アワビでお縄 [2007年08月02日(Thu)]
海上保安庁からの注意喚起です。
最盛期のサザエやアワビを狙った密漁で 今年も大勢が検挙されています。 営利を目的とした本格的(?)な密猟者もいるようですが ちょっとした出来心から今宵のツマミを調達していたところ お縄になってしまったというケースも多いようです。 中にはアワビ数個で検挙された例もあり 「自分で食べるぐらいは採ってもいいんじゃない」と思っている方も 多いのではないでしょうか? しかし、貝類やエビなど、あまり泳ぎ周らずに、一生を一定の海域で 過ごす魚介類の大半は、法律により捕獲が制限されていて 原則的に採ることはできません。例え1つでも、密漁という犯罪です。 ●詳しくは本ブログ「どこからが密漁なの?」を参照してください。 「そんなに厳しくしなくても」とお感じになる方もいるかもしれませんが 貝類やエビなどは、一度乱獲してしまうと、あっという間に激減して しまいます。 そこで、漁協などが中心となって、放流や漁獲制限などが行われ かなり厳正に管理されているのです。 ですから、例え少量といえどもルール違反は見過ごせません。 一人ひとりが採る量は少なくても、大勢が何度も取れば 資源保護に深刻なダメージを与えるわけですから。 また、放流や漁獲制限などの経済的負担をしている管理者からすれば 外からヒョイとやってきて、貴重な資源を採られたのではたまらない と思うのも当然のことです。 そこで、海保も法律に基づき、厳しい取締を実施しているわけです。 食卓やバーベキューに花を添えるサザエやアワビ。 安いのもではありませんので、目の前の海にいるとなれば ついつい採りたくなるものです。 ですが、アワビ数個でお縄になっては悲惨ですし 「ちょっとだから、自分は大丈夫」とい考えは危険です。 検挙された人は、口々に「少しだし、まさか自分が捕まるとは」 と話すそうですよ。 皆さん、くれぐれもお気をつけください。 |
常習者は密漁海産物の小売価格の3倍の罰金。払わない者、従わない者にはには当サイトにて写真付きで公表。なんてどうですか。終車違反には厳しいお仕置きがあるのに、こう言う連中が海を汚し岩場にゴミを巻散らかし海産物を盗んで帰ってしまう。キツイ咎めがないからへのかっぱで堂々と何回も繰り返す。駐車違反取り締まり並に厳しく取り締まれば盗人常習者、行儀の悪いバーベキュ者の数はかなり減ると思いますが、美しい日本を作るのには躾けが必要です。
大体密漁者(自覚がある人と、無い人がいるけど)が口にするのが、「お前の海かよ?海は皆のものじゃないのか?」という言葉。
オイラの返事は、「海は皆のものだけど、水産資源は皆の物じゃないんだよ。」ということ。
そこにある水産資源は、タダでは獲れないのです。漁師だって、漁場行使料というお金を払って海産物を獲っているのです。
そして今の時代、場所にもよりますが、海況の変化に伴って、魚介類の水揚高も減ってきています。そんな漁師たちの生活を助ける為に、稚魚や稚貝を購入して、海へ放流し成魚・成貝になるまで育てて獲る、という形になってきています。
(言葉は悪いですが)子供たちをダシにして密漁する人もいますが、密漁を教えるのではなく、海のルールやその場所の決まりを大人が率先して行動し、子供たちに教えてもらいたい。と言うのがオイラの思いです。
沢山のコメントありがとうございます。色々なご意見を寄せていただき光栄に思っております。密漁取締(というより、海産資源の管理体制)については、賛否両論あるであろうことは承知していましたが、あらためて「海は皆のものだ!」という想いが多いことを痛感しました。海を大切にしている方ほど、こういった気持ちが強いことにも頷けます。立場もありますので、ここでは私の意見は控えますが、あくまでも「現行法に基づいた取締に注意してほしい」という注意喚起が記事の目的であることをご理解下さい。
「海の恩恵を感じることが出来るからこそ、海を大切にするのでは?」という、ある海守会員さんの言葉が、頭を過ぎりました。
そうですね、遠くから観察してメモって通報。手っ取り早そうです。
よからぬ方々を見つけたときはぜひ使ってみよう。