新たな島の誕生となるか? [2013年12月06日(Fri)]
マスメディアでも盛んに報道されている小笠原諸島
西ノ島近くに火山活動によって誕生した「陸地」 果たして「島」となるのでしょうか? 西ノ島周辺の火山活動は現在も活発で、「同陸地」は 徐々に拡大、現在は長さ約230m、幅約170m、高さ 20m、面積は約4万uを越えようとしています。 では、どんな状態になれば陸地から「島」に昇進するの でしょうか? 国連海洋法条約では、島の定義を以下の3つと定めて います。 @自然にできた陸地であること。 A水に囲まれていること。 B水位が最も高くなる時でも水面の上にあること。 「島」への昇進は国際機関等が認定するものではなく 同条約の条件を満たせば自動的に確定します。そして 同陸地は既にこの条件を満たしており、定着すれば 島となる可能性が十分にあるのです。 国際慣習では、領海内に新たに島が誕生した場合 管轄権があるとみなされ、海図や地図に書き込む ことで、対外的に新島の存在をしめすことができます。 海上保安庁は「形も定まっておらず、動向を見守り 海図に加えるかどうか決めたい」との姿勢ですが 「溶岩流の出現で島として残る可能が高まっている」 と、期待も示しています。 戦前まで遡っても、海底火山活動で誕生した島が 現存するのは、昭和34年に鹿児島県薩摩硫黄島の 東約2qにできた昭和硫黄島ぐらいであり、今後の 動向は未知数ですが、新島となれば、わずかに領海が 広がることとなるため、期待がもたれています。 |
「海洋国・日本」
皆で守りたいものです。