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庄内医療生協とまちづくり [2010年11月09日(Tue)]
11/5(金)夜に東京で、山形県鶴岡市の「庄内医療生協」専務理事の方の講演会に参加しました。

医療生協とは、地域住民が自ら医療機関を所有・運営し、住民自らの健康・医療・暮らしに関わる問題を持ち寄って、解決のために活動する組織だそうです。全国の100以上ある医療生協の中でも、庄内医療生協は最大級の規模で、全国各地のモデルとなっています。

庄内地方は、日本の中でも人口減少と高齢化の先進地域だそうですが、そんな中で庄内医療生協は、45年の歴史を持っています。行政にすべてお任せではなく、住民も当事者としてかかわり、安心して暮らし続けられる仕組み作りに長年取り組んできました。住民のニーズに真剣に向き合い、全国や県でそれまでなかった多くのサービスに初めて取り組み、後に県内に広まっていく、というように、市民主導型運動の起点にもなってきました。

2004年には、「庄内まちづくり共同組合 虹」を設立。介護、福祉、損保、サービス、地産地消などの事業者が、異業種の壁を越えて共同の事業を行うことで、個別には実現できない問題の解決を図っているそうです。

ところで、トランジション・タウンは、端的にいうと、エネルギー浪費型の社会から持続可能な社会へ移行していく運動である、と説明されています。いわゆる環境運動の文脈であり、直接的な受益者は、未来の世代の人たちや、絶滅危機にある生物や、危機に気づいて行動を始めた人たちです。でも、実際に地域に根ざした活動を始めようとすると、すでに存在する地域の問題やニーズこたえていくことが不可欠になってくると思います。そういう意味では、地域再生、まちづくりの運動でもあります。なので、庄内医療生協の長年の取り組みは、トランジション・タウンの一つの大きな参考モデルになるのではないでしょうか。

なお、この講演会を主催した、「日本の医療を守る市民の会」は、東京中野で月に1回の勉強会をもう3年近く続けています。友人の女性2人が主宰していて、PARASOLの仲間でもあります。今年の夏には、『医療をつくり変える33の方法』という本も出しました。次回は12/1(水)、引き続き地域医療をテーマにした勉強会があります。
Posted by かとしゅん at 10:19
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