漂着ごみ処理に光明 [2009年04月16日(Thu)]
![]() 日本海某海岸に溢れる発泡スチロール このブログでも再三にわたって取上げてきた漂着ごみ問題。近年ではボランティア等による回収も盛んですが、一方で、回収された漂着ごみの処理が大問題になっています。 漂着ごみは海水分を含み、また発泡スチロールなどのプラスチック類が多いために高温焼却が必要ですが、ごみの大量漂着に悩む自治体の多くは、このような本格的なごみ処理施設をもっていないため、近隣施設へ輸送するなどの対応に迫られ、財政や周辺環境に大きな負担となっています。ある自治体担当者の弁ですが「住民の皆さんが漂着ごみを回収してくださるのは有り難いし、海岸清掃は必須なのだが、回収されたごみの処理費用が間に合わないので、海岸清掃の回数を調整してもらわざるを得ない。これ以上、回収されても放置するしか手がない。」こんな悲鳴も漏れ聞こえてきていました。 そんな中、9日には、前述のような問題を解消すべく、与党が今国会に提出する予定の「海岸漂着物等の処理推進法案」の骨子が公表され、政府に費用関して「配慮」を求める方針が明らかになりました。「配慮」という文言が気になりますが、大いに期待しましょう。 また、もう一筋、光明が差しています。長年厄介者でしかなかった海岸漂着ごみを燃料に再生させるというものです。発泡スチロール等からは熱処理を加えることでディーゼル燃料としても利用できるスチレンを抽出できます。既に熱処理プラントは各地で稼動していて、漂着ごみ処理への転用が期待されていましたが、いよいよ実現に向けた取り組みが始まったようです。ある南の島で行われた調査によると、海岸に漂着しているごみのうち、約44.5%(体積ベース)が発泡スチロールで、この数字から将来的には十分に黒字稼動が見込めるとのことです。 排出源を止めることが何よりの急務ですが、拾う側、処理する側ともに限界を迎えていた感のある漂着ごみ問題を一歩前進させる起爆剤になることを願うばかりです。 |






無責任な国が余計に無責任になります。