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鯛陸棚 [2007年02月22日(Thu)]
「鯛陸棚」。誤字が多いこのブログですが、間違えではありません。
このところ各界からの注目を集めている「大陸棚」を
ちょっと変わった視線で見てみようと思います。

埋蔵資源20兆円ともいわれる日本周辺の「大陸棚」については
その延長や埋蔵資源の調査が急ピッチで進められており
まさに国家的プロジェクトの様相を呈しています。

そんな「大陸棚」は、優秀な漁場としての顔もあります。
深海から海水が吹きあがるために、その海域は栄養に富み
多くの魚の生息地となっています。
その代表選手が、古くから日本人に「おめでたい魚」として愛され
欠くことのできない食材として君臨している「鯛」なのです!

そこで登場するのが「鯛陸棚」。(もちろん私の造語ですよ)
単に「大」と「鯛」を掛けたわけではありません。
前述のように日本では珍重される「鯛」ですが
中国やアメリカなど、多くの大陸棚をもっている国では嫌われ者です。
例)死肉を食らう、魚ですらない、貧欲な下魚などと散々です。 

≪私(担当:三浦翔太)の仮説≫
1、鯛は大陸棚に生息。
2、大陸棚がたくさんある国では、鯛が沢山とれる。
3、どこでも簡単に捕れるから、下魚の扱い。
※ちょっと強引で雑な展開ですが・・・

政府が約700億円もの巨費を投じて取り組んでいる
「大陸棚問題」ですが、世論の盛り上がりはイマイチに思えます。
この問題は複雑で多くの専門的内容を含みますので
当ブログでは「鯛陸棚仮説」のご紹介にとどめますが
ちょっと勉強してみたくなった方はぜひ海上保安庁のHPをご覧ください。







北と南 [2007年02月22日(Thu)]
≪対象地域:関東地方≫

北海道・関勝則氏と沖縄・うみまーる(井上慎也氏+高松明日香氏)による
共同写真展 『北の碧海 南風にそよぐ波』をご紹介します。

うみまーるの『ちゅら海』では、サンゴ礁の仲間達の生き生きとした
表情や、太陽や月、風や波が織り成す様々なシーン56点を展示。
関勝則氏の『いのちの海知床』では、流氷の海のすばらしい命のドラマが
見られます。

幅広い層の方に楽しんでもらえる写真展ですので、ぜひどうぞ!

●2月25日(日)まで 
●開場は10:30〜18:00
●入場は無料です!
●開催場所:エプサイト        
        東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビル1F
        Tel:03−3345−9881/Fax:03−3345−9883

※詳しくは、うみまーるホームページをご覧ください。
ぱしふぃっくびいなす [2007年02月19日(Mon)]
【対象地域:関東地方】

横浜港に出入港している船の見学を通じて
船や港への理解を深めるイベントが開催されますので
ご紹介します。
今回はクルーズ客船「ぱしふぃっくびーなす」の船内見学です。

●日程:07/3/31(土)
●時間:14:15〜16:15
●場所:クルーズ客船 ぱしふぃっくびーなす
     (集合:大さん橋国際客船ターミナル
●定員:40人(応募多数の場合は抽選)
●対象:小学校3年生から高校生と保護者(子供のみ可)
●応募:往復はがきに参加者全員(保護者を含む)の住所、氏名、年齢
     性別、電話番号を記載して下記へ郵送。
     〒220-0012横浜市西区みなとみらい2-1-1
     横浜マリタイムミュージアム「船の見学会」
●締切:07/03/19(月)必着
●主催:横浜マリタイムミュージアム
生き抜くために! [2007年02月15日(Thu)]
2/9(金)、宮崎県沖で操業していたマグロ延縄漁船「幸吉丸」が
行方不明となり、幸いにして乗組員全員が無事に救助された
事件は皆さんの記憶にも新しいと思います。
◆詳細は海洋汚染情報をご覧ください。

無事に救出された乗組員が乗った救命いかだ(ライフラフト)は
行方不明になった現場から150km以上も離れた海域で発見されるまで
実に3日以上も漂流したのです。
正確な漂流予測や捜索技術をもって救出にあたった海上保安庁には
頭が下がるばかりですが、乗組員達の漂流方法にも生還の秘訣が
あります。

