場違いな輩 [2008年03月06日(Thu)]
先月、アメリカのマサチューセッツ工科大学で開かれた全米科学振興会の年次総会で、地球の温暖化が進むと南極周辺の海水温が上昇し、これまでは低い水温に阻まれてこの海域に入ってくることが出来なかったサメ等の海洋性捕食動物が侵入し、周辺海域の生態系が大きく脅かされる可能性が指摘されました。
南極周辺の海は、その冷たさが多くの生物にとって捕食者となるサメ等からの防護壁となってきたのですが、同会に出席したローランド大学のシェリル・ウィルガ博士は「100年後にはサメ等が生息できるような海になり、海洋生態系が完全に変わってしまうだろう」との予測を発表しました。 3日には、熱帯から亜熱帯に生息するはずのナルトビエイが、初めて山口県日本海側で捕獲されました。国内でもこのような「場違いな発見」は各地で続いており、同博士の予測も他人事とは思えません。 ※死滅回遊魚の越冬など、皆さんがご存知の「場違いな輩」を、是非ご紹介ください。 |