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ヨキータの哀愁日記

ジプシーの血たぎる(妄想)
私ヨキータの人生は
流れ流れてどこへ漂着するのでしょう。
チクチクもの哀しくて、だけどサクっと笑える日々を綴ります。


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老いること。 [2017年03月22日(Wed)]
img_2046.jpg


「azucca e azucco」の畑を訪問。


何年前になりますかね。。。


アズアズワイナリー、ダイスケとシズコちゃん。


この写真をシズコちゃんに見せたら、、、


「?」って首をかしげました。

もう、覚えていないそうです、、


今日はちょっと、長くなります。


実は、、今回の大阪の旅で!

念願の訪問を果たしました!


大阪の隣の県にある介護付有料老人ホーム。


最寄りの駅からのタクシーのおじさんが、、

「年いったら、ここに入りたいもんやわ〜〜〜。」

と、ため息つくほどの素晴らしい施設です。


そこに誰を訪ねたって? はい。そうです。

本当ならクルーズにも高座にも誘いたかった人。


チベットツアー仲間で。

イタリアツアーも大阪ツアーも愛知ツアーにも

ぜーんぶ参加してくれた人。


シズコちゃん。御年、97歳!!!


毎年、電話や手紙の交換はしていますが。

昨年末のお誕生日に電話した時、、、

なかなか会話が大変だったのです。

どんどん耳が遠くなっているので。。。

でも会話は出来たんですよね。


大坂に行くことを決めた時。

すぐにシズコちゃんに電話しました。

大坂に行くからね、って。


でも、、、電話での会話は、、、(~_~;)、、

もはや、、不可能。


ヨキータです。ヨキータですーーー。


よ、き、−−−−たーーー!


でーーーす!



と、叫ぶように声を出しても、、、


誰、アナタ。誰。聞こえない、だれ、、、と、、

、、たった二ヶ月で私の事を忘れてしまったの?と


哀しくなったけれど、、そうじゃなく。

本当に聴こえないみたいなのです、、


周りの人がビックリして私を見て、、

笑われましたよ、、(~_~;)


ようやく、ああ、ヨキータさん!と、、

わかってはくれたのだけど。。。


聴こえない、としまいには電話を切られ、、、


がーーーん。


すぐにハガキを書いた!

大坂行くから会いに行く!と。


クルーズや落語は、こりゃ無理だな、って。

そしたら会いに行くしかない、、と。


翌日、なんと、シズコちゃんからも手紙が届いた。

しかも二日続けて! 


「会えるなんて嬉しいわあ。一泊してほしい、

難しいだろうけど。できれば一泊。」


、、、と、、、(^_^;)、、 


きっと。今、会いに行かないと、、

いつ何があるかわかんないよね、、と。


高座のあったあの日!朝から一人、

電車を乗り継いで行きましたよ〜〜!


会うのは8年ぶりぐらいかなあ。


しかし、到着したはいいが。それからがまた大変。


本人と約束していると、受付で訴えているのに、、、

なかなか通してくれません、、、


なぜなら。本人がいないと、、、ゲッ。


でも絶対にいるはずです、、と。

約束したのだから!、、と。ひきさがりません!


職員さんが何度も彼女の部屋を訪ね。

どんどんノックしたり。ピンポンしたり、、、


それでも、返事がないという。、、、

ないだろよ、、だって。


絶対聴こえないはずだから(T_T)/~~~。


30分はたったでしょうか。

職員さん2名で、、強硬手段に出たと。


マスターキーを使って、部屋に入りました、と。

御本人、寝ていらしたと。

もうすぐ、来られるのでロビーでお待ちを。と。。


やっと、受付からロビーに通され。

けっこう長い間座っていました。


15分、さらに待ちました、、、

もーーーー、どおなっているのやら。


そしてようやくご対面。


ピアノがある広々とした素敵なロビーに、

杖をついて、現れた静子ちゃん。

腰が曲がったせいでしょうか。

すっごくちっちゃくなりました。


でも、変わっていません。すぐにわかった!

嬉しくて抱きしめちゃいましたよ。


シズコ嬢、、驚くべきクレームを私に。


昨日、来るって手紙に書いてあったから、

(いやいや、書いてない書いてない)

昨日はとにかく、バスの到着時間に合わせて、

何度もバス停に迎えに行ったと、、


え〜〜〜。その足で、、、何度も??? 


