118番にご協力を! [2008年01月31日(Thu)]
海上保安庁の緊急通報「118」番ですが、東京湾などを管轄する第三管区海上保安本部(横浜市)が昨年1年間に受理した236,550件の通報のうち、実際に事件や事故に繋がったものは、わずかに821件でした。割合にすると、有効な通報は0.3%で、残りの99.7%は間違いやいたずらです。なお、99.7%の内訳は、着信時に電話を切る「即断」が46.1%で、119番などとの間違いが29.8%、無言19.2%、いたずらが4.5%となっています。地域によって多少の差がありますが、どの管区への通報も同じような状況です。ちなみに、110番や119番への無効通報は10〜20%程度です。
救命活動に支障をきたす可能性もあり「いたずら」などは論外ですが、この緊急番号の重要性を理解している人が少なく、118番が浸透していないことが無効通報の減らない原因と考えられます。 海守会員の皆さんには、当時から積極的な118番通報をお願いしていますが、 皆さんのご家族やお友達は118番を知っていますか?どうか、多くの人に118番を広めてください。地道な活動ではありますが、果てしなく広い海と、延々と続く海岸線の安全と環境を守るためには、国民一人ひとりの協力が欠かせないのです。 日本の海はそんなに広い? 日本の国土面積(377,914km2)は世界ランキング60番代に位置していますが、海岸線の長さ(33,889km)や領海と排他的経済水域の合計面積(4,479,358km)では世界6位に躍り出ます。日本の海は広く、海上保安庁の「目」にも限界があります。 こんな時は118番 迷わず、直ぐに通報! 1、事件や事故に遭遇 2、密漁や密航を見聞きした 3、海でのルール違反や危険行為 4、不可解な船を目撃 5、危険物や油の漂着(漂流) 6、その他、海での不審な出来事 ※通報者の秘密は守られます。 ※海守会員は通報の際に「海守会員であること」を申し添えてください。 最近の通報例 1/23に飛行機で帰省中の海守会員が海面に大きく油が浮いているのを発見し、空港から通報。情報をもとに海上保安庁が現場海域の調査を行い油を確認。排出源は現在調査中。 |