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本日は不安障害啓発デー [2025年06月10日(Tue)]
こんばんは。
障害当事者団体ベクトルズ 代表補佐理事です。
本日はあまり知られていないのですが「不安障害啓発デー」です。

不安障害と大きく括られている中には私や宮澤理事も患っている社交不安障害が含まれていますので、啓発コラムを執筆させていただきたいと思います。

■不安障害の概要(引用)
不安障害とは、日常的な不安や心配が過剰になり、日常生活に支障をきたす精神疾患です。不安が強いことで、精神的な苦痛だけでなく、身体的な症状も伴うことがあります。具体的には、以下のような状態が特徴です。

・過剰な不安や心配:実際の状況と比べて、過剰に不安や心配を抱く。
・日常生活への影響:不安や心配が強すぎて、日常生活に支障が出ている。
・身体症状:動悸、発汗、呼吸困難、震えなど、身体的な症状も伴う。
・精神的な苦痛:精神的な苦痛や不快感を感じる。

不安障害には、様々な種類があり、それぞれのタイプによって症状や特徴が異なります。

社交不安障害:
人前での行動や、他人から注目される場面で、過剰な不安や恐怖を感じる。

パニック障害:
突然強い不安や恐怖に襲われる「パニック発作」が起こる。

全般性不安障害:
漠然とした不安や心配が、日常的に強く、長期間続く。

強迫性障害:
特定の考えや行動に、強迫的にこだわる。

上記は「不安障害とは」で検索した際に表示されるAIの回答です。しかしながら「強迫性障害」が不安障害に含まれていたことは過去の話であり、現在では不安障害とは別の分類となっています。ご存知でしょうが、私は社交不安障害と強迫性障害の2つを子どもの頃から患っている当事者です。

不安障害にはいくつもの種類がありますが、共通している点は、やはり「不安」と「恐怖感」でしょう。それが特定の出来事に対して起こるのか、予測不可能で起こるのか、といった多くの違いでそれぞれ障害名が異なっているのではないかと思っています。

そして例えば、社交不安障害と言ってもその中にはさらに症状が細かく分かれています。不安障害は奥が深いのです。私は特に「視線恐怖症」の症状が強く、宮澤理事は「人前に立って話すことに対する恐怖症」の症状が強くあります。

不安や恐怖感というものについて「慣れの問題」「案ずるより産むがやすし」「怯えてないで立ち向かえばいい」「勇気と気合で何とでもなる」と短絡的に捉えないでいただきたいと思います。「案ずるより産むがやすい」ということを本人は頭では理解していても、不安や恐怖感が嫌でも湧き上がってきてしまう精神障害なのです。その点を多くの方にご理解いただきたいと思います。

障害当事者団体ベクトルズでは講演会の活動も行なっています。そこには、宮澤理事も講演者として登壇しマイクを握ります。これは恐怖感との闘いです。恐らく想像を絶するような壮絶な闘いだと思います。当然、内田代表理事もその点は理解していますし「場数を踏んで慣れてもらう」といった考えは持っていません。宮澤理事は講演を強制されているわけではなく、最も苦手で恐怖感を伴う行動にチャレンジしてみようという本人の意思を尊重しています。ですから講演中に「限界」を感じた際には即座にバトンタッチできる体制を整えています。

啓発コラムとしては、あまり内容が濃くないものとなりましたがご容赦ください。この記事を読んだ方が、この記事をきっかにして「不安障害について自分でも調べてみよう」と思えたならば、啓発としては成功だと私は思っています。

以上
障害当事者団体ベクトルズ
代表補佐理事 尾侍酔助
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