Q&A)会社員としての「自分の意見」と生き方の「信念」 [2025年02月13日(Thu)]
こんにちは。
障害当事者団体ベクトルズ 内田です。 たまたまYahoo!知恵袋を見ていて 15年くらい前の質問でこういうのを見つけました。 『自分の意見を貫き通すこと、自分の信念を曲げないこと、間違ってると思ったら意見すること、これは社会では通用しないのですか?理不尽な上司のいいなり、そんなの僕は嫌です。言ってることがコロコロ変わってそれを平然と装う上司、納得がいきません。我慢するしかないですか?どうすればいいんですか?』 (引用元はこちら) 僕も社会人として勤めていた頃、 似たような経験が多々あったので目に留まったわけです。 僕がこの質問に回答するとしたら、 自分の信念を曲げないで生きることは大切だと思います。 自分の意見を貫き通すこととはまた別です。 言うことがコロコロ変わる上司に対して「自分はこう思います」と、 間違いだと感じることを指摘する意味で意見することは良いことです。 自分が納得できない上司の指示をそのまま受け入れて業務にあたることは苦しいです。 ただ、 「自分はこの部分に納得できません!自分は自分の考えてやります!」 という姿勢は良くないでしょうね。 それでは上司の指示を無視して独断で物事を進めることになり、 結果的に上司に怒られます。 納得できない部分について自分の意見を聞いてもらい、 上司がどうしてその指示を自分に出したのかを訊きます。 指示内容がコロコロ変わるのはその人がテキトーだとは限らず、 状況は日々というか刻々と変化し続けているものなので その変化に応じて指示内容を改めている場合もあります。 納得できなくてもある程度受け入れる必要はあるものなので、 どうしても上司の指示を受け入れることができず苦痛なのであれば、 無理に我慢せず会社を辞めることを薦めます。 …回答するとすればこのくらいですかね。 ●自分の信念を持つ ●自分の意見を曲げずに貫き通す この2つは異なるということを理解して欲しいですね。 「信念を持つ」は人生を歩む行動指針の基になるものです。 信念を持っていないと行動指針は立てることができず 軸がないという意味なので完全に流れに身をゆだねる生き方になります。 自分の意見を曲げずに貫き通して社会人として生きていくことは難しいです。 相手の意見を聞いてどこまで譲歩できるか、歩み寄れるかですね…。 あと、自分の確固たる信念を持って生きていても「自分の意見」というのは 人生を歩む中の学びによって変化していくもので、変化して良いものです。 この質問者さんは質問投稿時から15年の歳月を経て、 今はどのように生きているか気になりますね。 ※追伸※ 僕は上司からの指示に納得できないとすぐ顔に出るようで、 それは上司も把握してくれていました。 「内田くん、どうやら納得できていないようだね。 君は納得できていない状態のままでは業務遂行に支障をきたすからね。 納得してくれるまで説明するよ」 と、ほぼ毎日言われました(苦笑) 小さな会社だったので直属の上司がしてくれた説明では どうにも自分の中で消化しきれない時は社長に質問していました。 「そういう背景があったのか…」と納得できることも多かったですし、 社長も僕の意見にはじっくり耳を傾けて下さる方でしたから。 どうしても納得できない時は消化不良のまま、 自分が行う業務に疑問を持ちながらもやりましたよ。 でも不満を抱えたままだと耐え切れなくなって、 やはり改めて質問してみたり意見してみたりもしましたね。 辞めて数年経った今でも、 「どうしてあの時は社長ああいう方針にしたんだろうな」 「僕ならこうしたほうが良いと思うんだけどな」 と疑問に思い続けている事案はいくらでもあります♪ いつか訊ける機会があったら訊いてみたいものです。 以上 障害当事者団体ベクトルズ 代表理事 内田貴之 |