鉄分供給ユニット、いざ海底へ! [2011年12月01日(Thu)]
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会報誌「うみもり」の取材を通じてご縁の出来た新日本製鐵鰍フご協力を得て準備を
進めてきた鉄分供給による海洋緑化実験「海守藻場再生プロジェクト」が いよいよ本格スタートしました。 このプロジェクトは、全国で深刻化している「磯やけ※1」への対策模索の一環として 同社のご協力を得て行うもので、海藻類の成長に必要な鉄分を海中に供給することで 藻場の再生を促進することが目的です。 「磯やけ」の原因としては海水温の上昇や土砂や農薬の流入など、さまざまな要因が 指摘されていますが、広葉樹林の減少やダム整備などに起因する山や川からの 腐食酸鉄の供給不足も大きな要因と考えられています。 そこで、以前より鉄分供給による藻場再生事業に取り組んでいる同社より、全漁連の 安全認証を得た鉄分供給ユニット100セットを無償にてご提供いただき、昨日(11/30) 海守会員ら地元漁業者の皆さんのご協力を得て、長崎県諌早市有喜周辺の海底に 設置しました。 海守会員の皆さんから候補海域を募り、その海域の海水調査(鉄分量分析など)を実施 するなど、約1年半の準備期間を経て、ようやくこの日を迎えることが出来ました。 新日本製鐵鰍竰n元漁協の皆様には、あらためてお礼を申し上げたいと思います。 今後は、約2週間後に行う海水調査(鉄分の溶出状況分析など)にはじまり、月1回の 定点観測を数年間にわたって実施する予定です。 橘湾に広がる砂漠のような海底に藻場は再生するのか、今春以降の海藻たちの 成長を祈るばかりです。 ※1:磯やけ 海のゆりかごとも呼ばれ、生態系にとって重要な存在である海底の海藻類が死滅し 海底が砂漠化する現象。磯やけ海域には貝や小魚が生息できないため、それらを 捕食する魚も寄り付かず、生き物のいない海になってしまう。 ![]() 鉄分供給ユニット設置作業の様子 |






当会では、数年前からアマモを移植しています。
今年度は木製漁礁も設置した所、アマモにモカサがあまり付着しなくなったり、枯れてしまう葉が少なかったりしました。
なぜなのか疑問に思っていましたが、腐食酸鉄が木製漁礁から供給されていたからかもしれません。
この鉄分供給ユニットはスラグを含んでいて重そうなので、流される事が無く、設置が楽そうでとても良いですね。
人為的要因に傾きがちですが、自然環境を考慮すると一筋縄では解決しないと考えています。
一般に、海の生態系は微妙な環境変化で変わると言われていますので、数年間調査して、結果で判定する事になると思われますが、過程も大切です。
特に最近は温暖化の影響等あるので、時々経過を簡単に知らしてほしい。
豊かな磯の再生は、日常生活の見直しが、基本のようにも思えます。