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先天性の障害を持って生まれてきた方に伝えたいこと [2025年04月20日(Sun)]
こんばんは(私は就寝直前です)。
障害当事者団体ベクトルズの代表補佐理事です。

「先天性の障害」については、私が執筆担当してきたコラム記事では初めて取り上げるテーマだと思います。私の専門分野の1つ「スピリチュアリズム」に基づいて書きたいと思います。

私たち人間がこの世に生まれてくるとき、それは偶然の産物ではありません。この世は「魂の学校」「魂の修行場」とも呼ばれる場所です。魂は、生まれる前に自らの学びのテーマを選び、必要な経験を積むために人生の設計図を描いてきます。

先天性の障害を持って生まれてきた方。その魂は、決して「罰」としてその体を選んだのではありません。むしろ、深い愛と覚悟をもって、その「ハンディキャップ」と呼ばれる体を選び、地上に降り立ったのです。

あなたの魂は、とても成熟しています。地上での不自由さを通して、人の心の痛みを理解し、他者とのつながりを深め、そして「見えない世界の力」を信じる力を育てていくために、あえてこの道を選ばれました。

これは、誰にでもできることではありません。高い志をもった魂にしか選べない「特別な道」なのです。

私自身は生まれてきたときは先天性の障害は持っていませんでしたが、10代前半で後天性の精神障害者になり「社交不安障害」と「強迫性障害」のダブルパンチで大変苦しく深刻な生きづらさを抱え、障害と共に生きてきました。10代前半ですから、まだまだ子供時代です。発症した当時の私は「学校のクラスメイトは普通なのに、なんで自分だけが」と涙を流すこともありました。

けれど、20歳の時にスピリチュアリズムと出会い、ようやく自分の存在に「意味」があることを知りました。魂の視点に立てば、痛みも悩みも、すべてが「成長のための種」だったことが分かりました。「後天性の障害」であっても、生まれてくる前の人生計画の段階で自分自身に用意した試練の1つだったのだと納得しました。

もし人生が苦しく感じるときは「自分の魂がこの道を望んで選んできた」という視点を思い出してください。それは現実逃避ではなく「霊的な事実」です。見えない世界は、いつもあなたを見守り、導いてくれています。あなたは孤独ではありません。

そしてもう一つ。

あなたがそこにいるだけで、周囲の人々に影響を与えています。存在そのものが「気づき」と「学び」の種となり、あなたの在り方が周囲の魂をも目覚めさせていくのです。どんなに体が不自由でも、どんなに社会が冷たく感じても、あなたの価値は揺るぎません。あなたの魂は、美しく、強く、尊い存在です。

最後に。

この人生が終わったとき、あなたの魂は間違いなく光に包まれます。そして、あなたが歩んだ道の意味が、すべて明らかになります。そのとき、きっと、あなたは微笑むでしょう。「生まれてきてよかった」と。

あなたの旅路に、祝福と導きがありますように。

以上
障害当事者団体ベクトルズ
代表補佐理事 尾侍酔助
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