やっと伝えられます。
[2022年07月31日(Sun)]
先月のフラメンコ本番の日。
つい最近のことだったのにね。
もう百年ぐらい昔のことのようだよ。
こんな身体で良く踊れたな、って思います。
勝手に写真出しちゃった〜。
他の三名様、申し訳ないです!美人だからいい?
もうお一人、仲良しさんいるのに映ってないな。
今日はですね。。お伝えしたいことが。
ホントはね、ブログに書くかどうか、、考えてた。
でもどうにもこうにも、書かずには進めない(笑)
誰に言って、誰には言わない、とかメンドクサイし。
家族にもようやく伝えることが出来たので。
私の誕生日の一週間前、今月の2日の夕方かな。
あ、入院中の時ね。。。
だら〜〜っとYouTube観てたら、担当の先生がきて、、
別室に呼ばれたんです。パソコンあるから、って。
看護師さんも、一人、ついて。
家族がいないので、、そうなります。
検査結果を聞いたんです。
早く教えてほしい、と伝えてあったので。
まあ、最初から悪い予感しかなかったが。。
残念ながら、、やはり「胆管癌」の再発でした。
しかも。既に全身に拡がっていて、ステージ4。
まだあります。腹膜播種。腹水も少し。いろいろ!
とにかく!最悪な結果でした。
「これをもって、確定です。」という若い先生の言葉。
ん???それ、私のこと?って、一瞬ポカンとしてた。
私が?ステージ4??って。まさか〜!って。
再発、ぐらいだと思っていたので。
死刑のハンコ押された気分でしたよ(@_@)。
ひゃあ、って感じだった。
そこからしばらく彼の説明を聴いていたんだけど、、
これまでの検査でどういう感じだったか、、そして
今、この辺りに癌があると思われて、と画面を指して。
で、どうしても胆管が閉塞気味で熱も出るので、、
プラスチックのステントを入れようと思います、と。
本来、金属のステントを入れるんですが、
ヨキータさんの場合は元々の難病の症状で、、
「閉塞してる胆管ばかりで、ステントを
どこに入れたらいいかわからない。」
それ、9年前も何度も聞いたことなので。わかります。
「なので、金属は入れたらもう一生取り出せないので、
リスクある、ってことですよね?
プラスチックなら入れ換え可能だから、ですよね?」
と、どこか説明がしどろもどろの先生に変わって、、
意地の悪いヨキータさんが、説明してしまいました、、
もう、この病気も長いので、、
先生が言おうとしてること、全部わかるし知ってるし。
なんて哀しい知識!って思ったよ。
「このまま抗がん剤治療に入るので、8月まで入院、」
と若造、いや先生に言われて、オイオイ、って。
「いや、一度退院します。」と思わず言っちゃった。
今回は短期の準備で入院しているので、、
もう一か月とか、無理!だし。職場もそのままだし。
ちょうど難病の特定医療費の更新の時期だし。
それは私しかやる人いないので。
保険の手続きだって、、やらんとお金が出ない、、
いったん退院する!と言った時の、主治医の顔(笑)
固まっていましたよ、まさかの拒否発言だから?(笑)
ま、週末よく考えて結論を出します、と先生に伝えて。
その場はお開きに、、私がそう、誘導しました(^▽^;)
入院してるからね。いつでも話は出来るからさ。
そんだらね、、同席して聴いていた看護師さんが、、
先生の話が終わったとたん、近づいてきて。
「ヨキータさん、隣の部屋で話そ!」って、、
隣の部屋に連れていかれて、、30分話しました。
いや〜〜〜、彼女に本当に救われました!
まだ若いのに。すごいな、ホント!
「大丈夫?ヨキータさん?」って聞かれたので。。
「正直、覚悟してたので、私は大丈夫なんですけどね。
家族にも話さなきゃならないし。いろいろ問題山積みだし。
一度、地元に帰ってやることもいっぱいあって。
抗がん剤やった後だと、しんどくて全部やれないかも、
そう思って。先生にあんなこと言っちゃった〜。
ほら、今、私、元気だし。こういう考え、良くない?」
って、率直に彼女に伝えたら、、、
そのナースはもともと私の担当さんだったし。
私の事をいろいろおしゃべりしていたこともあり。
率直にいろんなこと言ってくれたんです。
「普通、ああやって告知されたら、、患者の皆さん、
目の前が真っ白になって。動揺するだけで。
先生の言うこと全てハイ、ハイ、と受け入れます。
ヨキータさん、最初からずーっと冷静でしたよね。
今の状況、治療についてしっかり話してましたよね。
私はビックリしながら聴いてました。
私はこう思う、こうしたい、って伝えられてたし、
あの場で先生にもの申すなんて本当にスゴい!と。
そういう方、あまり見たことないです。
きっと、ご自分の人生をしっかり考えながら
今まで生きて来られたんだな、と。。
すごく素敵な人だな〜、って思ったんです。」
と、、褒めまくってくれたんだけど(泣)。
もっと嬉しかったのは、、
「医療者側の立場からだと、きっと患者さんには、
このまま入院続けて、抗がん剤治療した方が良い、
そう言うべきだとは思います。でも、今日は、、
もし、ヨキータさんの立場が自分なら、、
という観点で言わせて頂きますね。
これまで癌患者さんに対応してきた経験上ですけど。
「もし私なら」、、一度退院します!
