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2007年08月12日

夏休みの映画「河童のクゥと夏休み

映画「河童のクゥと夏休み」見ましたか?
かっこつけマン(中3)と見てきました。アニメといって馬鹿に出来ないよ。
「となりのトトロ」のような感じかも・・・
小さな子供は笑い、その横で親は鼻を真っ赤にして涙してる・・乾いた心に水が満たされた感覚がずっと残る内容でした。かっこつけマンも絶賛。
クレヨンしんちゃん「オトナの帝国の逆襲」など多数てがけた原恵一監督が、8月11日宮崎キネマ館に訪れ、宮崎文化本舗の石田代表と楽しいトークショーあり。

 監督は20年前に出会った小暮さんの書かれた児童書が忘れられず・・10年間あたため作った作品といわれた。
クレヨンしんちゃんなど強烈なキャラクターを作らず、とにかく地味なキャラクターでクゥが生まれたようです。(普通は逆)なぜなら、この作品はキャラクターを見せる作品でなく物語を見せたかったからだと言われる。
でも見ている側は、どんどん感情移入してしまう。まんまと監督にのせられた感じです。
登場人物で妹のひーちゃん(瞳ちゃん)・本当に笑う。どこにでもいるよねという女の子。うまい!飼い犬のおっさんは、特に強烈な印象を与えてくれた。
こがチャンは母親、息子を一人旅させる時の母親の微妙な心情描写がすごくて「これは育てた人にしかわからんぞ」と思っていた。

 この映画は2時間18分。子供が見るアニメ映画は普通1時間台が常識、長時間子供が飽きずに最後まで見ていることはすごいことで、監督が言うには大人がまじめに作れば、子供の心に届くものがあるといわれる。

 
 声優も子供を採用し、普通2日でする作業を一と月かけてつくりあげた。ここでも子供の力を信じ任せた。クゥ役の子なんて、最後アフレコ中、クーになりきり泣いていたそうです。
 背景もすごく凝っていて、日本のアニメレベルのすごさに驚いた。
舞台である遠野の川で泳ぐシーンは、見ているだけで気持ちよさを感じさせられ 映像から夏の空気が伝わってきた。自然の描写がすごいと感じた。
気づかなかったが監督さんが、梅雨から夏にかけて子供の肌の色を微妙に濃くして夏らしさを出したといわれたとき・・あまりに自然すぎて感じなかったことに驚いた。

 ETなどの映画は、知らない世界に迷い込んで、また帰っていくのがパターン。
この映画もそうですが、話の中に、社会問題、いじめ、家族の問題などたくさんのことを説教臭くないように入れたのがすごいことで、それぞれが一つの物語として作りこまれている。

 河童のクゥとの最後の別れをコンビニにされたのは深い意味はないらしいが・・劇的なシチュエーションにはしたくなったといわれた。
見ている側はものすごく切なくあっけなく・・なんともいえない気持ちでいっぱいになる。


この映画はお行儀のいい道徳的な映画とは違う。
でも家族で見るのには、最高にいい映画だと思う。期待を裏切らない映画だった。


帰りに・・かっこつけマン、監督にサインもらいご満悦。


照れながら握手もしてもらいました。


宮崎市では、宮崎キネマ館でしか、見れないよ注意
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