僕たちは希望という名の列車に乗った
[2019年06月08日(Sat)]
すべては、
たった2分間の黙祷から始まった―
なぜ18歳の若者たちは国家を敵に回してしまったのか?
僕たちは希望という名の列車に乗った
そのまんまの映画タイトルですね、、
ベルリンの壁が作られたのは1961年。
その5年前に旧東ドイツで起こった衝撃と感動の実話。
狭いシアターではありましたが、満席でした!
意外です〜〜〜。まあ、上映館が少ないし。
なのに、暑いぞ。クーラーかけてくれ〜(笑)
すっごく評価が高い映画です。
高すぎたせいかな、、、
思ったより自分の気持ちが入りませんでした。
でも、、帰宅して、おやつ食べて、、夕食食べて
テレビ見ながら、、、だんだんと、、きました。
胸に、、60数年前に起きた出来事の哀しみがぐいぐいと。
これは実話なんですもんね。
あらすじ:
東ドイツのとある高校。1956年。
将来を約束されたエリートコースのクラスである。
とはいえ、色々な環境で育った子供たちが通っている。
ある日、クラスの中心的な存在であるクルトとテオは
墓参りで訪れた西ベルリンの映画館で
ハンガリーの民衆蜂起を伝えるニュース映像を見てしまう。
二人は級友たちに呼びかけ、授業中に2分間の黙祷を実行した。
それは自由を求めるハンガリー市民に共感した、
彼らの純粋な哀悼だったが、当時の東ドイツでは
社会主義国家への反逆、とみなされる行為だった。
やがて調査に乗り出した当局から、
一週間以内に首謀者を告げるよう宣告された生徒たちは、
人生そのものにかかわる重大な選択を迫られる。
当局による吊し上げのような脅迫。
生徒の家族の経歴も全て調べ上げ、一人一人別々に尋問し、
生徒同士が疑心暗鬼になるように仕向けていく。
大切な仲間を密告してエリートへの階段を上がるのか、
それとも友情を守り、信念を貫いて大学進学を諦め、
労働者として生きる道を選ぶのか。それとも、、、
本当に、、ヒドイことをするもんです。
たった2分の沈黙が、、
夢がいっぱいだったはずの高校生の未来を、友情を
一瞬で打ちのめしていくんです。
彼らの家族、それぞれの事情、ファミリーヒストリーが、、
これまた、、少年たちの決断をにぶらすわけです。
どの家族にも弱みはある。そこを実にうまくついてくる。
あ〜〜〜、ほんとムカつく。
高校生たちの絶体絶命の事件だったはずが、やがて
親たちをも巻き込んで、、、
それぞれの家族が背負ってきた人生の暗闇が浮き彫りに。
最後はね、、それぞれの家族が下す決断に感動します。
どんな親だって、最後は子供たちを想う気持ちが勝る。
そこは、やっぱり、胸が熱くなりました。
彼らのその後は触れられていなかった気がするけど、、
どうなったんだろうなあ。
人間はアホだから、、
歴史で学んだはずのことをいとも簡単に繰り返すものです。
ヒトラーによる大虐殺、天安門、原爆投下、
世界中で行われていると思われる人権侵害、虐殺、、、
今、再び、世界を覆い始めているじゃないですか。
そして、そういう風を吹かせようとする指導者たちも。
日本は今、そちらの風向きに向かってませんか。
ガンジーやマザーテレサの教えは、、、
教科書の中だけのお伽噺になっていませんか?
本当に哀しいです。
自分は果たして。この映画の青年たちのように
あらゆる妨害、恐喝にまけず、友達を守れるのか。
人間として、尊く美しい決断を下すことが出来るのか。
家族を捨て、将来の展望も捨て。
・・・考えさせられます。(;^ω^)
やっぱり、若い人たちにたくさん見てほしい映画だな、と
余韻がじわじわ、やってきたこの夜に思います。
映画も値上がり。ったく!
この映画は1100円の日になんとか行けたんですが。
なかなか映画に2000円近くは出せません、、