そして今のうちにやるべき事をやり、
会うべき人に会い、スッキリして再び入院します。
そして、それも大事な事だったりします。」
そこまで言ってくれるとは全く思っていなくて。
わたくし、少々驚いたんだけれど、、( ゚Д゚)
でもめちゃくちゃ嬉しかったし。
うん。そうだな。
自分のことだから、自分で考えて、自分で決めよう!
そう思えたので、、彼女との話は本当に助かりました。
二人で話しているうちに、初めて涙が出てきて、、
うん。泣くことが出来たのでホント良かった、と思う。
9年前の告知の時は、、
大好きな主治医からだったのでショックは抑えられた。
でも、、胸がいっぱいいっぱいになって。。
そこに突然、友人の「りこぴ」が訪ねて来てくれて、、
一緒にオイオイ泣くことが出来たんだよね。
神さまは適材適所で「その人」を私の前に連れてくる!
今回は看護師さんが、、「その人」でした。
心が定まった時の私は行動がめちゃ速い。
自分の病室に戻ってすぐ、タブレットで航空券予約。
勝手に退院日まで想定して(笑)。こわすぎ!
週明けに、主治医にもちゃんとそう伝えました。
やっぱり彼は、キョトンとしてたし、、
うっそ、、って顔してたが(笑)
私も、、告知されて、数分はビビったけど、、
すぐに振り切れて、夜は熟睡、食事も普通に。
その後、今に至っても、、普通です、、変かな、、
先生も、私が笑顔だし、ジョークも飛ばすし。なので、
その頃からいい感じにコミュニケーション取れるように。
前日まで、同室に抗がん剤治療で入院された方がいて。
既に副作用で毛が抜けておられたか、帽子かぶっていて。
私より年上の方でしたが、いつもニコニコ感じ良くて。
大変な状況で頑張っておられるなあ、スゴいなあ、と
彼女との間に確かに存在した境界線でしたが。
告知された日に、彼女側に移動したんだな、と。
なので、、これからは、、さすがのヨキータも
いろいろ考えねばならんことだらけですが、、
これからもどうぞ見守ってください。
大変だろうな、とはさすがに思います。
まだ痛みとか全然ないので、能天気な状況ですが、
悪くなる時はきっと突然やってくるのだと思います。
それまでは普通に、淡々と、今まで通り。
荷物を処分していきながら暮らしていくね。
やはり、、家族に伝える前はブログには書けない、
そう思っていたので。ごまかしごまかし、でしたが。
やーっと、伝えられます。スッキリ!
家族にはとりあえず、、伝えることはできましたが。
反応はそれぞれ。それでも、きっと心配はしてくれてると。
そう信じて、東京に戻ってきました。
母のことだけ、、無念です。
抗がん剤なんてやりたくないんだけど、、、
しぶしぶ、やろうと思っているのは、、
あの母を、、最期まで看取りたいからです。
どっちが先に逝ってしまうか、、、
もはやわからないけれどね〜。
なんとか頑張って、、母を最期まで支えてあげたい。
でもね。これからは「自分の事」を一番に考えます。
不思議なんですけど、、、
9年前もそうだったんだけど、、今年も。
実は運勢的にはとても強い時期なんですよね。。
それなのに、どうして、、って思うじゃないですか?
