国から募り、延べ参加人数は10,517人、集まったデータは4,256件(重複等を除いた有効データ)にものぼりました。今まで記録の無かった外来種が記録されたり、アオスジアゲハが秋田県で定着している様子がうかがわれたりといろいろなことがわかったそうです。

2012はテーマが「貝」。夏休みに海辺に行って貝殻を拾っていただき、データを集計します。データ集めに、こどもエコクラブがどのようにご協力できるかを考えるのが今日の打合せのミッション。面白い調査なので、こちらもできるだけのご協力をさせていただくことになりました。
詳しいことが決まり次第、こどもエコクラブのホームページなどでもご案内させていただきます。今年の夏は、海辺で貝殻を拾いましょう。大人も大歓迎です。
急速に分布を拡大しているツマグロヒョウモン

写真は、最近急速に分布を広げているツマグロヒョウモンです。「最近、見かけないきれいなチョウがいるな」と思ったら、これかもしれません。温暖化の影響もあるかもしれませんが、パンジーやビオラを育てる人が増えていることと関係しているのではないか、とも言われています(写真は、日本自然保護協会のwebから)。
助成財団のプロが語る助成申請の極意 [2012年05月24日(Thu)]
以前、助成申請の審査の仕方について記事を書いたところ、財団に勤務されている方から次のようなコメントをいただきました。とても勉強になりましたので、本人のご了承を得て転載いたします。

−−−−−−−−−−−−−以下転載−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

助成申請の審査は、組織毎の色より、審査担当者個人の色が出ますね。審査基準は統一できても、担当者個々人の向き不向きがあるので、手順や方法は統一出来無いでしょう。また、習熟度に裏付けられた直感がモノを言う職人技の作業でも有ります。あくまでも参考ですが、私の審査手順をザクっと纏めると次のようなStepを踏んでいます。

Step1の、一気に、直感的に全案件を眺めるのは同じですね。但し、この段階では「何をしたいか皆目解ら無い」所謂"箸棒"案件を選り分けるだけにしています。従って、この...段階では背景・効果・成果・金額も殆ど気にしていません。兎に角、全案件を俯瞰的に捉える事に集中します。

Step2では、個々の案件が何をしたいのか、目的・目標に留意しながら全体像を理解するに努めます。この段階では合否は考えません。このStep以降は集中力がモノを言うので、数日間掛けて進めていきます。

Step3では、余程予備知識の有る分野の案件を除いて、キーワードを拾い出し、ググったり、新聞記事検索を掛けます。テーマや背景、申請者の実績等を理解しながら、組織や人物のトラブル歴や、その分野での対立関係と申請者の立ち位置を把握します。ここで既に他者が解決済の案件であったり、問題の有る申請者が有れば外します。

Step4では、自分なりに頭の中で自分なりの企画を組立てながら、予算積算も見ていきます。この段階で、目的・目標と実施計画の不整合、コストパフォーマンスを見極め、審査基準と突合させながら、合否と金額査定での合格の3区分に選り分けます。

Step5として、合格案件の助成額を合計して、助成予算総額と比較します。ここで合否ボーダーラインの調整をして事務局案の出来上がりです。私の場合、審査前に概ねの助成予算総額が判っていれば、大概は調整せずに1回目の審査案と予算がほぼ均衡します。

PM(プロジェクト・マネージャー)って商売を長い事やってるとつくづく思うのですが、助成審査の審査基準だ手法だと言うものは、よすがとして必要なものでは有っても、突き詰めれば常識論なんですよね。ドカッって申請が来ても、常識で振分ければ大概は助成予算総額と比べてイイ線に収まってしまうもの。

(1)非現実・非常識、
(2)二番煎じ、
(3)トラブルメーカー、
(4)我田引水・私利私欲、
(5)的外れ・こじつけ。

ここ迄を落選させて、

(6)華美・贅沢・無駄、
(7)論旨不明瞭。

この2区分の案件をヒアリングしながら金額査定と弁護的補足。

これにプラスして経験的直感。第一印象で何か引っ掛かるモノを感じたら、合格させても進行途中でトラブルを起こすことが非常に多い。

違和感を覚えたら、一見合格でも敢えて突っ込んでヒアリングして極力断るべき。審査担当者に求められるのは、第一に直感力。第二に文書読解・透察力、第三に(1)-(5)を効率的に外すバランス感覚。第四に(6)を削り込める物価相場感。第五に(7)を補足修正し得る文書構成力。そしてそれらの能力を裏打ちする企画力と実践経験ですね。
横浜市市民協働条例案をめぐるラウンドテーブル 第2弾 [2012年05月23日(Wed)]
【緊急開催!】『横浜市市民活動協働条例案をめぐるラウンドテーブル』第2弾

近日中に、新しい協働を考える会から正式のアナウンスがあると思いますが、とりあえず緊急にお知らせします。

 公明党横浜市会議員団より「横浜市市民協働条例案」が6月の市議会に提出される予定になっています。
それに先立ち、議員立法としてはめずらしい手法として全国紙一部に大々的に折込広告を使うなどして、5月16日締切で広くパブリックコメントの募集もされました。
協働に関する条例であれば、条例案を作成するプロセスにも市民がかかわるべきとの思いから、ラウンドテーブルを催すこととなりました。5月22日に開催した第1回では、主にプロセスの議論になりました。そこで、条例の内容を話し合う第2弾を催すこととなりました。パブリックコメントや第1回のラウンドテーブルでの議論を反映した条例案の最新版をもとに議論する予定です。
 当日のご参加も大歓迎ですが、資料準備の関係上、ご参加下さる方はできたら事前に申込みいただけたら幸いです。

■日 時 2012年5月28日(月)18:30〜20:30 
■場 所 横浜市市民活動支援センター
■主 催 新しい協働を考える会
■参加費 無料
■対 象 本経緯に関心のある方ならどなたでも(市内外問わず)
■申込み Fax045-540-7421(新しい協働を考える会事務局)

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