きれいな水≠豊かな海? [2009年01月22日(Thu)]
『海や川に汚水を流さない』ことは法的にも同義的にも当然の責任ですが、『きれいな水(不純物が限りなく少ないという意味で)』が、必ずしも『豊かな海』を育むとも言い切れない事例を耳にしました。壮大な循環を繰り返している自然を、人間が守ろうとすることの難しさを感じます。
ノリの養殖が盛んな志渡湾近郊の漁業組合が「汚水処理場の排水規制によって海が栄養塩不足となり、ノリやカキの生育に深刻な影響を与えている」と訴え、処理場の排水規制の緩和などを市長らに陳情しました。同漁協は「海を汚せと言っているわけではない。本来の豊かな海に戻したい」などとしています。この『本来の豊かな海』が何を意味するのかが大問題なのですが・・・ 「本来は山に蓄えられることで、養分を得てから海に流れていた雨水が、森林の保水力減少等により即座に海に流れ込み、海の養分が不足する」ということは確かでしょうが、排水規制の緩和はどうでしょうか。 |
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/locality/article.aspx?id=20090122000115
私の地元(海岸沿いの町)では海に流れる川の上流の森林育成事業をボランティア中心に実施しています。山の森林のミネラル豊富な水が海(沿岸漁業)を支えているからです。
一度だけ広島の海に潜った事があります。港内で大変濁っており、0.5m先は全く見えないほどでしたが、魚の多さに驚きました。
また、鹿児島県内のある離島の港では20m下の水底まで透きとおっており、水に浮いているのに、落ちそうな感じ(高所恐怖症にも似た感覚)になりちょっぴり恐怖を覚えたことがありましたが、その港の岸壁には、ほとんど貝が着いていませんでした。
私は生物には詳しくないので、濁りと生物についての関係について説明は出来ませんが、濁っている(又は澄んでいない)からと言って、生物にとって住みにくい環境ではないんだなという印象を受けました。(当然、濁りに強い生物や、逆に栄養の少ない環境に強い生物など、種類によって様々だとは思いますが…。)
損なわれた自然を取り戻そうとしても、その方法や着地点を見誤るといろんな問題が出てくるんでしょうね。
この記事についての元ネタが無いにしろ、皆さんの周りでも似たような話はいろんなところで聞いたことあるのでは??
複数情報をもとに筆者が書いた記事ですので、特に元ネタと呼べるものはありません。
大学で環境を勉強した中国人に
日中フォーラムで
中国の環境事情を
聞いた事を思い出します。
あちらでは湖の水質悪化対策として
流れ込む排水の処理をしても
既に堆積している
汚染物質がある限り
環境は改善しないとも聞きました。
発生源は農地から
流れ込んでいる肥料だそうです。
集学的に幅広い見地から
日本が世界に誇れる
環境先進国として遅れをとる国も
引っ張っていって欲しいと
願うばかりです。
検索しても見つからないのですが。。。