モロッコ、彼女たちの朝
[2021年09月16日(Thu)]
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東京に戻ってきましたぜい!
ひとりの時間。とても新鮮だ〜。
翌日、さっそく大学病院での受診へ。
大腸の主治医でしたが、、ビックリです。
受付で手続きして待合室に行ったら、、
すぐに呼ばれましたよ。こんなの15年間で初めて!
いつも2時間以上待たされるのに!わおっ!
余裕こいて、お昼でも買いに行こうと思ってたが。
行かなくて良かったです( ゚Д゚)。。あぶな。
潰瘍性大腸炎は今のところ、問題なし。
薬がすごく効いてるみたいです。
あまりにも早く終わったので、、、
その後、、映画を観に行ってしまいました!
もう、、東京離れて何が辛いかって、、
映画、ドラマに飢えてしまって、、、( *´艸`)
とても観たかった映画、まだやっていたので。
日本橋まで観に行きましたよ〜〜〜。
モロッコ 彼女たちの朝
地中海に面する北アフリカの国モロッコを舞台に、
それぞれ孤独を抱える2人の女性が
パン作りを通して心を通わせていく姿を、
豊かな色彩と光で描いたヒューマンドラマ。
予告で、モロッコの女性がパンをこねているシーン観て。
あ、観たい!と思ったのが数か月前。


あらすじ
臨月のお腹を抱え、カサブランカの路地をさまようサミア。
イスラム社会では未婚の母はタブー。
美容師の仕事も住まいも失った。
ある晩、路上で眠るサミアを家に招き入れたのは、
小さなパン屋を営むアブラだった。
アブラは夫の死後、幼い娘のワルダとの生活を守るため、
心を閉ざして働き続けてきた。
パン作りが得意でおしゃれ好きなサミアの登場は、
孤独だった親子の生活に光をもたらす。
商売は波に乗り、町中が祭りの興奮に包まれたある日、
サミアに陣痛が始まった。生まれ来る子の幸せを願い、
養子に出すと覚悟していた彼女だが……。
二人の女性は事実上シングルマザーですが、
日本や欧米のシングルマザーとは、全く状況は違います。
未婚がタブーとされているモロッコ。
容赦なく突きつけられる現実。
妊婦が野宿していても、誰も声をかけないし。。

夫を亡くし、娘と二人でパン屋を営むアブラは、
野宿する妊婦のサミアを見捨てることが出来ず、、、
家に招き入れるわけです。期限付きで。
そこから始まる、不遇の女二人の物語。


それにしても、、パン屋さんを営んでいるだけに、
いろんな種類のパンを作るのですが、、、
もう、ずーっと観ていたい、と思いました。
やはり、パンを作るシーンはヨダレもの。

期限付きの居候となったサミアは、泊めてくれたお礼に
こっそり「ルジザ」という菓子パン?を作るのだけど、
これがけっこう繊細な作り方で、、、
生地を細長く伸ばし、手に巻きつけて形を作るんです。
サミアはパン作りが得意だったわけです。
「ルジザ」を、店に出すと、バカ売れ。
普通の主婦はそりゃ、メンドクサくて作らないだろね。
それとか、、はちみつやチョコをかけて食べるらしい、
モロッコ風のクレープ「ムスンメン」。
イングリッシュマフィンのような「ハルシャ」。
出来立てのパンを近所のひとが買い求めていくシーン、
観てるだけで、なんだろ、満たされてく私。(笑)
絶食絶飲の辛い長い入院生活が続いたとき、
私が一番欲したこと、、それが、、パン作り。
パンをこねたこともないくせに、パンをこねたくて。
パン作りの本を買ってきてもらったんだよね。。。
なんなのでしょうね、それって!
で、退院したら、、作らんかった。なんやねん(笑)
あの「パンこね」の深層心理を知りたいもんです。
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残念ですが、、この家の夕食は、、まずそうだった。
一品のタジン、とかなんですが、、むむむ、でした。
私はモロッコを放浪したこともあるんですが、、
そのバラエティに富むタジンの美味しさに感動したし、
焼きたてのパンはパリに劣らぬほど美味しかったし。
あのモロッコで味わった料理は懐かしくてたまらん。
そして終盤、サミアの出産がありまして。
初めから養子に出すこと決めているサミアは、
子供に情が移らない様に、抱くことを必死に耐え、
どんなに足元で赤子が泣き叫ぼうとも、、、
見向きもせず、お乳もやりたがらなかった。
栄養失調になるわよ!と諭され、、渋々、こっそり。
お乳をあげるシーンが、、辛すぎました。

赤ん坊を人買いに売れば、そのうち性的なおもちゃにされて
商売道具になることが目に見えている。
そんなことは絶対に駄目だと、アブラがサミアを諭す。
唐突に終わってしまう映画なんですが、、、
いろんな問題をコチラ側に投げかけて終了、って感じ。
なかなか高い評価をもらっているようです。
あ、書き忘れてるけど。。。
一緒に過ごしたサミアの存在は、、
夫の不慮の事故後、硬く心を閉ざし続けたアブラに
大きな影響を与えることにもなり。。。
その辺の変化もうまく描かれています。
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