こどものおみせ アインマール [2019年11月24日(Sun)]
今日のアインマールは凄かったです。
なんと、子どものお客さんがゼロでした。 こども店長をやってくれたのも、4歳と6歳の姉妹さんだけという状況でした。 子どものお客さんがゼロの状況で売り上げはあったのでしょうか? 結果は、50円縛りの中1000円の売り上げがありました。 どうやって? 輪投げ屋さんを選択した4歳の女の子は、輪投げのルールを決め、ルール説明を何度も行い準備万端でお客さんを待っていました。 早くお客さんが来たらいいなぁ。 と何度もヒロにいに言ってきました。 しかし、お客さんは誰も来ません。 そこで、ヒロにいと一緒に駅前でチラシを撒くコトになりました。 しかし、そもそも人が通っていません。やっと通りがかった人を見つけますが、さすがに恥ずかしさもあってチラシを渡すコトが出来ません。それは普通のコトです。 チラシを1枚も配れず仕方なくお店に戻ります。当然、お客さんは誰もいません。 2、3度そんなコトの繰り返し。 大人でもモチベーションが落ちるそんな状況。彼女もやはり凹んでしまいました。 しかし、踏切の音がしている時は電車の乗り降りで駅に人がいるコトに気づいた彼女は、踏切が鳴り出すと、ヒロにい早く来て!と急いで靴をはき玄関を走って出て行きました。 チラシ忘れてるで! 駅前には少し人がいました。彼女は、必死でチラシを配り始めました。 しかし、みんなチラシは受け取ってくれますが、急いでいるのでとのコトでお店には来てくれません。 人がいなくなると彼女は、肩を落としお店に帰って行きました。 さすがに、もうギブアップかなと思っていると又踏切の音が。彼女の方をチラッと見ると、すかさず立ち上がり、ヒロにいついて来て!と飛び出して行きます。 チラシ忘れてるで。 初めは、どうぞっと、チラシを渡すだけだった彼女のチラシ配りですが、回数を重ねる度、いろいろ言葉が増えて行きました。コーヒーどうぞ!ポップコーンも食べれますのような。。。 いろいろと文脈は変なのですが、その熱意が伝わり、何回目かのトライでついに待望のお客さんが!お客さんを置いてお店に走り出す彼女。 たまちゃーーーん!!!お客さん来たでーーー!!! 部屋に入り、急いで輪投げのポジションに座りお客さんを待つ彼女。 しかし、おもちゃが景品の子ども向けの輪投げをお客さんがするコトはありませんでした。 もうギブアップかな?と思った瞬間踏切が鳴り出しました。慌てて立ち上がり、チラシを持って外に駆け出す彼女。 離れて見ていると何やら大人と話をしています。そして、お店の方に向かって走って来ます。 お客さんやでーーー!!! 慌てて部屋に入り、又、輪投げの定位置に。何故か、黙って座り込みじっと息を殺しています。まるで、獲物を狙うヒョウのように。 しかし、気付いて貰えず誰も輪投げをしてくれません。 お姉ちゃんが行っている「キノコのベビーカステラ屋さんは必ず大人が買ってくれていました。 お姉ちゃんが言いました。いらっしゃいませ!って声を出したらいいんちゃうんと。 踏切の音→チラシを持ってダッシュ→声掛け→成功→急いで輪投げのポジションに→いらっしゃいませ!輪投げいかがですか! 結局、6人の大人に輪投げをしてもらっていました。 想像以上でした。 凄いコトです。 4歳の彼女の真の強さに気がついたのは、少し前のゴミ拾いの時でした。ゴミ拾いの中盤、上の歳の女の子達がゴミ拾いをせずふざけだした時、1番後ろで黙々とゴミを拾っていた彼女が大きな声で年上のお姉ちゃん達に言いました。 ふざけすぎると、おもしろくなくなる! そして、その言葉通り彼女は最後まで誰よりもゴミを拾い続けました。その時、周りに流されず、自分の言葉に責任を持つ子なんだなと思いました。 凄いな。その通りやな。みんな今の言葉が聞こえましたか。本当にその通りだとヒロにいは思います。しかし、逆に真面目すぎると、おもしろくなくなる!とも思います。 と言うと、みんな笑いました。 彼女の方を見ると、みんなと一緒に笑っていました。 彼女が笑うコトで、その後、空気が変わり、みんなが楽しいゴミ拾いになったコトを覚えています。 今日の彼女は初めから良く笑っていました。真面目に取り組むとこと、気を抜き楽しむとこのバランス感覚が素晴らしかったです。 今日の売り上げは1000円でした。とてもとても価値のある1000円でした。 売り上げの1000円は、全てセーブザチルドレン台風19号緊急支援にドネーションさせていただきます。 ありがとうございました |
Posted by
中村
at 22:28
子どもはみんな行動する天才だと思っています。そんな天才達と一緒に過ごせる時間は、僕たちにとって何より嬉しい時間です。
人は誰でも天才。そんな事が当たり前の事になる世の中が来る事を願っています。
>濱口恭子さん
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>今朝 娘からブログが送られてきました。
>胸が熱くなりました。
>生きる力を育てるということは、こういうことだと思います。
>自分で考え、挑戦してみる。4歳でも、その歳なりの力があって、歯痒くても、自分で考える。
>そんな1番大切な情景が目に浮かんできます。
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>ヒロニイの取り組みはほんの少し聞きかじっただけですが、心寄せられました。
>取り置きしていた絵本 大勢の子供たちに見ていただけたら、何よりです。
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