市民講座NPO活動のはじめ方 in宮崎県都城市
4回連続講座の第3回 報告
平成20年3月1日 午後1時半〜3時半 会場都城総合文化会館 会議室
モーリー様が始めの挨拶をされています。今日は何があるのか?どういうことを目的でこの講座を開いているのかということを簡潔にきちんと参加者者に説明

前2回がNPOのそもそも論とか、具体的な数字を出されての話をされたので、今回(第3回目)はNPOの活動でどのような感動

を生むのか!具体的にエピソードを話していただきますということで、講演が始まりました。
講師は特定非営利活動法人 ホームホスピス宮崎 代表 市原氏
ホームホスピス宮崎が運営している「かあさんの家」は・・・舅が今、生活しているところ
今回は当事者でもあるこがちゃんですが、意外と知らないことがある。
なので今回の講演は別の意味で楽しみにしていました。
それと今回は、帰省している娘を連れて行きました。
おじいちゃんをなぜここに入居させたのか?ということをまず知ってもらいたいのと、
大学でパワーポイントなど授業で使って説明などしているけど、実際市民の方々がパワーポイントを使いどのように講演し、メッセージを伝えているのか?
などには、いい経験・いい気付きになるかな?と思い参加させました。
市原氏の事例発表は・・・
在宅へ戻れない人をどこで看るか?という話
30年前は専業主婦や嫁が老人のめんどうを看るのが当たり前でした。でも今やっと女性も働きやすいような社会になってきたはずなのに、介護保険では変わらず家族や特に嫁、女性に負担を持っていっている。これってなんか社会に逆らってませんか?
そう!そのとおり!とこがちゃんも思う。男社会であるが故なのか・・・
家庭裁判所で成年後見をとる手続きをするときも、このところでちょっとバトルしたのよ
だって・・嫁って舅の姑のめんどうみて当たり前!嫁の人権はないのか!嫁は介護が必要になったら働けないのか?と思わされようなご発言に

カチーンときたわけ!
でもこれは法律相手でどうしようもない。ずーっとずーっと続いてきた制度を変えないと喧嘩してもしょうがないことなんんです。
話は戻り・・・
その上、死亡場所は施設が80%をしめ、癌患者はなんと94%が施設。
国はこれを40%にしようとしているけど・・・現実、家での介護は無理。満足出来る施設もない・・・これが現状なんです。
グループホームに入っても、脳梗塞や認知症を併発すると再入所はできない。断られる
制度上 ホスピスはがん患者、施設は介護度ある方、高年齢でないとつかえない。
知ってた?
医療依存度が高く自宅で不安
介護力が弱く、在宅介護が困難
今の社会のニーズなんです。自宅でないもうひとつの家が、必要とされています。
今日はターミナルケアの話に絞って事例発表をされました。
涙が出るような話もありました。死は生きている限り来ない人なんていません。100%だれにでもくることなんです。他人事ではありません
人間誰しも最後があり最後のケアが本人、ご家族いかに充実されるか?
看取りの経験がないこがちゃんには、そうなんだぁと思うことばかりの事例発表
そうありたいと心から願った。
日本の制度は、豊かに生きていくために
作られるものと学ぶ
デンマークでは、豊かに生きていくために
どう使っていくかを学ぶもの
ものすごく大きな差を感じる。
と・・・ここで気づかないといけない!
市原氏の熱い思いは、今の制度でできていないことをひとつひとつ実現している。
みながこうありたいと望んでいる・・・けど国の制度上できないことを、
変えよう!可能にしよう
とがんばっているのが市民活動。
これがNPOの活動なんだということが、今日の受講者に伝わっただろうか。
こがちゃんみたいに制度にぶつかり、探して探してこのかあさんの家に入居した人は
痛いほど分かるが・・・福祉は当事者にならないと気づかない部分が大きすぎるのよね・・
市原氏は最後に
to do(何をするか?)
でなく
to be(どうするか?)
NPOで何をするのでなく
NPOという形をとって私はどう生きるのかを考えて活動していかないと、根付いた活動にはならないと静かに語られた。
第一回目の講師 井上優氏(宮崎県NPO活動支援センター長)が講座のたびにしかけている「
豚ちゃん募金」
今回はホームホスピスへの募金を第一回目の講座で仕掛けられました。
講座の最後に講座の皆さんが
募金してくださった善意のお金を、みなさんのかわりにこがちゃんが渡させていただきました。(井上氏は別のところでお仕事中

)
市原氏、ものすごく感激されていました。