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ヨキータの哀愁日記

ジプシーの血たぎる(妄想)
私ヨキータの人生は
流れ流れてどこへ漂着するのでしょう。
チクチクもの哀しくて、だけどサクっと笑える日々を綴ります。


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ミナリ [2021年03月30日(Tue)]
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先週、大学病院の帰りに観に行きました。


先日発表された第93回アカデミー賞で、作品賞、監督賞、

主要部門を含む6部門にノミネートされた映画。

『ミナリ』

前評判もあって、、映画館はけっこうな観客数。

ちょっと驚いた〜。


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あらすじ

1980年代、韓国系移民のジェイコブは、

韓国野菜を栽培する事業で成功しようと夢見ていた。

家族と共にアーカンソー州の高原にに引っ越してきた。

荒れた土地とボロボロのトレーラーハウスを見た妻のモニカ。

いつまでも心は少年の夫の冒険に危険な匂いを感じるが、

長女アンと心臓に病を持つが好奇心旺盛な弟のデビッドは、

新しい土地に希望を見つけていく。

まもなく韓国から毒舌で破天荒な祖母スンジャも加わり、

デビッドと一風変わった絆を結んでいく。

だが、水が干上がり、作物は売れず、

追い詰められた一家に、思いもしない事態が立ち上がる。






一家の主たるジェイコブは「一攫千金」を夢見て、

家族全員連れて、アーカンソー州に引っ越してくる。

広大な土地はあれど、家は「トレーラーハウス」!


ゴキゲンな夫と。唖然とする妻のモニカ。

息子のデビットにもしものことがあっても

そう簡単には病院に通えないだろう。

冒頭のシーン、妻が夫を見る目が異常に冷たい(笑)

そりゃそうですよね。妻なら母ならガックシくるな。


この映画は、評価がすごく分かれているような気がする。

とても良かった、と涙を流す人と、、

サッパリわからん、単調、なんでオスカー?と言う人。


あんまり苦労したことない若い年代層だと、、難しい?

特に大掛かりなストーリー展開があるわけでもなく。

「パラサイト」をイメージしていくと、アウトだな。

厳しい移民生活の日々を淡々とフィルムに映している、、

そんな感じでしょうか。でも、光の加減が絶妙に良くて。

音楽もとても良かったと思います。

必要のない効果音などシャットアウトしてるから、、

ただただ心地よく思えた。

なんもない土地での生活がリアルに伝わってくるような。


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できたら、、もう一度観たいな、とも。

きっと感想が変わりそうな気がするからです。


なんか、、しみじみと、、深い作品なのかも。

そして、大注目の韓国大物女優ユン・ヨジョン。

オスカー助演女優賞の最有力候補、らしいです。


彼女自身、アメリカ暮らしの経験があるので英語も達者。

バラエティ番組でも大活躍。

独特な毒舌トーク、ユニークさで大人気の女優さん。



https://blog.canpan.info/vamos-yoquita/archive/3187


彼女が演じるスンジャ、これまた個性的なキャラクター。


子どもたちの面倒を見てもらえることもあって、

モニカの母親・スンジャを韓国から呼び寄せたのですが。


デビッドが期待してた理想のお祖母ちゃんではなく。

やることなすことガサツ。料理が苦手でなんも作らない。

(あれ?私のこと?)(笑)

なので孫のデビットもなかなか打ち解けない。。

その辺のやりとりが傑作でして、、

劇場内は何度となく爆笑。。


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スンジャは孫たちを連れて小川のほとりに。

韓国から持ってきたセリの種を蒔きに行きます。


スンジャは、セリが丈夫で役立つ植物なんだよ、と。

小川のそばで良く育つだろうと言います。


蛇が出てきて、思わずデビットは石を投げつけますが、

スンジャはそれを止めるんです。


「見えないより、見える方がいい。」

「敵が見えているうちは危なくないんだよ、」って。


一瞬、私も考えちゃいましたよ。

なるほど、、これは、、深い教えだな、、と。


あとで、誰かの解説を読んでますます、なるほど、と。

デビッドは生まれつき心臓に疾患があるのですが、、

幼いながらも、常に「死」の恐怖と対峙しています。

どこかいつも怯えているところがあります。

両親がとても気を遣って接しているからでもあり。

激しい運動を禁じられているデビッドを見ていて、


おばあちゃんは、ちょっとそれが気にくわない。

本当はもっと強い子なのだと励ましたりもする。


さっきの蛇の話もここに絡めて。

幼くして「死の恐怖」それをわかっているのだから、

おまえはきっと大丈夫だ、と。

そんな意味が含まれているのではないか、と。


なるほど、、そうなのかか???