最近、なんとなく思うのは、、、
「病気と」私の人生はうまく歯車がかみ合ってるんです。
大変な状態の時ほど、モノゴトは進み、内観も進む。
大事な人に出逢い、胸を打つような言葉にも出逢う。
いつも自分らしく自分のために生きてこられた気がする。
だから、怖くないのかもな、って思う。
意味、、わかる??わからんよね(笑)
ちょっとした緊張感と、ホッとした安堵感と、
なぜか、ちょびっと晴れやかな感覚って言うのかな。
始まるんだな〜〜、って。それが今の気持ち。
やっぱ、変態かな?(笑)
今、すごく身体が辛いわけでもないし、、
まだ痛みがあるわけでもないし。
ほら、ステージで踊ったぐらいだからさ(笑)
、、ちょっとずつ、、身近なところから、、
この今の状況を伝えているんだけど、、
ブログを読んでいない人からちょっとずつ、、
難しいよね。受けとめきれない人も多いし。
メッセージにも無言のまま数日たったり。。
なんて言えばいいかわからないよ、、
と、率直に言ってくれたり。
昔、オフ会の友人たちが言ってた。
自分の癌のことを伝えるとね、
去っていく友人もいたよ、って。なるほどだな、、
家族でさえ、突き放すことを言うんだよ、って。
私の友人はそういう感じではないと思うけど、
でもきっと重たすぎて抱えきれない人もいるはず。
人それぞれ、ですよね。でも気持ちは変わらないと。
メッセージで伝えたときは、そーなんだ〜!って
軽く答えていた友人が、、その翌日、、
驚いたけれど、初めて電話してきたんですよ。
そして、昨日はなんて言えばいいのかわからなくて、
あんな反応しか出来なくて、本当にごめんね、って。
そんな優しいことを言ってくれて。私泣いちゃったよ、、
一晩、きっと考えてくれたんだなあ、って。
段々、申し訳ない気持ちになってきて、、、
言わない方がいいのかな、って。
でも、別れがいつ来るかわからんし。
うーーーん。どうしよか、、って思ったりもしてる。
友達をね。哀しい気持ちにさせるのが、一番辛いです。
泣かせたくないし。悲しませたくないし。
でも言わんわけにもいかないっていう(笑)
私、以前も書いたけど、、そのまんまで生きてるんで。
今回のことも、内緒、って出来ないんです、性格的に。
同じ癌患者さんのなかでも、、
一番近い人間関係にしか言わない、と言う人がいた。
それもありだよね。だって自分の選択は全部正解。
だから、これ読んで、もし、、重たいな、と思ったら。
まんま、私をほっといていいよ。全然平気です。
聞いてないふりしてくれれば(笑)マジで。
私は身体が動く間は、普通にやっていきますよ!
フラメンコも続けるし〜。
一徹先生にも伝えたけど、、
気になってたんだよ〜!って。いつものごとく。
それからはいろんな動画を送ってくれるし。
BTSのこといっぱい話してくれるし。
すごく気を遣ってくれているのがわかる。
「来れる時はスタジオおいで!」
って、言ってくれる。。。
「ソロンゴ」を餌に、ファイティンだよ!って。
いつも、どんなことあっても超ポジティブな先生、
普通にしてくれるのが一番ありがたいっす。
あ、、うちの母には、、まだ言ってないので。
これ読んだ方、、まだ内緒にしてくださいね。
さすがに、、言えなかった〜〜〜。
お前が死んだら、わしも即死ぬ!って、最近言うのだ。
突然言われて、心臓が止まるかと思ったよ〜。
もう、マジでそれやめてほし〜〜(笑)
でも、、母の仲良しさんが、、言ってくれたんです。
お母さんはね、一日一個、良い事があればそれでいいの。
「いつまでも綺麗ね〜。」と、誰かに言われでもしたら、
そりゃ、もう、一日ゴキゲン。
一日一日がそんな感じで過ぎていけば生きていけるのよ、
だから、ヨキ子さんは自分のことだけを考えなさい。
それでいいの!ホントにそうしてほしい!
なんか、、その言葉に涙がちょっと出ちゃいました。
本当にそのとおりだな、って。
母はなんとか、生きていけるのだ。
だって、彼女の人生だもん。
最近、人の優しさに涙が噴き出ちゃって困るよ〜。
みんな、良い人過ぎて、、泣くよ、本当に、、、
うん、、やっぱ、こうやって考えてみると、、
一度退院して、、実家に戻って、、、
たっくさんのことを感じて、、考えて、、
そして学んだ。退院して、正解だった!
ちゅうことで、、2日、明後日、再び入院します。
ひょっとしたら、またステント入れる入れないで
喧々諤々、あるかもだけど、、
抗がん剤治療が目的の入院です。
最初だけは入院して、副作用をみるんだそうです。
胆管癌の抗がん剤は、極端に少なくて、、三つかな。
それが合わなければ、あっという間に終わりっぽい。
白血球、元々数値低いから心配です。
骨髄抑制、悪心、嘔吐、下痢、発熱、間質性肺炎、皮疹
ゲロゲロだわ、、(*´Д`)
今まで抗がん剤中の友人たちとずっと一緒にいたけど。
みんな、副作用の酷い日は家にいたけれど、、
収まった日は、、めっちゃ元気に明るく笑顔で、、
貪欲に良く食べ、遊び、、
本当に頑張っていたんだね、みんな!って。
改めて思い出して、またまた涙が、、
今はもう逝ってしまった彼女達の顔を思い出した。
私のツアーに参加してくれるときも、、、
抗がん剤の予定日をずらして来てくれてたなあ。
もっともっと感謝するべきだった。
本当に感謝がもっと必要だった、と後悔。
この場を借りて。
本当に有難う。お疲れ様だったね。。