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講演会「仮設住宅に暮らす日々、浪江町の復旧・復興」ならびに、第2回紙芝居「見えない雲の下で」上演会を開催しました[2015年12月08日(Tue)]
「見えない雲の下で」上演会の報告

「原発は安全、爆発することはない」と、誰が言ったのでしょうか。
ロシアのチェルノブイリ原発事故は、それほど記憶に遠いものではなかったはずなのに。

東日本大震災・福島原発事故から、もう少しで5年が過ぎようとしています。
日々の生活に追われ、あんなに大きな災害があったことなど忘れがちな昨今ですが、
被災された方々にとっては、片時も忘れることができない毎日だと思います。
今、改めてこの災害のことを振り返ることにより、決して忘れてはいけないこと、
と同時に、「自分たちにできることは何なのか」考える機会を持ち続けることが大切であると思います。

9月26日、12月6日の2回に渡って紙芝居の上演会を行いました。
第1回目は、福島県浪江町出身の語り部 国分晶子さんが語る「見えない雲の下で」と、
福島の被災当時、今と昔の映像を見ながら講演していただきました。

第2回目は、福島浪江町からお二方をお呼びして、国分晶子さんと一緒に紙芝居上演、講演をして頂きました。
語り部としては、国分晶子さんが「見えない雲の下で」、岡洋子さんが「無念」を。
また、浪江町の災害当時、現状と昔の懐かしい町の映像を見ながら、八島妃彩が講演して下さいました。
どのメッセージも心に染入るものがありました。

最後の質問の中で、国分さんの言われた言葉が、今も胸に残ります。

今回のお三方は、それぞれ「帰還困難区域」、「居住制限区域」、「避難指示解除準備区域」にお住まいの方々でした。
国分家は、「帰還困難区域」にある300年・19代続いた御家柄。
100年経っても戻れないだろうという言葉を耳にしたとき、
お父様、お母様は寝たきりになってしまわれたとのこと。
毎日畑仕事をしていた元気なお年寄りが、生きる希望を失ったのでしょうね。
自分の生まれ故郷に一生戻れないということは、どういう思いなのでしょうか。
お父様は、議員までされていた方。当時、原発を誘致する側になっていたこともあったとのこと。
今回の事故を受けて、貝のように口を閉ざされ、何を考えているのか聞いても一切言葉を発することはないとのこと。
それぞれの人生にはドラマがあって、そのドラマは、終らせたくても終わることがないのかもしれません。
どうか、少しでも素晴らしかった故郷を思い出す機会がありますことを祈るばかりです。

この事業は、葉山町社会福祉協議会「はっぴぃでやさしいまちづくり協働事業」の助成を受けて開催されました。
また、「葉山つながる広場」、「NPO法人オーシャンファミリー海洋自然体験センター・災害支援海の仲間たち」が協力させていただきました。

ありがとうございました。
IMG_20151206_141540 - コピー.jpg
「見えない雲の下で」語り:国分晶子さん
IMG_20151206_143650 - コピー.jpg
「無念」語り:岡洋子さん
IMG_20151206_153608 - コピー.jpg
語り:八島妃彩さん


Posted by 海の仲間たち事務局 at 18:27 | 支援活動 | この記事のURL | コメント(0)
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