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日本環境教育学会第24回大会(びわこ)でこどもエコクラブに注目! [2013年07月06日(Sat)]
2013年7月6日(土)〜7日(日)に滋賀県大津市(びわこ成蹊スポーツ大学@比良)で、日本環境教育学会の第24回大会が開かれています。今日は、第1日目の口頭発表、ポスター発表、公開シンポジウムが開催されました。
口頭発表では滋賀県甲賀市で活動するこどもエコクラブ「山内エコクラブ」が地域の環境・福祉・文化・経済などが継ぎ目無く重なり合った活動を紹介してくださいました。私も、ここの活動をまとまった形でお聞きするのは初めての機会でしたが、今更ながら「すごいなあ」と思っていたら、会場からも感嘆の声。
また、公開シンポジウムでは、滋賀県草津市のこどもエコクラブもご紹介いただきました。地域を深く知り・地域で活動することと国際交流・国際的な情報発信がシームレスに行われているクラブの活動もすばらしいものでした。
改めて、こどもエコクラブの進化・真価を見せつけられるようで、やはり、これを発展させていくことが重要なのだと強く思った一日でした。眠いけど、なかなか眠れません。
こどもエコクラブのデータ公開 [2012年06月09日(Sat)]
たまには、本職の話を。「こどもエコクラブ」のことです。
こどもエコクラブは、幼児から高校生まで誰でも参加できる環境活動のクラブ。
子どもたちが人と環境の関わりについて幅広い理解を深め、自然を大切に思う心や、環境問題解決に自ら考え行動する力を育成し、地域の環境保全活動の環を広げます。....と、こういう趣旨の事業です。

1997年に環境省の事業としてスタート。これまでに登録した子どもたちは延べ170万人にのぼります。2011年に環境省は「後援」となり、事業を引き継ぐことになりました。

メンバー数の推移(1997-2011)


年代別に内訳をみると、小学生が圧倒的に多いものの、幼児もけっこういます。
年代別内訳


クラブの形態も非常にバラエティに富んでいます。近所の子どもグループから、学校、自治体が募集するものもありますね。
形態別内訳


このような多様性を最大限尊重しつつ、活動を繰り広げていくのが面白いところかもしれません。
子どものためにできること [2012年05月17日(Thu)]
昨日はこどもエコクラブ関係で共同事業をさせていただいた企業さんを訪ねました。
昨年度行っていた共同事業にお礼を申し上げることと、今年度はこちらの事業で継続できなくなってしまったことをお伝えすることがミッション。とても気の重い仕事でしたが、先方はこちらの事情を良くご理解いただき「機会があれば、また協力しましょう」とおっしゃっていただきました。
また、いろいろとお話をする中で改めて強く感じたことがありました。

日本の人口に占める子どもの比率が下がり続ける中で、子どもを対象にした事業のあり方を根本的に考え直す必要があります。数を頼みにする事業モデルは成立しにくくなることは確かでしょう。

これまで、こどもエコクラブ事業は国の委託事業として「広く・あまねく・公平に」を原則として、できるだけ多くの子どもたちが参加し、同じサービスを提供することを目指していました。その考え方を根本から変えようとしている私たちの選択は間違いではなかったということが再確認できました。いつか、また仕事をご一緒させていただきたいと強く思いました。
こどもエコクラブは第2ステージへ [2012年05月10日(Thu)]
こどもエコクラブ」は、全国の子どもたちが参加できる環境活動・環境教育のグループです。家族や近所の子どもたち、公民館などの活動、保育園・幼稚園、学校、ガールスカウト・ボーイスカウト、企業が呼びかけて作ったクラブなどなど多彩な形態があります。

1997年に環境省の事業としてスタート、2010年までは国の予算で運営していましたが、2011年度から私たちが事業を引き継ぎました。

2011年度、会員数は148,919人と約3万人減少したものの、登録したクラブ数は3,313と前年を若干上回り、これまでの延べ登録メンバーは170万人となりました。民間団体の事業になっても、継続してくださる方が多いことに力づけられる一方、今までとほとんど同じ規模の事業を自ら資金調達しながら続けなければならないという重荷を背負ったことでもあります。会費を集めるのは難しいとの判断から、寄付金、助成金、企業からの協賛金などを収入源として考えました。しかし、突然に国の予算が無くなったため、助成金への応募は限られ、企業へのアプローチの準備もできませんでした。さらに3月の東日本大震災のため寄付や協賛金も難しくなりました。それでも、何とか多くの企業、団体、自治体、支援者などのご支援をいただき、壁新聞コンクール、全国フェスティバルまで事業を完遂できました。事業費ベースでは善戦しましたが、人件費は完全に持ち出しとなりました。民営化2年目を迎え、短期的には人件費を含む収支の改善にも取り組まなければなりませんが、大事なことは、こどもエコクラブの中長期を見据えた夢を描き、関係者が心を一つにして夢に向かって進む道筋を見せることです。

幸いなことに、今年度は環境保全再生機構から地球環境基金の助成を得ることができました。2010年度までは国の予算でやっていたので、助成金を申請できなかったのです。320万円の資金を使って今年度から、地域における子ども環境活動を活性化する仕組みを作ります。

これまで、こどもエコクラブは国の事業であったため、できるだけ多くの子どもたちが参加することと、どのクラブにも同じサービスを提供することが求められていましたが、これからは、子どもたちの環境活動がどのような変化をもたらしたか、見えやすい形で示して行く必要があります。今回獲得した助成金は、そのような仕組みを築くための原資となります。

これから始まるこどもエコクラブの第二ステージの進展を、折に触れご紹介させていただきます。
こうご期待。