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1/28NPOのための講座 NPO法人の運営基礎〜定款を読む・知る・整える〜 [2021年02月03日(Wed)]
こんにちは、インターンの木村です。
名古屋市より受託実施している「NPOアドバイザー事業」下記講座の運営に参加しました。

NPOのための講座 NPO法人の運営基礎〜定款を読む・知る・整える〜
『定款基本のき「−定款って何?モデル定款で大丈夫?−」』
日程:1月28日(木)13:30〜15:30
講師: 藤田 哲 弁護士
参加:9名

210128定款を読む (9).JPG

 本講座は、参加者の皆さんがご自身で考えることを促すように、講師の藤田さんが頻繁に質問を投げかけ、参加者の皆さんがそれに積極的に答えるという、大変アクティブな講座となりました。講座内容の一部をご紹介します。

はじめに、NPO法人とは何か、任意団体との違いや法人格をとることのメリット、なぜ定款が必要なのかを確認しました。
・NPO法人にすると何かいいことがある? →権利・義務が帰属する主体が法人になるので、失敗したときに個人が責任を取らされない。安心して活動に専念できる。
 ・NPO法人には定款が必要? →NPO法が定款の作成を義務付けている。
 ・任意団体に定款は不要? →法律で義務付けられてはいないが、団体の重要な取り決めは必要。定款を作成しておくべき。

続いて、いくつかのトラブル事例を基に、モデル定款[「特定非営利活動法人の手引き」(発行:名古屋市)に掲載されている作成例]には何が書いてあるのか、どういう意味があるのかを確認しました。ここではその一例をご紹介します。

<トラブル事例>
「理事が勝手なことをやって困る……困った理事を解任するにはどうすればいい?」

まず、モデル定款で、章立てを確認します。
理事の話なので「第4章 役員及び職員」。その中から「解任」についての規定を確認。
―――――――――――――
(解任)
第18条 役員が次の各号の一に該当するに至ったときは、総会の議決により、これを解任することができる。この場合、その役員に対し、議決する前に弁明の機会を与えなければならない。
(1) 職務の遂行に堪えない状況にあると認められるとき。
(2) 職務上の義務違反その他役員としてふさわしくない行為があったとき。
―――――――――――――
(1)は判断能力が著しく落ちた場合や長期入院等、(2)はNPO法人のお金使い込み等があげられます。
「総会の議決により、これを解任することができる」とあるため、次いで「第5章 総会」の中から「議決」についての記述を確認します。
―――――――――――――
(議決)
第28条 …略…
2 総会の議事は、この定款に規定するもののほか、出席した正会員の過半数をもって決し、可否同数の時は議長の決するところによる。
―――――――――――――
これに基づき、出席した正会員の過半数で解任が可能となることが分かります。

ちなみに、この「過半数」という条件はNPO法で定められているため、変更することはできませんが、下記、総会を開くための定足数(〇の部分)については変更が可能です。(2分の1や3分の1が一般的)
―――――――――――――
(定足数)
第27条 総会は、正会員総数の〇分の〇以上の出席がなければ開会することができない
―――――――――――――
定足数を上げると会が成立しづらくなり、下げると少人数で議決されやすくなります。


 モデル定款にはNPO法の規定が書いてあるので、これを使うことは無難で安心、まさに「基本」です。
しかし、すべてモデル定款と同じでなくても構いません。NPO法で定められている定款に記載しなければならない事項以外については、変更できます。モデル定款を使わず、団体の活動、規模に合わせて定款を自由設計することも可能です。但し、自由設計する際に、違法となってしまわないかどうかは、弁護士に相談したほうが安全です。

210128定款を読む (7).JPG

 盛りだくさんの講座内容でしたが、以下、まとめです。
・自団体の定款をまずは読んでみる。
・トラブル(除名したい、解任したい等)が起きた場合、どのような規定が定められているか、確認してみる。定款の使い勝手が悪いと思ったら、(NPO法で定められていることを除き)変更することもできる。
・定款を読んで理解できない部分は、名古屋市市民活動推進センターへ質問してみる。
・自分の言葉で説明できるくらいまで定款を理解することが大切。

名古屋市市民活動推進センターでは、本講座の藤田さんによる法務に関するアドバイザー相談も行っています(要予約)。契約・労働・賃金管理等のトラブルや、法律問題かどうか自己判断できない問題についても、お気軽にご相談ください。

 アドバイザー相談の日程・空き状況については、名古屋市市民活動推進センターへお問い合わせください。
http://www.n-vnpo.city.nagoya.jp/npoinfo/2020ad2.html