こんにちは、インターンの木村です。
愛知県より受託実施した休眠預金活用助成金セミナーの運営に参加しました。
愛知県 休眠預金活用助成金セミナー「休眠預金活用にチャレンジしませんか?」
【日程】10月7日(水)13:30〜16:30
【プログラム】
<講演> 指定活用団体「休眠預金助成の仕組みと助成の実施状況」
吉田武志さん(一般財団法人 日本民間公益活動連携機構(JANPIA)企画広報部長)
<事例報告1> 愛知県の資金分配団体「草の根枠の助成プログラム 2019年度の取組」
三島知斗世さん(一般財団法人 中部圏地域創造ファンド(CRCDF)プログラムオフィサー)
<事例報告2> 愛知県の実行団体「愛知県におけるがん患者の就労支援モデル構築事業」
服部文さん(一般社団法人 仕事と治療の両立支援ネット−ブリッジ 代表理事)
<三者によるパネルディスカッション>「地域のNPOが休眠預金助成を活用するために必要なこと」
コーディネーター:原田峻さん(金城学院大学人間科学部コミュニティ福祉学科 講師)
【参加】62名(本会場 9名、サテライト会場 刈谷 4名・小牧 10名、オンライン 39名)

新型コロナ感染拡大防止のため、本会場、サテライト会場、オンライン参加と選べる参加方法で開催した本セミナー。総勢62名もの方にご参加いただき、本会場のあいちNPOプラザから、講演、事例報告、パネルディスカッションの様子をZoom生配信でお届けしました。
本セミナーの特長は、休眠預金活用に関わる「指定活用団体」、「資金分配団体」、「実行団体」の3つの立場の方々が一堂に会し、それぞれの立場でお話いただいたことです。
------講演・事例報告の内容抜粋------
<講演> 指定活用団体「休眠預金助成の仕組みと助成の実施状況」
休眠預金助成の仕組み、全国の助成状況、社会的インパクト評価の枠組、2020年度以降の取組予定 他
<事例報告1> 愛知県の資金分配団体「草の根枠の助成プログラム 2019年度の取組」
実行団体への助成・伴走支援の実施状況、社会的インパクト評価の進め方、2020年度以降の取組予定(コロナ枠等) 他
<事例報告2> 愛知県の実行団体「愛知県におけるがん患者の就労支援モデル構築事業」
助成事業の紹介、申請に至る準備、採択後のよかったこと・苦労したこと、資金分配団体の伴走支援による団体の変化 他
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講演・事例報告の後は、質疑応答を交え、三者によるパネルディスカッションが行われました。
これまで休眠預金に対して、「ガバナンス・コンプライアンス体制の整備が必要?」「社会的インパクト評価を受ける?」と断片的な情報から「難しそう」「大変そう」とかなり敷居が高い印象がありました。
しかし、本セミナーを通じて「やってやれないことはないでは?」というイメージに変わりました。
例えば……
「難しそう」→社会的インパクト評価のパッケージ、個別相談、伴走サポートあり。一人で悩まなくてよい。
「大変そう」→事業実施体制の構築等、確かに大変なことは多いが、事業の見直しもできるので、団体として得るものは大きい。
休眠預金制度は、国民の皆様の大切な預金を活用する制度なので、助成を受ける団体の責任は重く、組織的な信頼と事業の遂行能力が求められます。具体的には、ガバナンス・コンプライアンス体制の整備が必要となり、団体にとっては体制を整える負担が増します。
しかし、休眠預金にチャレンジすることによって、自団体の業務を見直すことができたり、休眠預金をきっかけに社会的インパクト評価を通して信用を補完することで新たな外的リソースの活用に繋がったりと、メリットも大きいということを知りました。
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休眠預金助成は難しそうだけれど伴走サポートがあればやれそうという方、実行団体として自団体のやりたい事業とマッチする資金分配団体の公募がある方には、ぜひチャレンジしていただきたいです。
また、やりたい事業とマッチする資金分配団体の公募が見つからないという方は、資金分配団体を目指すことや中間支援団体の方は実行団体のサポートとして事業に参画することもできます。
自団体だけでは難しくても、他団体との協働することで、休眠預金助成を得て事業実現の可能性が高まります。
休眠預金助成に興味がある方、応募を迷っている方、ホームページの情報だけでは分かりにくい方、まずはJANPIAのお問い合わせページからご相談されることをお勧めします。
<参考>
一般財団法人 日本民間公益活動連携機構(JANPIA)お問い合わせ
https://www.janpia.or.jp/contact/index.php