でも、ヨキータさんは来なかったから、、、

哀しくて、、、あきらめた。

で、、今朝はもう来ないと思っていたから、、

朝食の後、横になって、ついつい寝てしまったと。

(ウソウソ、絶対それ勘違い、、)


「そしたらな!寝込みを襲われてしもうてん!」 


す、すみません〜〜〜。でもね、、、

13日に行きますと、書いたよ、、、確かに。


それから、、施設の中をザッと、案内してくれて。

医療施設、リハビリテーション施設、、などなど。


杖をついてはいますが。足は早いです。

足は痛みもないし、全然障害もないのですが、、

去年あたりから、力が入らないようになって。

杖を一度使ったら、、もう手放せなくなったと。 


いえいえ、めっちゃ早いですよ、歩く速度、、

私より、ずっと足元しっかりしてます、、(^_^;)


この施設、スゴイですよ〜〜〜。

500人ぐらいの入居者がいるそうなのに。

職員さん、通りすがりに必ず名前で声かけてきます。

ホントにビックリですよ。


シズコちゃんのお部屋は、1DKって感じです。

毎回、食事は食堂で用意してくれるけれど、

三食は多いから、お昼は御素麺とかゆでて食べると。


お部屋でしばらく過ごしました。



P3131415[1].jpg


玄関先にいる「くまちゃん」、、、


見覚えあるな、と思ったら。


昨年12月の彼女のお誕生日に送った、、

お花を抱っこするクマちゃんだ!


もちろんお花は枯れたけれど、、


「クマちゃんをね、貴女だと思うて大事にしてる。」


そんなこと言われて、、まずそこで涙腺が、、

およよ。シズコよ、、泣かすなよ〜。



P3131410[1].jpg


お土産を嬉しそうに開けて。



P3131409[1].jpg

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お湯を沸かして、お茶をいれてくれて。

冷蔵庫を開けておミカンをくれて。

しっかりお接待されました。


冷蔵庫の中は結構食材が入っていました。

週に二度、八百屋さんが来るそうで!

十分足りてる、と。いいシステムだね。

お料理ができるなんて、、、


話は変わりますが。、、冒頭でも書いたように。

この滞在においても、、(>_<)大変でした。


施設にいたのは4時間弱ですが、、、

シズコちゃん、全く私の言葉を聴きとれません。

会話はほぼ一方通行〜〜〜。あちゃちゃです。


私の質問に応えることもなく(笑)。

返ってくるのは全然違う内容の話。


これで4時間。二人きりで会話したのですから。

ある意味スゴイ!と。 想うヨキータ。


しかも、すごい大声です。私も彼女も。。。

きっと、うちらの会話をそばで聞いたら、、


ド爆笑ですよ、、ド、爆笑。


彼女の部屋には世界中を旅した時のお土産。

お人形さん。絵。これでもかなり処分したと。


彼女は行ったことのない国はほぼないと、、、

昔言ってました。世界を旅した人です。


そして、、ミシン。古いミシンが窓際に。


ここからがビックリです。 

飾っているだけかと思いきや。


その日、着ていた上着とズボン。


「これもこないだ縫ったばかりや。」


え、え、えっ〜〜\(◎o◎)/!

うっそおお。マジで。



60年使っているというアンティークなミシン。

これもやで、これも、、といろいろ出してきた。


そう言えば。レース編みがお得意で。

よく、テーブル敷きとかいただいたっけ!


現役ですかっ!


しかも、見せていただいたけれど、、、

けっこうプロのお仕立てっぽいんです。


そういうお仕事されていたのかも。


P3131413[1].jpg


手作りだというなめし革のブローチもたくさん、


ウィーンで買った、手刺繍のブローチ。

刺繍の部分を触ったら、めちゃ怒られた!

そこ、触ったらアカンねん!って、、(笑)


持って帰りや、と。頂いて帰りました。。。


鍋敷きも手編み。 パッチワークもしてた。


97歳!現役感すごし。



P3131414[1].jpg


お昼には食堂に案内していただき、ごちそうになり。

無言で食べた(笑)

周りを見渡すと品の良さそうなご老人ばかり。


食後は、、再びお部屋で、、、

いろんな話を、、一方通行だけど(笑)。


驚くことに、、シズコちゃん、、、

この年まで。病気ひとつしたことない、と。


でもインフルの予防接種はしてる、と。

これは絶対せなあかん。あかんよ、せな。


・・・アンタはやってないな。そういう顔してるワ(笑)。

と、ニヤリとされました。。おっしゃる通りです、、


そうそう、テレビもあったので。。


「観るの?」と聞いたら。時々な、と。

「聴こえてるの?」と聞いたら。

「口の動きでなんとなく。」と。


そうか!そうか〜〜〜!