今回は、船に乗る方に限らず、海守会員の皆さんに
是非とも知っておいていただきたい「海上漂流・生還の秘訣」を
お伝えします。
専門的な内容は省略し、転落や事故によって漂流した際の
お役立ち情報をまとめます。

◆参考文献として、旧運輸省監修の「生き抜くために」
 (海上漂流者の応急手当と生命維持のための指導書)を利用しました。
◆あくまでも一般論で、実際には状況に応じた対応が必要ですが
 万一の時は下記を思い出してください。

≪希望をもって≫
望みを捨てた時が、終わりの時です。
食料も飲み水もなく1ヵ月以上も漂流し助かった事例は
沢山あります。生きようと思うことが、生還の第一歩です。

≪仲間がいれば≫
もし数人で漂流した際は、団結です。
ついつい「我先に・・・」となりがちですが
仲間が多いほど知恵が生まれ、生還のチャンスが広がります。
安易に単独行動をしてはなりません。

≪食料≫
人は、食料はなくても40日は生きられるそうです。
逆に水がなければ5日ともちません。
食欲は抑えがたい欲望ですが、何より水です。
食料より水の確保を優先させましょう。
※1日あたり500ml以上の飲み水がなければ、肉や魚、繊維質は
食べてはいけません。救命用の食料だけにしましょう。
※また、24時間は前日に摂った食料で体を良好に保てますので
漂流してから24時間は何も食べる必要はありません。

≪水≫特に重要!
・くどいようですが、水だけで40日は生きられます。
・海水や尿は決して飲んではいけません。
・雨水は最大限利用しましょう。
・漂流後24時間は水を飲む必要はありません。
・救命用の水がある場合、1/3は最後まで保管しましょう。
・集めた雨水は、せいぜい2日ほどしか飲めません。

≪アピール≫
救命ボートには、必ず鏡と防水ライトが積んであります。
日中には鏡の反射光を使って付近の船舶や航空機に
救助を求めましょう。反射光は条件によって30kmも先まで
届きます。遠いからといって諦めてはいけません。
夜間は、同様にライトでアピールしましょう。

≪体力の温存≫
漂流中は本能的に陸地を探したくなるといいます。
しかし、救命いかだやライフジャケットで陸地を発見し
上陸することは困難な場合が多く、むやみに動き回らず
体力を温存した方がいいようです。
スリランカの彼方にて [2007年02月08日(Thu)]
今回は一風変わった記事にしました。

海守の発足当初から事務局を率いてこららえた
私の元上司であり、海の師匠である「村上清一郎氏」が
携わっているスリランカでの干物指導プロジェクトと
家庭でも簡単にできる「干物の作り方」をご紹介します。

干物指導プロジェクトは、草の根の国際協力を目指すNISVA
日本財団の助成をうけて実施しているもので
スリランカに日本式の低塩分・高品質の干物製法を普及させることが目的です。
魚食が盛んなスリランカでは、多くの魚が水揚げされていますが
道路や電力、冷蔵技術の未発達により多くの魚が腐り
捨てられています。(一説には総漁獲量の50%とも)
このことは、彼の国の食料事情や資源保護などにとって
大きな問題となっていました。
そこで、海男暦50年の村上氏が人肌脱いだわけです。
干物プロジェクトの詳細

海守の事業と同様に、競艇の収益金による日本財団の助成金は
こんなところでも活かされています。

◆さて続きましては、冷蔵庫で簡単にできる干物の作り方です。
@新鮮な魚(アジ、タイ、サバ、イサキなど何でも可)を用意。
 (干物にするとグッと旨みが増すので、特売品でOKですよ)
A海水程度(3%)の塩水の水で洗う。
B中骨に沿って、魚を開く。 (頭は落としたほうが簡単)
C内臓をきれいにとり、Aの塩水でよく洗う。
D歯ブラシで、腹の内側の黒い膜をおとす。
EAの塩水でよく洗う。
F新たな塩水(3%)に、きれいになった魚を漬け込む。
 (30分程度)
G魚の水分をよくふき取る。
H皿に割り箸や網を敷き、その上に魚を載せて冷蔵庫へ!
 (ラップはしません。)
I一晩ぐらい待てば完成です。
※塩水の濃さは大雑把で大丈夫です。舐めて海水ぐらいで。
※食べきれない干物は、新鮮なうちに冷凍します。
※冷凍した場合、焼くときは解凍せずに凍ったままがGoodです。

