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精神障害に対する古い世代の根深い偏見は払拭困難 [2025年01月04日(Sat)]
おはようございます。
障害当事者団体ベクトルズ 代表補佐理事です。

昨日、私の個人アカウントで次のようにツイートしました。
Many older generations of Japanese people continue to hold very strong prejudices against mental illness. These prejudices are deeply rooted. Therefore, it is difficult to dispel the prejudices against mental illness.

日本語で要約するならタイトル通り
「精神障害に対する古い世代の根深い偏見は払拭困難」です。

Twitterで私の過去の嫌な出来事を鮮やかに蘇ったのです。
https://x.com/inunekopom/status/1874699622918365336
ツイートを引用します。



正月の親戚の集まりで

1年間休職して
精神障害者手帳2級を取得したことについて

話をしたのだ

そしたら

一族の恥

こっちまで恥ずかしい

普通になってくれ

普通に仕事してくれ

病院もう通うな

薬なんて飲むな

って、メチャクチャ言われたのだ

もう二度と親戚の集まりなんて行かないのだ



これぞ世間体を気にする"ザ・日本人"。
日本人の悪いところが出ていると感じます。

私や友人の家族も全く同じ古い価値観を持っていて、
押し付けるように、嫌になるような言葉を投げてくるのです。

特に精神障害・精神科・精神科の薬に対する睨みが酷いんです。

ベクトルズに集まる実例を挙げると、

「精神科の薬というのは脳や骨や細胞を破壊して
最終的には人間じゃない生き物にする恐ろしい物なのよ!
だから精神科なんて行くのは辞めなさい!処方された精神科の薬も捨てなさい!」

「精神障害者なんて異常者なんだから公言するな!」等。

実親に言われた言葉の実例です。

私自身も強迫性障害という精神障害で、
10代の頃に精神科で診断がおりていますが、

両親には嘆かれた上に疫病神のように扱われ疎まれて育ちました。
そうした両親でしたから通院せず治療せず、
更には障害者手帳をもらう申請も一切せず。

仕事中であっても強迫観念に襲われるのは日常茶飯事ですが、
現在でこそ自分自身で抑え込み、その場を乗り切ることができていますが、
若い頃は出来ませんでしたから苦労しました。

専門学校を卒業したらすぐ両親の元から遠く去ると決意していたほど、
精神障害に対する根深い偏見を持っている両親が私は嫌いでした。

こうした同じような経験を痛いほど味わってきた当事者は
日本には大勢いると思います。

ですが誰がどれほど解説しても聞く耳を持とうともしない者に対して、
こちらが一生懸命に精神を削って説明しても意味がないんです。
こちらのことを理解しようと努力する気持ちを持たない者は
もはやどうしようもないんです。

無視するしかありません。

どうにかして何度も何度も説明すれば「きっといつか…」
という期待は持っても裏切られるだけ、
裏切られるたびに自分が傷つけられダメージを負うだけです。

そういう人間はこちらから見放してしまいましょう。
絡むだけ損です。

障害当事者団体ベクトルズとしては、
精神障害に対する偏見の払拭・正しい認識・接し方
について今後講演を行なっていきます。

それは払拭困難な偏見に縛られている愚か者を相手にするのではなく、
「自分の家族について理解できるように努力したい」
「職場の後輩や同僚を支えられるように努力したい」
といった自身が持っている偏見について気づいて
軌道修正したいというポジティブな想いを持っている方が対象です。

そもそもこうしたテーマの講演を開いたとして、
精神障害に対する偏見を根深く持っている頑固な世代は来ません。
興味も持たないでしょう。

以上
障害当事者団体ベクトルズ
代表補佐理事 尾垣
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