04年12月23日に発生した中越地震からの復興を遂げつつあった
中越地方を、またもや大地震が襲ってから今日で1ヶ月です。
あらためて、犠牲になった方々のご冥福と一刻も早い地域復興を
お祈りしたいと思います。
そんな8/16、関東地方では早朝からM5.3の地震が発生しました。
最大震度は4程度で、目立った被害こそなかったものの
ベットで寝ていた私は「いよいよ来たかな?」と少々怯えました。
怯えたためかその後は眠れず、用務先を経て出勤すると
今度はペルー沖でM7.9の地震です。
地震に敏感になっているためか、すぐに2004年末のスマトラ沖地震を
思い出しました。押し寄せた濁流が町を襲う映像をご記憶の方も多い
でしょうが、あの津波では22,000人もの方が亡くなったと聞いています。
この津波は遠くインドネシアで起きた災害ですが、地震大国に暮す
私たち日本人にとって、決して対岸の火事ではないのです。
日常生活ではほとんど意識しないかもしれませんが
だからこそ詳しく知らない「津波」について「津波から身を守る」と題して
お伝えします。
ポイントは「いかにして身を守るか?」この1点です。
小難しいメカニズムは全て省略しますので、ご一読ください。
≪あなたは自分と大切な人を守れますか?≫
ある昼下がり、自宅や出先(いずれも海辺を想定)で震度4の津波が発生。
津波警報が出たらしいが、海は至って穏やかで、津波の前兆として有名な
急激な引き潮もなく、揺れもおさまった。
さて、この状態で、あなたならどう行動しますか?
気象庁が行ったあるアンケートによると、なんと2/3もの人が
「自分で情報を集めてから総合的に判断。すぐには避難しない」
と回答したそうです。
また、同調査では「大津波の前には必ず水が引く」と思っている人が
75%に上ることが分かりました。
恥ずかしながら、私も「必ず水が引く」と思っていたのですが
これは間違えです。
東大地震研究所によると、津波には大きく分けて「引き波」と「押し波」があり
「引き波」では水が引いてから波がくるが、「押し波」の場合は突然波が
押し寄せてくるそうです。
また、津波は沖合いではジェット機並み、浅瀬でも新幹線並みのスピードで
襲ってくるそうで、海岸で津波が見えてからでは、とても逃げ切れないのです。
≪海辺で地震に遭ったら≫
@震度4以上の揺れor弱くても長い揺れがあったら直ぐに高所に避難する。
(避難してから冷静に情報を集めましょう)
A地震を感じなくても、津波警報や注意報が出たら直ぐに避難。
(押し波の場合、津波は突然襲ってきます)
B警報や注意報が解除されるまでは避難を続ける。
(地震から12時間後に到着する津波や、大きくなりながら何度も押し寄せる
津波もあります)
C避難するときは、川沿いを避ける。
(津波は河川を遡ることがあり危険です)
D引潮でもないのに急激に水が引く現象は津波の前兆ですが
水の引かない津波もあります。
大津波は、地震に比べて発生頻度が少なくいために、ついつい無関心に
なりがちですが、一度発生すれば、その被害は甚大です。
93年の北海道南西沖地震では198人、83年の日本海中部地震では
100人もの方が津波で亡くなっています。
地震大国に暮らす者としては、いつ襲うとも知れぬ災害にこそ
正しい知識をもって備えたいものです。