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中越パルプ工業さんと竹紙 [2012年07月02日(Mon)]
6月29日(金)の午後、リオ+20の後を受けて「グリーン・エコノミー」をテーマにしたシンポジウムがありました。私は、10分ほどの時間をいただき「プロジェクトD 被災地に緑と心の復興を! どんぐりプロジェクト」のご紹介をさせていただきました。それについては、また別の機会に書くこととして、今回は、シンポジウムでポスターセッションに出ていた中越パルプ工業株式会社さんについて一言。

そもそも、竹で紙を漉こうと考えたのは「荒れる竹やぶ」をどうにかしたいとの思い。もともと、竹林は用材やタケノコを採るために人に管理されていました。ところが、里地・里山の利用が減るに連れて放置される竹林が増えてきた結果、竹やぶは過密になました。竹は細くなり、良いタケノコは採れず、人が入りにくくなり、さらに荒れかたがひどくなるとの悪循環を繰り返しています。雨や風で倒れた竹やぶは悲惨な状態となります。

竹を活かすため、竹炭や竹細工、竹チップなどいろいろな利用法が考えられて来ましたが、大規模な加工施設と販路が開拓できず、なかなか決定打がありません。中越パルプ工業さんは「竹で紙をつくろう」という取組を続けていらっしゃいます。里山保全の人の間では有名な事例ですが、今回初めてお目にかかる機会を得ました。

竹紙が普及しない要因は「輸送コスト」と「チップ化」にあるとのこと。竹は空洞ですから、トラックで運んでもほとんど空気を運ぶようなもの。しかも、竹林はそんなに広い面積があるわけではないので、点在する竹林から工場まで運ぼうとすると、大変な手間がかかります。そういうわけで、現在は、工場に運んでもらった竹で紙を作っているとのことでした。

現場でチップ化すれば容積は格段に減りますが、適当な機械がありません。紙の原料にするチップは規格が厳しく、現在普及している竹チッパーでは紙の原料になるチップはできないのだそうです。軽トラックで運べるくらいの大きさで、紙の原料となるチップを刻める機械が開発されれば竹紙のコストもだいぶ下がるのではないかと思いました。

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