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ヨキータの哀愁日記

ジプシーの血たぎる(妄想)
私ヨキータの人生は
流れ流れてどこへ漂着するのでしょう。
チクチクもの哀しくて、だけどサクっと笑える日々を綴ります。


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ルーナのために [2022年03月13日(Sun)]
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予想はしていましたが。

最初から最後まで声をあげて泣いてしまいました。

「ルーナのために」



インドのトリプラ州の農村で暮らす夫婦の間に

先天性の水頭症で生まれたルーナ。

写真が世界中に拡散されたことで、

都会で大手術を受ける機会を手に入れる。

数年にわたる小さな命と家族の闘いの軌跡を追う。



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父アブドゥルはレンガ運びのその日暮らしの仕事、

生活は当然貧しかった。だが、ルーナを

「ジヤンナット(天国)」と呼び、大切に育てた。

周囲の「施設に預けろ」の声に首を横に振った。


生後すぐに脳に水が溜まる先天性水頭症と分かったが、

彼らの住むトリプラ州の病院では手術ができなかった。


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世界中に先天性の障害を持った子供は

毎年800万人近く誕生するのだとか。。

そして、その7割は早期治療で完治するそうです。


日本でも、水頭症は千人に三人の割合で発症。

日本のように医療が発達している先進国では、

生後すぐに適切な処置を施すのだと思われます。


ルーナのように、、すぐに治療を受けられないと、、

脳に溜まった髄液で頭はドンドン肥大してしまう。

目も開いていますが、、黒目が出てきません。


ルーナが1歳4か月になったころに、

彼女のことを知った写真家が撮影を始め、

瞬く間に噂は世界に拡がり、寄付が集まったそう。


どこに行っても、もう遅い、と言われたそうですが、

デリーの脳神経外科医が無料の治療を行うと申し出て。

難しい大手術を何度も繰り返し行ってくれています。


頭を何度も開け、過酷な手術をするルーナ。

小さな声で泣くルーナの声に、、私も、号泣。

表情がないように見えたけれど、、、

泣くんですよ、、母親の手を離れて、台に乗せられ

脳のMRIを繰り返して。。頭を削られて、、


母親の苦しみがすごく伝わってきて。

書いている今も、、涙が止まりません、、


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数回の手術を経て、かなり頭は小さくなりました。

こんな表情も見られるようになりました。


当初94センチにまで膨れ上がっていたそうで、

脳が圧迫され、座ることもできない状態でしたが

手術後、頭囲は58センチになっていたようです。


表情も出てきて、笑っているようにも見えます。

きっと痛かったり、辛かったりが殆どだろうけど、、

両親の愛情を受けて、数年だけは幸せだったと、、

勝手ながら、そう信じたいです(泣)


そんなルーナも5歳半になり。弟もできました。

生活の変化で、ルーナの最後の手術は遅れていました。


やっと手術に踏み切る決心がつき、デリーの病院へ、

いよいよという時に。ルーナが突然呼吸困難になり、

短い命を終えることになってしまいました。


母親の絶望的な、、泣き叫ぶ声が耳に残ります。

私も一緒に、わんわん泣いてしまいました。。


ルーナの、、眠ったような最後の顔が、、

一番穏やかで、、かわいらしかったんです。


やっと、、やっと楽になれたんだね、

すっごく頑張ったんだね、と、、思いました。

(ヤバい、また涙止まらず、画面が見えない、、)


可哀想、だから泣けた、というのではない。

この子の生きた「5年」を想うと

自分のふがいなさに憤りを感じてしまった。

本当に。本当に。


泣きすぎて目が,、開かなくなった。

私は映画やドラマ観てあんまり泣かない方だ。

現実の生活の方が悲惨すぎるからか。


エレファントマンと言う作品を大昔に観て、

その時も。衝撃受けて、声に出して号泣しすぎて。

なんと、つまみ出された、、まだ10代だった。

ロビーでも止まらず、人目はばからず泣き続け。

あれも、、確か、ルーナと同じ。

象のように頭が肥大化した若者がサーカスで働き。

最後、、人間らしく死にたいとばかりに、、

ベッドに横たわって、自殺したラストだったと。

頭が重たすぎて、、寝てはいけなかったんです。


無性に胸が哀しくなるんです。

その哀しみに誰の手も差し出されなかった事が。


先天的に不自由な体を持って生まれた人は

神さまの化身だと聞いたことがありますが。

そうなのかもしれません。


彼らはきっと、、その人生を選んで。

私たちに大事なことを思い出させるために

生まれてきたのだと思えます。

本当にそう思える。


私もまた決意新たに生きていかなければ、と

ルーナに教えられました。


たった40分のドキュメンタリーですが、、

一生忘れないと思います。


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