その時、必要なボランティア! [2008年03月13日(Thu)]
3/5(水)に明石海峡で発生した貨物船2隻とタンカーの衝突事故はご記憶に新しいと思います。ご存知の方も多いでしょうが、沈没した貨物船からは燃料油数十kℓが流れ出し、ノリ養殖や最盛期を迎えたイカナゴ漁等に深刻な影響を与えています。現在のところ油の流出は止まり事態は収束に向っているようですが、漁業被害は数十億円に達すると見込まれており、あらためて流出油災害がもたらす被害の大きさを実感させられました。関係者の皆様には、あらためてお見舞い申しあげます。
今回の事故は油の流出量が少なく拡散や漂着も限定的だったため、海守では具体的な活動をしませんでしたが、会員さん(特に流出油ボランティア講習を受講された方)からは幾つかの問合せをいただきました。その内容は、概ね「今回の事故へのボランティア派遣はないのか?」というものでした。そこで、どのような時?どのようなルートで?海守会員の皆さんにボランティア活動をお願いするのか、あらためてお伝えします。流出油講習を受講された方はご存知と思いますが、復習としてお付き合いください。 ![]() 誤解を恐れずあえて単純化すると、流出油事故が発生しても、すぐにボランティア募集の呼びかけをすることはありません。大雑把な言い方ですが、大量のボランティアによる作業が必要なのは、油(原油や重油に限定)が海岸等に大量漂着した場合に限ります。事故が発生すると、まずは関係機関によって「拡散させず」「漂着させず」を原則とした防除作業が行われます。そして、初動防除作業の甲斐なく大量の油が海岸に漂着してしまった時、初めてボランティアの必要性が生まれます。また、大量のボランティアを受け入れるためには、受け入れ側の準備等も必要ですので、どうしてもある程度の時間が必要なのです。 ※あくまでも海守が参加を呼び掛けるボランティア活動についての説明です。 ※ここでいう「油」とは原油や重油のことです。 ※流出物がガソリンや化学製品だった場合、原則としてボランティアによる作業は行われません。 ![]() ![]() 被害現場や関係機関との調整が終わり、いよいよ皆さんにボランティア作業をお願いする際は、必ず海守事務局からご連絡します。受け入れ態勢が整っていない状況で大量のボランティアが集中すると、かえって現場を混乱させます。じれったいかもしれませんが、必ずボランティア募集の開始を待ってください。 ![]() 大規模な流出油災害はいつ発生とも知れません。海守では、ナホトカ号事故に代表される過去の大規模流出油事故の教訓を活かし、現場で活きるボランティアやそのリーダーを養成しています。受講いただいた方々の出番が訪れることがないことを祈りますが、もしもの時は是非お力を貸してください!また、前述の講習会は来年度も開催の予定ですので、奮ってご参加ください。文末ながら、今回の事故で亡くなられた方のご冥福を祈ります。 ※来週の萬ニュースは木曜日が祝日のため、金曜日配信となります。 |
漁師の人に聞いたら大阪湾全滅だそうです。
いかなごのいい時期なのにとってもショックな出来事でした。
船が沈んだままで自衛隊も出ず、どうなるのでしょうか・・
とっても不安です。