海藻が地球を救う? [2007年11月29日(Thu)]
コンブ・ワカメ・アマモ等の海草を育てて、健康で美しい海を取り戻そうというユニークな活動が全国に広がりつつあります。これらの活動は、窒素やリン等といった栄養分が過剰になる「富栄養化」への対策や、小さな生物達の棲家を増やす目的で行われていて、いくつかの地域では大きな成果を挙げているようです。またコンブやワカメは、単に植えるだけでなく「収穫→食べる」という楽しみも持ち合わせているので、少し前から私も注目し、あれこれ調べていました。もう少し調査や準備が必要ですが、海守会員の力を借りれば、全国で展開できるかな〜と野望を秘めていたところ、新たな朗報が入りました。
≪以下、共同通信社:海運水産ニュースより引用≫ 「海藻使いバイオマス発電!」 東京ガスが、アオサやコンブなどの海藻を発酵させて出るメタンガスを使って発電する、バイオマス発電システムの実用化に乗り出した。実証プラントでの研究を終えており、海岸に漂着した海藻が腐敗した悪臭などに悩む複数の自治体が、システム導入を検討している。 従来のバイオマス発電は、食品廃棄物や家畜のふん尿、木材チップなどを利用するシステムがほとんどだが、東ガスは周囲を海に囲まれた日本の特性を生かし、海藻を使うことにした。専用のプラントで海藻を粉砕して発酵しやすくし、発電時にメタンガスと都市ガスを混ぜることで、発電効率を引き上げる仕組みだ。 日本各地の海辺では、大量に繁殖して流れ着いたアオサが腐敗し、悪臭や景観を損なうなどの被害が発生。また、漁場を保護する目的で植えられたコンブも1年ほどで刈り取られるため、自治体によっては毎年、数千万円をかけて、二千−三千トンもの海藻を焼却しているという。 海藻をメタンガス原料として活用すれば、焼却処分による二酸化炭素(CO2)排出を防止できるほか、焼却コスト削減につながる可能性もある。 東ガスは、二〇〇三年から新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同で、実証プラントを使った研究を続けてきたが、〇六年までに実用化のめどが立った。一日当たり一トンの海藻を処理することで、一般家庭二十軒が一日に使う電力を賄える二十立方メートルのメタンガスの生産に成功した。 東ガスは「厄介者は原料になり、海もきれいになる」と環境浄化の効果を強調。自治体への売り込みを進める考えだ。(引用終了) 現段階では、あくまでも「厄介者」としての海藻を対象にしているようですが、先に紹介した「海藻を育てて海を守ろう!」という活動とリンクできれば理想的だな〜と、思いつきのレベルですが期待を膨らませています。 皆さん、ご意見・ご感想・アイデアなど、何でもお聞かせください! |