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2006年09月22日

福祉教育を基盤とした地域福祉を考える研究会 9月度報告 1

福祉教育を基盤とした地域福祉を考える研究会 9月度報告 1

テーマ:Tケアホーム

発表者:Tケアホームボランティア担当Nさん  

記 録:K市社会福祉協議会 Hさん

1.埼玉県福祉教育・ボランティア学習推進員として

認定証は肩書きか?資格か?・・認定証ほしさに行く人がいる。
一般ボランティアとの違いは?・・学校で話せるからという人もいる。
先生になった気だけはならないよう自分は心がけている。

2.施設におけるボランティアの位置づけ(2つの施設を比べて)

A施設・・ボランティアは「させていただくもの、湯茶の接待は必要ない」
頭を下げない職員もいる。イベント(おまつりなど)時、始まりに管理職は呼ばない
と来ない。
B施設・・寄り添っていただくだけでもボランティア。
     イベント(おまつりなど)時、始まりに管理職(事務長)がご挨拶。管理
者自らの挨拶により「自分たちは必要とされている、大事にされている」認識を持
ち、ボランティアさんの気持ちも変わる。

3.ボランティア導入の実態

A施設・・イベント時など単発ボランティアのみ

B施設・・平成17年度 333件 延べ3,300余人・・日曜日以外必ず毎日どこかのフロ
アにボランティアがいる。ボランティア担当の職員は3人いるが、必ず1人は出勤する
ようにしている。そして常にボランティア調整を行っている。

4.Bの施設理念

「地域に開かれた施設を目指して」
「ボランティアが運んでくれるもの」

5.今年度の取り組み

 @花爽快(はなそうかい)・・ボランティア懇談会(交流会)
              同じフィールドで活動しているのはどんな方か?
              互いを知り、高めあおう

 A社協「はじめての夏ボラ体験」オリエンテーションについて

  市内にある4老人福祉施設(特養・老健・デイケア・デイサービス)が合同でオ
リエンテーションを実施・・実は3施設のコーディネーターが新人で、ボランティア
の受け入れ方がわからないところから誕生した。このオリエンテーションでは、参加
者によるワークショップも行われた。
  この企画の目玉・・希望施設での体験が終われば、残りの施設でも随時体験可
能。

 B「頑張れ 父ちゃん母ちゃん」講座の開催
  団塊の世代の掘り起こし。
  B施設だけにとどまらず、ボランティアの意向に沿った施設での活動が可能なよ
うに紹介をする。

6.その他

 ボランティア学習推進員としてノーマライゼーションについて理解しているつもり
だが、障害者の社会参加が大変なことについて、さりげないフォローをすることの
教育は難しい。
学校での福祉教育もいろいろある。ボランティアグループの中には、何人かだけでも
気づいてくれればそれでいい → それを地道に続けていけばよいという考えもあ
る。

○感想

 わが市でもA施設のようなところもあり、社協のボランティアセンターから派遣し
たボランティアさんから苦情を聞くこともあります。施設からのボランティア派遣依
頼がきたら、原則的には施設に近い方にボランティア活動を依頼することが多く、そ
れは自分の地域のなかの施設を知り、交流を深めていただくという趣旨からです。わ
が社協としては多くの施設がB施設のような理念を掲げていただけるよう、施設と社
協の連絡を密にし(こちらにも問題があると思うので・・)、投げかけていかなけれ
ばいけないと考えております。
「はじめての夏ボラ体験」のオリエンテーションの企画も面白いなと思いました。夏
ボラには学校の宿題や受験のための資料としてボランティア活動証明を依頼する学生
が多いのが現状ですが、なかには「もっと活動してみたい」という方もいるので、こ
のシステムを参考にさせていただきたいと思います。
posted by mk at 06:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 福祉教育
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