パラサイト 半地下の家族
[2020年01月31日(Fri)]
1月の中旬、フラメンコ終わった直後?に観たのかな。
そう、2020年お初の映画ですっ!
この映画。。なんて書けばよいのかわからず(*´Д`)
長らく寝かして?ました〜。
そろそろ起こそう(笑)
オスカー!取れるのか。取れないのか。
俄然、楽しみになってきました。
もうすぐアカデミー賞の発表だ。
カンヌのパルムドール賞!大絶賛ときた!
そしたら、ゴールデングローブ賞外国語映画賞!
アカデミー賞も、作品賞と監督賞、脚本賞、編集賞、
美術賞、国際映画賞など6部門にノミネート!
ロサンゼルスで開催の「全米映画俳優組合賞」では
なんと!最高のアンサンブル賞を受賞。
これはアカデミー賞に近いと言われるものらしい。
さらに!ポン・ジュノ監督は、
サンタバーバラ国際映画祭で、監督賞を受賞したという。
(ポン・ジュノ監督、好きです。私。)
評価に満点つけるひとも結構多いんですよね。
もう楽しみで楽しみで楽しみで〜〜(≧▽≦)
ネタバレ禁止!という触れ込みだったから、、
とにかくレビューも何も見ずに、突撃!しました。
あらすじ
全員失業中で、その日暮らしの生活を送る貧しいキム一家。
長男ギウは、ひょんなことから
IT企業のCEOである超裕福なパク氏の家へ、
家庭教師の面接を受けに行くことになる。
兄に続き、妹のギジョンも豪邸に足を踏み入れることに。
この相反する2つの家族の出会いは、誰も観たことのない
想像を超える悲喜劇へと猛烈に加速していく。
しがない内職で暮らす家族4人。
確か。宅配ピザの箱の組み立て??だったけ。
家族はそれなりに仲良くて結束もしている。。。
何といいましょうか。
ネタバレ的なものは一切読まず、スクリーンに向かったが。
どんどん期待が膨らんじゃって。期待値上げ過ぎた、かな。
とはいえ、、よーく出来てるなあ、、って。
脚本、演技、何とも言えない「間」。
醸し出す不穏な空気、、全てが完璧。パーフェクト。
いつもなら、最初の10分は寝てるんだけど(;^ω^)
この映画だけは!ホントに2時間半、目を見開いていた。
目を離せなかったス〜〜〜。あっという間だった。
最後はね。まさか、、だろ。。って。
びっくり仰天な結末なんだけども、、とにかく。
どの役者さんも!いやはや、巧い!って。感じです。
詳細は書きませんが。。。
この、、独特なキャラの家政婦さんが、、
スゴイことになる〜(;・∀・)
前半はホントにテンポよくって、笑えて。
後半は、、エグさが急上昇!オイオイオイ、って。
全然、違う映画のようでもあり。。。
半地下の部屋で暮らす家族。
食事をしている目の前で、立小便をされる日々。
大雨からの洪水シーン。
浸水してる家の便器の上で、妹がタバコを蒸してるシーン。
スーツ着こなしてパラサイト中?は、、
彼女、とてもクレバーな雰囲気で。それが一転、
水浸しでタバコを吸う彼女の、全てを諦めきったような。
哀しい表情が、、忘れられないです。
チョッと、、胸がチクっ、、と。なります。
こういうシーンの積み重ねで、、格差社会を表現できるとは。
ポン・ジュノ監督、すごいなあ、って。
そして、、何気に登場してくるワード。「ニオイ」。
これが全てのキーワードなのかな。
見てくれをどう取り繕うとも、、言葉でごまかせても。
染み付いたそのひとの匂いは、、消せないんだよね。
その人生の全ては、「ニオイ」に凝縮される、、
そして、自分ではたぶん、ソレに気づいていない、、
これが、、悲劇に繋がるんだけど。。
彼らの共通する「ニオイ」に最初から気づいたのは
セレブ家族の末っ子のおぼっちゃまくんだった。
子供はすごい、にゃ〜〜〜。
私はどちら側にいる人間なんだろう。
鼻をつまむ方?つままれる?方???
舞台は、、超裕福なパク氏の立派な邸宅です。
ここで起きる様々な出来事。
とにかく、とにかく、、
ちょっとした、なんてことないシーンのなかに、
無意識の差別の構図が絶妙に表現されてて。
サラッとね。ホント、巧いんだよ〜。
ポン・ジュノ監督と是枝裕和監督の対談をNHKでやってて
少しだけ、朝の番組でやっていたのですが。
とても面白かったです。
ポン・ジュノ監督のクレバーな感じが何とも言えない!
そして親近感湧く?ビジュアル!
どのシーンから思いついて作ったのか、という質問に、、
「ちょっと変態と思われるかもしれませんが。」と笑って。
どこのシーン、というより「浸透する」というキーワード。
それを念頭に置いて作ったのだと、答えていました。
そして、社会派 と言われることについては。
「私は社会派とか、、政治、そういうメッセージを掲げて
映画を作ったことは一度もありません。
強いて言えば「映画派」です。
人間の面白さを描いていきたいと思っていますが、
結果そこには国や経済、政治や社会といった背景が
浮きあがってくるものなのです。」
なるほど。この回答も、パーフェクト!私的に。
まだ観てない方!是非、、どうぞ!
ちょっと尻込みしてるかたも。