干す前にゴマを振りかけたり、みりんに漬けたり
色々と工夫すると、結構おもしろいですよ。
ナイスな干物を開発した方はご連絡を!
スリランカプロジェクトの参考にさせていただきます。





艦艇模型展 [2007年02月05日(Mon)]
≪対象地域:関東地方≫
2月から3月にかけて、東京・お台場にある「船の科学館」にて艦船模型の展示がいくつか行われます。

●2/10(土)〜2/12(月・祝)
『アメリ艦〜ン 海軍の200年』艦船模型サークル「ミンダナオ会」作品展示会

●3/4(日)〜3/7(水)
『10分ノ1"大和" 精密図面と艦艇模型展』-故 河井登喜夫の夢と希望-

また、「船の科学館」では現在、企画展『南極観測 いま・むかし物語』も開催中です(2/25迄)。
こちらは、南極で発見された隕石やカラフト犬「ジロ」の剥製など、南極観測の歴史がわかる貴重な資料を展示しています。

艦船模型の展示会場はともに入場無料ですが、今回「船の科学館」からその他の施設(船の科学館、「宗谷」、「羊蹄丸」)を見学できる招待券をいただきましたので、ブログをご覧の方へプレゼントさせていただきます。

ご希望の方は氏名・住所・(海守会員の方は)会員番号を明記の上、blog070205@umimori.jpまでご応募ください。ペアで5組、計10名の方にプレゼントいたします。締切は2/7(水)で、当選は発送をもって代えさせていただきます。(2/8発送予定)

様々な展示が一度に見れるよい機会ですので、興味のある方はお台場まで足をのばしてみてはいかがでしょうか。

船の科学館HP
招かれざる客 [2007年02月01日(Thu)]
去る1月19日は、このブログの担当者(三浦翔太)の誕生日でした。
と、冒頭から、どうでもよいことを書いてしまいましたが・・・この日、中国山東省の水族館「極地海洋世界」で4歳の白い雌クジラ(体長:約8m)の手術が行われました。
今回の手術は海洋哺乳類の手術としては世界初の試みで、関係者の注目を集めているようです。
このように手厚く保護されるクジラがいる一方で、22日には、絶滅のおそれが強いコククジラが岩手県大船渡市沖の定置網にかかり死んだとのニュースが入ってきました。水産庁によると、アジア周辺海域のコククジラの生息数は100頭前後で、またしても絶滅の時計が進んでしまいました。

※もっとクジラ
(財)日本鯨類研究所
鯨・ポータルサイト

コククジラの例のように、漁業において目的外の生物を捕獲してしまうことを「混獲」といいます。これまでは、漁獲制限のある魚種を捕獲した場合などに問題となる程度で、一般的に大きな問題となることはあまりありませんでした。
しかし、近年では個体数の少ない生物種の混獲が、種保護の観点から問題となっています。

※1年間に混獲で死んだ生物(某国際機関による推計)
●オサザメ:5万頭
●ウミガメ:22万頭
●アホウドリ:10万羽
●クジラ・イルカ:30万頭
●ジュゴン:約1000頭
○信頼できる統計資料が見つからず、数値の正確性には若干の疑問がありますが、ご容赦を。

切り身や加工品、パック入りの状態で魚介類を消費することが多い私たちにとって、漁業の現場でおきている様々な出来事はあまりに遠い存在で、危機感や実感をもつことは難しいかもしれません。また「では、混獲を防ぐために私たちに何ができるのか?」と問われると、私も言葉につまります。
ですが、せめて自分たちが食べている魚介類と、それを取り巻く環境について興味をもち、『責任ある消費者』であろうとする努力は続けたいものです。

なお、WWFは世界の混獲を防止する取り組みの1つとして、環境にかける負荷が少ない漁具「スマートギア(賢い漁具)」のアイデアコンテストを、2005年から開始しており、日本でもいくつかの新手法が導入されています。