マラッカ・シンガポール海峡の航行安全と環境保全に関する国際シンポジウムを開催 [2008年11月28日(Fri)]
1月17日に掲載したマラッカ・シンガポール海峡(以下、マ・シ海峡)に関する記事の続報です。
(写真:スピーチに臨む日本財団笹川会長) ●スピーチ原稿: http://www.nippon-foundation.or.jp/org/condition/081124.html 日本はもとより、世界の海運にとっての要であるマ・シ海峡ですが、海賊や狭い航路、航路設備の老朽化など、その安全をいかに確保するかが問題になっています。この問題に早急な対策を講じる必要がありますが、海峡沿岸の3カ国(インドネシア、マレーシア、シンガポール)にとって、その負担は極めて重いものです。また、海の利用はタダで良いのかという観点で利用者・利用国からもこれらの問題に取り組むように考えました。そこで、海守の助成元である日本財団が中心となって、マ・シ海峡の利用者、関係者全体で必要な費用を負担する体制(航行施設援助基金)の構築が進められてきました。 11/24、クアラルンプールにおいて、日本財団と国際海運4団体が初の共催で同基金に関する国際シンポジウムが開催され、沿岸3カ国から今後10年間に必要な航行援助施設の維持・管理費用として5500万USドルの数字が示されました。 これを受けて日本財団の笹川陽平会長は、年明けにも同基金に250万USドルを拠出する意向を表明しました。 国際海運をめぐる情勢が変化する中、マ・シ海峡の利用者や利用国が自主的にその安全を確保しようとする動きに国際的な注目が集まっています。 (写真:マ・シ海峡の遠景) ●詳細記事: https://blog.canpan.info/koho/archive/590#BlogEntryExtend ●You Tube: http://jp.youtube.com/watch?v=jWLagwzXa9w マ・シ海峡とは→ http://www.nippon-foundation.or.jp/ships/malacca.html |