2025年度助成金事業「無料福祉講演会」完了 [2026年03月26日(Thu)]
|
こんばんは。
障害当事者団体ベクトルズ 内田です。 認定特定非営利活動法人北海道NPOファンドの助成金事業「無料福祉講演会(※正式事業名:障害当事者が語り伝える自殺未遂経験談と欲しい優しい手)」、2025年6月〜2026年3月まで実施してまいりました。つい先日、釧路町で実施した講演で、この助成金事業は完了となりました。 ・2025年6月:北海道初山別村 ・2025年7月:北海道室蘭市 ・2025年8月:北海道帯広市 ・2025年9月:北海道島牧村 ・2025年11月:北海道月形町 ・2025年12月:YouTube配信開始 ・2026年3月:北海道釧路町 道内各地を回り、現地の福祉支援団体や保健所とコラボを組み、私たちも勉強させていただきました。この事業で最も成長できたのは現在の代表理事の宮澤範生です。彼はうつ病と社交不安障害により人前に出てマイクを握って話をすることが、当初は「困難」でした。が、最終的に、自ら用意した小ネタをはさみながらユーモラスに講演することができるまでに成長しました。 社交不安障害という障害特性によって「人前に出るだけで恐怖感が湧き上がってしまう」というもので、場数を踏んだことで治ったというわけではありません。それでも、障害特性という大きな壁を乗り越えてきた実績は、成長だといえます。 僕としては、2026年度は当事者視点講演会はやらないほうがいいかな?と思っていましたが、宮澤代表理事から「2026年度も講演会はやりたいですね!」と意外なLINEが来て、正直びっくりしました。けれど、障害当事者団体ベクトルズは、やりたいことを実現させて前へ進むことを目的としている組織ですから、宮澤代表理事の「講演会やりたい」という思いを僕はしっかり受け止め、新たな助成金申請を本日したところです。 2026年度に実施したいのは単なる講演会ではなく、現地の支援団体・精神科医・臨床心理士などの専門家たちとのシンポジウムです。「自殺および未遂の傾向」が地域性で大きく異なることは統計データを見ると分かります。実際に医療・福祉・心理の現場に携わっている専門家と意見交換を行うことで、北海道との地域性の違いをより具体的に調査することが可能となります。 2025年度に道内各地で得てきた学びを持って他県へ行き、北海道の特徴と未遂経験談をまず基調講演としてお話することが第1部。次にシンポジウム形式で各方面の専門家たちと意見交換を行うことが第2部。シンポジウムの中では、参加者からも質問を文章で書いていただいて集めて、障害当事者団体ベクトルズとして答えたり、各専門家も答えたりして、参加者にとっては、当事者視点の答えと現場に携わっている各専門家の答えの双方を学ぶことができる有意義な時間になるのではないかと考えています。 質問を文章で書いてもらって集めるという方法を用いる理由は、人前で挙手をして質問をすること自体とても勇気が必要で、「質問したいことはあるけれど挙手するのは難しいから諦めてしまう」人がいることも事実だからです。また、答える側としても、口頭で長く質問を聞いていると「要点がわからなくなる」とか「一度に長く聞いていると質問内容を覚えきれない」ということも事実としてあります。特に質問内容が複数あるとそうなります。ですから、登壇者にとっても参加者にとってもお互いに安心して質疑応答できる環境づくりを心掛けるのが、障害当事者団体ベクトルズです。 さて、申請した助成金の採択結果は6月頃に発表となります。不採択であれば、講演およびシンポジウムは実現化できませんし、採択であれば僕と宮澤代表理事の2名で道外へ渡航し、実現化させることができます。運命やいかに…。 以上 障害当事者団体ベクトルズ 相談役 内田貴之 |


