今年の4/1から「廃棄物の海洋投入処分」が原則禁止に
なりました。平たく言えば、海にごみを捨ててはいけないのです。
「そんなこと、当たり前でしょ?」と思われる方も多いでしょう。
ところがドッコイ、3月までは特定のもの以外は捨てても
OKだったのです。(例:し尿、一般不燃物、建設汚泥などはOK)
海上保安庁の資料によれば、平成17年には合法なものだけで
1年間に770万トンもの廃棄物が海に捨てられ
日本は世界有数の「ごみ捨て国家」だったのです。
そもそも、海への廃棄物投棄はロンドン条約によって
規制されてきましたが、環境保護の意識が世界的に高まり
一部が改正され、廃棄物の海洋投棄は原則禁止になったのです。
(条約の発効や批准など、難しいことは省略・・・)
この条約に対応するため、いくつかの国内法を改正し
「海へのごみ捨ては原則禁止」となったわけです。
ただし、環境大臣の許可や海上保安庁長官の確認を得れば
排出できる廃棄物もあります。(環境負荷基準などあり)
「捨てちゃいけないリスト」→「例外的に捨ててもいいリスト」
になるわけです。
ということで、4月から廃棄物の海洋投棄はより厳格に管理され
規制されます。経済や産業への影響もあるはずでしょう。
そこで心配されるのが、やはり「不法投棄」です。
家電製品や自動車はもとより、排水や汚泥、一般ごみ等を
海に捨てている現場を目撃した方は、すぐに118番通報を
お願いします!
なお、来月は「未来に残そう青い海」をスローガンに掲げた
海上保安庁の「海洋環境保全推進月間」です。
皆さんからの情報提供に、大きな期待が寄せられています!