ボランティアと講習 [2007年03月22日(Thu)]
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出張先の広島から更新です。
広島には来年度(5/19)に開催予定の流出油災害ボランティア基礎講習の準備に来ています。 外からの更新は珍しいことではないのですが、いい機会ですので海守が取り組んでいる流出油災害ボランティア講習について、あらためてご紹介します。 《流出油災害ボランティア講習とは》 ご存知のとおり、日本はエネルギー資源の90%以上を海外から輸入していますが、その代表格が石油類です。数万t〜数10万tもの石油類を積んだ多くのタンカーが毎日のように往来し、私たちの社会を支えています。 ラッシュアワーのように混雑する海域や、強風と大波に荒れる海、時には台風の中をも船は進むのです。もちろん安全には十分な対策が講じられていますが、事故は突如として発生するものです。昨今の大型タンカーは船底が二重構造になっているため、少々のダメージでは積荷は漏れることはありませんが、大事故となれば話は別です。 2006年10月にも、鹿島灘で油流出事故が発生しています。幸いにして、この事故では流出した油の量が限定的だったためにナホトカ号事故ほどの被害はなかったようですが、海岸線が原油で埋め尽くされるような事態に発展する可能性もありました。 政府や関係機関はこのような大事故に備えて様々な準備を講じていますが、どうしても不足するのはマンパワーです。重機や油処理剤が使用できない場所に大量の油が漂着した場合、最終的には人海戦術に頼らざるをえないことがあります。 福井県三国町の海岸にナホトカ号から流出した原油が漂着し、近隣住民の方々やボランティアの皆さんが油にまみれながら油回収にあたっている映像をご記憶の方も多いと思います。28万人ものボランティアによって展開された三国町での油回収作業は、日本人のボランティア感を揺るがすほど大規模なものとなりましたが、一方で多くの問題も露呈しました。 例1:気持ちが先走り、かえって現場を荒らしてしまった。 例2:小さな港町に宿も取らずに人が押し寄せ、難民化した。 例3:原油の性質を知らずに作業に当たり、ガスを吸って倒れる。 そこで、海守では前述のような反省点を活かすため、日本財団の助成をいただき、油防除の専門機関である海上災害防止センターと連携して、リーダー講習と基礎講習を開催しています。 ボランティアとして最低限知っていただきたい基礎知識や作業方法、ボランティアとしての心構えなどを身につけていただくことで、事故現場に集まった素人集団(気持ちはあるが、知識や経験はない方々)の中心的役割を果たしていただけると考えております。また、ナホトカ号事故の際は、作業現場への批判や疑問が押し寄せました。 例1:何でさっさと回収しないんだ。 例2:洗剤は使わないのか? 例3:まだまだ油が残っているのに、やめちゃうの? このような批判的な世論の強まりは、間接的に現場を疲弊させ、作業の混乱につながりました。海守の流出油災害ボランティア講習には、これまでに548人の方が参加していますが、このような正しい知識をもった方々を育成していくことも、不測の事態への備えとして重要だと考えています。 来年度は全国7カ所で基礎講習を行い、横須賀では2回のリーダー講習を開催する予定ですので、多くの方々のご参加をお待ちしています。 |





本当に知らないことばかりでびっくりしましたが、正しい知識を学ぶことができたこの機会を心より感謝しています。
何かあった場合、すぐに鹿児島から駆けつけられたらと思っています!!
はるか三陸のヨットマンです。
船員歴10年ふくみのヨット歴40数年、そろそろ世の中のお役に立ちたいと考え始めています。
5月19日は予定に入れましたので、ご指導よろしくお願いします。
地方でも、リーダー講習が開かれると良いと思います。
最近、講習の内容の多くを忘れてしまっているのに気が付きました。本当はその資料を読み直せばいいのでしょうけど。
そういったメンバーのためのステップアップ講習やリフレッシュ講習(例えば1Day)があってもいいのかもしれません。