心に響き救われた座右の銘7つ [2025年05月25日(Sun)]
障害当事者団体ベクトルズ
代表補佐理事 尾侍です。 私が実際に見聞きして心に響き救われた感覚を持ち、現在では自分の座右の銘としている言葉を7つご紹介してみたいと思います。以前も似たようなテーマのコラム記事を執筆したかもしれません。重なっていたものがあれば、それだけ私の当時の心には響いたということになりましょう。 1)九転十起 一般的には「七転び八起き」という言葉が古くから浸透していますが、この言葉は私が他に所属している団体の重役メンバーから教わったものです。「七転び八起き」よりも回数が多いだけとか「9回失敗しても10回目で成功が訪れる」というニュアンスなのではなく、どれほど失敗しようとも立ち上がり続け信念を持って挑み続ければいつか必ず成功する、という意味が込められています。その「いつか」というのは今世には限定していません。今世では生涯失敗し続けたとしてもその信念は魂に刻まれ、来世の課題として巡ってくるのです。 2)悩みは取り越し苦労なことが多い 悩みと称されるものの実態を見ると、その多くはその人の悩みがちな性格自体から発しています。つまり、悩みは「将来起きるかもしれない」ということに対して、様々な不安なイメージを働かせてしまい、取り越し苦労をする性格に起因することが多いのです。「将来」というと1年後・5年後・10年後などを想像しやすいと思いますが「現在から先」と捉えて構いません。つまり、まだ起きていないことに対してあれこれとネガティブに考えてしまい、ネガティブな思考が不安感を産んで、それが悩みになることも多いという意味です。もちろん悩みの中には過去これまでの経験からの「生きづらさ」などもあります。しかし、私はこの言葉と出会い、実際に取り越し苦労なタイプの悩みを持っていることを実感したことがあります。 3)特に一番深い悩みは試練の問題集 自分の人生の問題集が何であるのかを教えているのが、現在抱えている特に一番深い悩み事である。という言葉には救われました。私が現在抱えている悩みは精神疾患の社交不安障害、その症状の1つ「視線恐怖症」です。これが特に一番深い悩み事です。常に誰から視線が集まっているように感じ、それが恐怖なのです。人生の問題集は、人それぞれ試練として与えられていて、人それぞれ解き方が異なるといいます。しかしながら、それは「試練」であるため、絶対に乗り越えられない物ではないと信じています。絶対に乗り越えられないような試練は魂の成長には繋がらないため与える意味がないからです。私も自分の症状と闘いながら人生を歩んでいきます。 4)死にたいほど辛くなった時は逃げても良い これは自殺予防を共に学んだ親友から教えてもらった言葉です。先ほどの試練の話にも関連しますが、乗り越えようと必死に闘い過ぎて、かえって死にたいほど辛くなる精神状態に陥ることがあります。そういう時は逃げても構わないといいます。この「逃げる」という行動は決して「試練に立ち向かうのを辞める」という意味ではなく「一旦休息をとる」という意味です。この言葉にどれほど私が救われたかわかりません。 5)誰でも初めてのことは山ほど失敗する 肝心なのは信念を持ち続けて諦めず継続し続けることです。初めての試み・初めての作業・初めての勉強・初めての仕事・初めての恋愛など、何でもそうですが初めてのことに挑むという行動には山ほど失敗が待ち構えているもので、当たり前なのです。失敗を恐れて挑まないのは、不安感が強いからだと思いますが、山ほど失敗したって当たり前。それでも継続し挑み続けていくうちに、失敗しないコツや他のやり方が分かってくるものです。魂の経験値といっても過言ではないでしょう。 6)学ぶことに年齢は関係ない 学ぶことは小中高大に限りません。社会人になってからもそうですし、年老いてからもそうです。「興味関心が強くある!」と心にビビッと来たことというのは大抵、今世の課題・使命と関連があるものと言われています。何歳からでも学び初めて「遅い」ということはありません。そして、何のために学ぶのか?といえば魂の経験値を上げるためです。魂の経験値を上げ、世の中に還元する行動をとる。社会の発展に繋がってゆくのです。 7)どのような環境にあっても一輪の花を咲かせる 私が一番好きな座右の銘です。どのような劣悪な環境の中にいようとも、泥沼の中から咲く蓮の花のように、自分なりの精一杯の美しい一輪の花を人生の中で咲かせる。そう決意して生きて行けば、それなりの花を咲かせることは可能だという言葉です。その花の大きさや形・香り・色などは十人十色であって構わないのです。自分なりの精一杯の花であればタンポポのような小さな花であっても良いのです。 誰かに教えてもらった言葉が、自分の心を支えて救ってくれることが人生の中では多々経験します。今回は特に私自身が「心に響き救われた言葉」そして「自分の座右の銘としている精神を支えてくれている言葉」をピックアップしてみました。これらの言葉が、読者の皆様のうち、どなたかの心にも響いて救われることを願っています。 以上 障害当事者団体ベクトルズ 代表補佐理事 尾侍酔助 |