プロのアナウンサーや俳優さんは、

しっかりと口を動かし、発音しているから、

耳が聞こえないひともわかりやすいのかっ!って。


私みたいにモゴモゴ、口も開かず言葉を発してたら、

そりゃわかんないな、、と反省。


そこからは、アナウンサーのごとく、

しっかりゆっくり口を開けて話してみた。


そしたら。ちょっと意思の疎通ぽい物は出来たかも。

なるほどだな、、と想いましたよ。


お友達はいるの?この施設に?と聞いたら、、、

おもろい答えが返ってきた。


「女の世界は怖いもんや。面倒はいらんからな。

絶対深入りせんほうがいいの。挨拶はするよ、もちろん。

でもな。部屋の中にも入れん。アンタは特別やから。 

あとは、お天気の良い日に、廊下のソファーに座ってな、

本読んだり、編み物したりしてんのよ。」 


深いな、、なんか、、深いよ、、(笑) 


身寄りがなくて、一人きりでずっ〜〜〜と、

こうして生きてきた彼女ですが。

きっと若い頃は、、出来る女子、だったのでしょう。

シズコ女史!ですよね。


そこからは、、わたくしへの。人生の訓示が、、、


「あんな、人生いろんなことがある。

でも、乗り越えなあかん。踏んばらなあかん。

コツを言うたらな。いいことだけ覚えて、

悪いことはな、全部忘れることや。」


静子ちゃんの乗り越えてきた部分を、、、

聴きたいなあ、と思ったんだけど。


ま、、やめときます(笑)。 


気骨があって。シャキッとして。

そりゃ、背中は曲がってしまったけれど、でも、

本質は全く変わっていない。筋が一本通ってる!


チベットで出会ったのは彼女が75歳ぐらいだった。

今考えると、それもスゲ〜〜〜。


若いのが高山病でヒイヒイ言っていたつうのに。

彼女は元気だったな、そういえば。


イタリアでは畑で葡萄の収穫もした。

あのころに比べたらね。確実に身体は衰えているよ。


でもね。見事なまでに頭の中の衰えはないのです。


「100歳まではガンバろ想うてんのよ。

でもね。最近、気持ちがね、、続かないことがある。」


と、言っていました。そうだろうね。

気持ちが萎えることもたくさんあるよね。

無いヒトは、バケモンだ。


でもね。スゴイと思う。

そんなハイレベルなモチベーションを保つことのほうが

まさに奇跡ですよ、、



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ツーショット〜〜〜!


私をバス停まで送ってくれる際に、、、

受付で職員の方が教えてくれました。


「シズコさんね、すごいんですよ。

囲碁大会で、男性をおさえて見事優勝したんです。」


シズコちゃんを見たら、、

当然やわ、という勝ち誇った顔で私をチラ見。


その職員さんに、私を紹介してくれました。

それも嬉しそうに!


「ヨキータさんはね!私の山のお友達なんやで。

おかしいでしょ、親子ぐらい年が違うのに。」


いえいえ、孫ぐらい違いますけどね(笑)


「20年前、チベットで会うてからな、ずっと私のこと

忘れんといてくれるの。手紙くれたりお花くれたりなあ。

今日はな、遠いのに会いに来てくれた!

ホントにありがたい思うてるの。」 


嬉しそうに、職員さんに伝えてる姿を見て、、


すみません。ヨキータさま、鬼の目にも涙。

涙がボタ〜〜〜〜っと落ちてしまいました、、、


私ね。何しろ病気も抱えているからさ・

あと、どのくらい生きられるかも不明。


ま、その辺は皆さんと同じですけどね。


高齢者、と呼ばれる年齢まで生きられるとしても。

でもね、こんな風にかっこよく生きぬく自信はない。

ホントにスゴイことだと思います。


「あれ、あれに乗りなさい。」と、バスを指さして。


今日はありがとう、と言われ。

またまた泣きそうになりながら、、さよならして。


そのバスに乗り込んだ。シズコちゃんは、、

バスを見送るために。チョコンとその辺に座って。



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じいいいっと私を見つめて。



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ずっと手を振りつづける静子ちゃんが

小さく小さくなるのを見ながら。


わたくし、、バスの中で、、再び泣きました、、


やばいわ、これ、、


なんだろね。血が繋がってるわけでもないし。

ただ大昔、旅行で一緒になっただけなのですが。


ほっとけない、、、という、、

どういうご縁なのだろうね。


今でも、毎月、自宅へと帰るシズコちゃん。

バスと電車を乗り継いで。


庭のお手入れもお金をかけて怠りません。

少しずつ電化製品、家具を処分しているそうな。

そう、終焉の時をむかえるために。


なんといいますか、、、

これもまたある一人の人生。


こうして1人で生きてきた人の。

尊い人生の終わり方。


私はどうなんだろう。


どういう風に生きて、

そして人生の最期を迎え、閉じるのだろう。


大阪で。笑ったり泣いたり。

感情がゆさぶられること多しで。 


貴重な時間を過ごしました。



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