やっぱ、、孫世代にはジイ、バアが必要ですな。


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スンジャから花札を教えられたり。

それもめっちゃ汚い言葉を連発(笑)。

アメリカ人の友達にも教えてあげるデビッド。


傷の手当をしてもらったり、添い寝をしてもらったり。

祖母との絆はアレヨあれよと、深まっていきます。


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この作品のタイトル「ミナリ」とは、

韓国語で「セリ」を意味するそうです。


「セリ」は水源の近く、豊かな土に根を張る植物だそう。

つまりは、ジェイコブ一家が移住した土地に根をおろす、

それを象徴するモチーフになっていているわけです。

だから、やっぱりタイトルは「ミナリ」で正解なんだな。


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ジェイコブの農園は、案の定災難続き。

井戸が枯れたり卸売が注文をキャンセルになったり。

このため夫婦の仲もギクシャクしてきます。

しかも!そんな時に。。。

スンジャは心筋梗塞で、身体が一部麻痺してしまいます。

さらに、、そのスンジャがやらかしてしまう事件。


もうお手上げじゃん、、ギリギリ追い詰められるのに

最後は、、なんだか、いろいろ救われる。


劇的に幸せが降ってくるわけではない。

けれど、、いいんですよ、、書けないけど、、


ラストシーンは、、ジェイコブとデビッドの父子が、

スンジャが植えたセリを収穫しに小川を訪れます。

「おばあちゃんのミナリ」が一家を救い、

そして一家がこの土地に根付く小さな希望ともなった。


エンディングの歌が、、これまた良いのですう。

モニカを演じた、ハン・イェリが歌ってる。


ちなみに、この「ミナリ」を撮った監督が、、

新海誠監督の「君の名は」の実写版を撮ってます!


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なんと、これが映画初出演!というおそるべき子役。

あえて細かい演出はせず、、物語にそって

彼が自然な感情でセリフを言えるようにしたそうです。

この子がいなかったらこの作品は存在しなかったかも。


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彼らは実際に何か月も同じ家で一緒に過ごしたり。

同じ部屋で寝泊まりしながら「家族」となったそう。


アカデミー賞という大舞台に皆が揃う日を楽しみに

ずっとワクワクしているそう、です。

取れれば良いな。どれか一つは!


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ユン・ヨジョンさん、確かに素晴らしかったけど。

最近、観たコチラの作品の方がよりすごかった!



君が描く光


第29回東京国際映画祭「アジアの未来」部門上映作品。

伝説の海女と失踪した孫娘の12年ぶりの再会を描いた。

上映時タイトルは『ケチュンばあちゃん』。


あらすじ

済州島の町で伝説の海女して知られるケチュンは

両親を亡くした孫娘のヘジと平和に暮らしていた。

そんなある日、ひょんなことから孫娘・ヘジが失踪。

ヘジを捜すために全力を尽くしたケチュンは、

12年の歳月をかけて彼女を捜しだします。

二人は再び一緒に暮らし始めますが、

ヘジは失踪していた間のことを何一つ話そうとせず。。






済州島の海と空、菜の花畑!

映像だけで、めっちゃ癒されるんですけどね。

ケチュンばあちゃんが、、すごいんですよ。

てか、ユン・ヨジョン、すごすぎる。演技力。

無償の愛、というものを見事に演じきっています。


孫役のキム・ゴウンも芸達者な役者さんだけど、、

この二人がすごい作品にしております。

他の役者さんも素晴らしすぎて。自然な演技が極上。

私的には、これ、アカデミー賞!(笑)


最後の最後まで、、泣かせます。

こちらのエンドロールも良かったです。


「ミナリ」が賞を取ったら、、

この映画もどっかで上映するかもなア。


「老い」「最期」「看取る」などをテーマに

韓国の作品も少しずつギアチェンジしている気がする。


「老い」は人類のテーマ。

そして、長生きするようになった人間。

考えずにはおられまへんな。。


この作品、今の自分の環境とオーバーラップして。

胸に刺さりましたよ。。。


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