海底ごみに挑む! [2009年07月30日(Thu)]
「海守さぬき会」、瀬戸内海の海底ごみに挑みます!
先週お知らせしたように、海守さぬき会による海底ゴミの引き揚げがいよいよスタートします。 前回のブログでもお知らせしたように、瀬戸内海の海底には大量のごみが堆積し底引き網漁などで大量に引上げられるものの、操業中に引上げたごみは産業廃棄物として漁業者が費用を負担して処理しなければならないため、再び海に戻されるケースが多い現状です。この負の連鎖に対して「一石を投じよう!」というのが、この活動の目的です。地道な取り組みですが、置き去りにされがちな海底ごみ問題への突破口となれば!と夢は大きく広がります。 ≪以下、海守さぬき会より≫ 8/2(日)午前9時より、高松市瀬戸内漁業協同組合前にて出陣式です! お近くの方の参加も歓迎します。 斉藤環境大臣を表敬訪問、海底堆積ごみの現状と回収の必要性を訴えた 同会役員 以下、平成21年度 「高松沖海底ゴミ一掃キャンペーン」事業内容 1.事業名称 『海底ゴミ 目に見える化 計画』 海底堆積ゴミ一掃大作戦2009in高松沖 2.事業趣旨 私達の暮らす瀬戸内海は、多くの先人達が守り育ててくれた風光明媚な多島美と温暖な気候に恵まれた世界に誇れる美しい海です。その瀬戸内海全域に、1万3千トン余といわれる大量のゴミが河川を通じまた心無い人々の手によって直接投棄され、深く海底に沈殿しています。 海底に沈殿・堆積しているが故に、永く放置されてきたこの問題を多くの漁業者と協力し民間人の目線からその抜本的解決方法を模索し、実験回収を通じ瀬戸内海に沈む海底堆積ゴミを一掃するための回収システムの構築・提言を行いたいと考えています。 また、小型底引き網漁船による海底ゴミの回収・分別作業を子供達に見せるという「環境教育」を通し、広く市民に対し海底堆積ゴミ問題の現状と海洋環境保護の大切さについて情報発信し、これらの海底堆積ゴミを今後増やさないための発生抑制の一助としたいと思います。 3.事業形態 主 催 : 海守さぬき会 NPO法人瀬戸内オリーブ基金 回収協力 : 高松市瀬戸内漁業協同組合 香西漁業協同組合 女木島漁業協同組合 男木島漁業協同組合 研究協力 : (財)水島地域環境再生財団 高松大学大学院 ベンチャークリエーション研究所・正岡利朗教授 後 援 : (財)海上保安協会 海守事務局、香川県、高松市 協 力 : 高松海上保安部 4.事業内容 平成21年8月2日(日)より8月20日(木)までの20日間、高松市内の四漁業協同組合所属の小型底引き網漁船(延べ380隻)・コマセ網漁業者(延べ20隻)の協力を得て、瀬戸内海周辺地(高松港沖より豊島北海域、瀬戸大橋東海域より小豆島西海域)において、操業中に魚と共に引き揚げられる海底及び、海中に漂流するゴミを各漁協に設置した回収ボックスまで持ち帰ってもらう。 尚、回収された海底ゴミは「一般廃棄物」として高松市によって無料回収される。 5.実施後の計画内容 ・8月下旬、回収された海底ゴミの分別・調査を(財)水島地域環境再生財団監修のもと、高松大学大学院ベンチャークリエーション研究所の学生達と協力実施し報告する。 ・9月下旬、高松大学大学院・ベンチャークリエーション研究所・正岡利朗教授の監修のもと、市民運動と海底堆積ゴミの完全一掃に関する報告書を作成し関係機関に提出する。 ・海底ゴミの現状を捉えた写真・ビデオや子供たちの描いた絵画等を高松市役所玄関ロビーに展示し、海底ゴミの問題は身近な環境問題である事を市民に広く啓発し、今後海底堆積ゴミが増えないように発生抑制を推進する。 ・(財)水島地域環境再生財団監修のもと、瀬戸内海の海底堆積ゴミの完全回収と発生抑制に関する報告書を作成し、関係各機関に提出する。 〜さぬき会より、海守会員の皆様へ〜 海底ごみ問題は、瀬戸内海をはじめ陸奥湾や東京湾、大阪湾などの閉鎖性水域で特に深刻化しているようです。海に排出されたごみが外洋へ流れないことが原因と思われますが、反面では 「外から流れてきたごみではなく、周辺地域からダイレクトに排出されたごみ」 とも言え、私達周辺住民の責任も大きいと考えています。 初めての挑戦ですのでどうなるか分かりませんが、成果は逐一「海守」に報告しますので、皆さんの地域でも参考にしていただければ幸いです! ご意見、ご助言など歓迎いたしますので、コメントください。 |