カンタ!ティモール
[2013年05月14日(Tue)]

「カンタ!ティモール」 http://www.canta-timor.com/
ねぇみんな ねぇ大人たち
僕らのあやまちを大地は知ってるよ
東ティモールで耳にした、ある青年の歌。
日本帰国後もメロディが耳に残って離れない。
作者は青年を探すため島へ戻る。そして一つの旅が始まった---。
東南アジア、東ティモールを舞台に、
大地とのきずなを描く音楽ドキュメンタリー。
入院したり退院したりで、大好きな映画を見なくなりました。
というか、映画館に足を運ぶことが時間的に体力的に無理だった。
さびいしいなあ、と思っていたのですが。
「りこぴ」が、ヨキータに見せたい映画がある!
魂をゆさぶられるから!と、、、
鎌倉で自主上映をしてる情報をゲットし、日曜日に出かけました。
久しぶり、遠出、、、鎌倉、、、
東ティモール、って知ってますか?
日本が良くも悪くも深く関わりながら、
ほとんど報道されなかった東ティモール問題を取り上げた映画。
各地で企画される自主上映会でしか触れることができないそうです。
これはこの映画を作った若い女性の意向のようですが。
とにかくみんなが見るべき作品です!
知らないって、それもまた罪、な気がします。
原発のこともそうだけど、知らない、ですます私たちの国民性?
キツイ問題はなんとなく遠いところに置いておきたい、そんな世の中の雰囲気。
↓
1999年までの24年間で人口の3分の1を失うという、
狂気のような殺りくを受けた東ティモール。
消えない悲しみを抱きながら、許すという選択をした人々の姿が美しい音楽と共に綴られる。
作者らは極力通訳を介さず、住民と共に暮らす中から歌と言葉を引き出した。
ゲリラ兵や、レイプされ続けた女たち、シャーマン、
獄中から東ティモール独立を率いた初代大統領の貴重なインタビューが含まれる。
報道にのらない地下資源ビジネス、東ティモールの海底油田、
天然ガスをめぐる各国の思惑。
どこかで聞いたような話じゃありませんか?
今も日本が抱えてる問題じゃないですか?
欧米がこぞってインドネシア軍の撤退を求めたにもかかわらず、
日本は欧米の分まで残虐なインドネシア軍の援助をしつづけ、、、
残虐な殺戮を裏から支えていたようなものなんです。
兄弟を8人殺されてしまった青年がいました。
「悲しい。いつまでも悲しみは消えない。でもそれは怒りじゃない。
僕の兄弟たちの骨さえ拾えていない。見つかっていないんだ。
どうか、教えてほしい、どこから突き落としたのか。見つけたいんだ。
それは怒りじゃない、怒りじゃなんだよ。」
忘れることなどできない深い哀しみ、
それを超えて彼らは「許し」を選択したんです。
虐殺された家族を弔えなかったひとたちは、
身体にその名前を刺青して刻んでいました。
全編に流れるや子供たちのはじけるような歌声。笑顔。
大地とつながり、精霊と暮らす東ティモールのひとびと。
空や田んぼや緑、水、太陽、 精霊との対話。
この世の一番尊いものを彼らは失くしていない。
登場するおじさんやじいちゃんやお兄ちゃん、お母さん、みな 家族を虐殺されていて、
そして自分もレイプされ、ナイフで切り刻まれ突き落とされ、こん棒で足をくだかれ、
そんな彼らの言葉が実に深い!
全てが「今を生きる」私たちへのメッセージ。
とても一回では全てを受け取ることはできない、気がします。
この日、自主上映はたったの6人の観客でした。
「セレンデピティー」という鎌倉のマクロビカフェ。
東京の世田谷から鎌倉に移り住んだという、とても素敵なご夫婦のお店です。
予約制なのでマクロビご飯は食べられなかったけど、今度食べに行きたい!
みんなで映画見た後、感想などをシェアしました。
同じカフェで16日にもまたやる予定あるそうですよ。
興味ある方は是非問い合わせてみてください。
「祈り〜サムシンググレートとの対話」みたく、全国に拡がってるみたいです。
カフェの奥さんに、29日の「味噌作り」のワークショップに誘われました。
粘土こねるみたく楽しく上質なお味噌を作るんだそうです。
なんだか、、、鎌倉に住みたい、、、
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おー、すごい。みんな見てるんだ、ってか、
私の周りの人たち、とくにそういうメンツだもんね。
さっすがーーーーー。
ホント、でも見てよかった。