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未来を拓くロウソク! [2009年12月03日(Thu)]

今日は12月3日。

職場の先輩が仕掛けるソーシャルアクション、名づけて
「1,2,3で、施設商品!」の日です。

クリスマス商戦本格化にあわせて、障がい者や社会参画に向けてがんばっている人たちがつくるモノ・取り組みを紹介しよう! というキャンペーン。

→くわしくはこちらのブログをご覧下さい。



さて。

私からご紹介する商品は、こちら。



この色とりどりのロウソク、なかなか日本では見ない色合わせですよね。

どこで作られたものかというと・・・・





インドです。


約1千万人強の世界最多のハンセン病患者・回復者を抱えるインド。

差別が原因で故郷に住めなくなった患者・回復者が集まって暮らすハンセン病コロニーは、
自然発生的にできたものがインド全土で約700ヶ所、ミッション系や政府が設置したものも含
めると約1,000ヶ所あるといわれています。

そのようなハンセン病回復者が暮らすコロニーを対象に、住人の経済的自立のためのマイクロクレジット(無担保小口融資)を行っているのが、

ササカワ・インド・ハンセン病財団

通称SILF:Sasakawa-India Leprosy Foundation
です。



その融資先の一つである、インド北部、ウッタルカンド州の州都、デラドゥーンのコロニーを10月に訪れました。


(写真:Shiv Kushtu Ashram 全景)



デラドゥーンは、ヒマラヤ山脈の麓に位置する自然豊かな街。
ヒンドゥー教の聖地でもあり、祭事に使うお香やロウソクの需要が高いそうです。


16人ほどの住人が暮らすShiv Kushtu Ashuram(シブ・ハンセン病コロニー)では、SILFからの融資を受けて、コロニー住人全員で取り組むプロジェクトとしてロウソクづくりを行っています。

融資額は、26万ルピー(約50万円)。

このお金で職業訓練を行い、ロウソク作りのための着色料や糸、蝋などの素材と機械を購入し、事業を展開していきます。


(写真:2009年8月に行われたトレーニングの様子)


ロウソク作りは、熱したロウを扱うため、手の感覚がない回復者にとっては危険を伴う作業。

それでも、熱いものを扱う工程は手に感覚障害のない人をあてがったり、感覚障害があっても火傷をしないよう特殊な手袋をするなど、工夫をして取り組んでいます。



ハンセン病回復者に対する偏見はインドではまだ根強く、商品を作っても買い手を探すのが一番困難とのこと。

そのために、まずは規格のパッケージを他から購入して商品を販売し、買い手が固定されてきたら、「コロニーの製品だということを前面に出して、オリジナルのブランドを確立していきたい」と、リーダーの方は話してくださいました。


(左の男性がコロニーのリーダー。目力の強い、でも語り口の穏やかな方でした)



コロニーで初めて本格的に着手する収益事業。

作業や販売の過程でその他にも困難はあるだろうけれど、そこであきらめるか、それを打破する道を見つけ出せるかは、

コロニーリーダーの指導力と、プロジェクトに携わるメンバーのやる気次第。

前向きなコロニーと、後ろ向きなコロニーとで、結果は180度変わってきます。


目指すゴールは、
これまで「慈悲(charity)の受け手」として寄付をもらうだけだったハンセン病回復者が、経済的自立し、尊厳のある生活ができるようになること。


そのために、一人でも多くの人、ひとつでも多くのコロニーが「前向き」に融資事業に取り組める環境をつくることが、SILFと、その側面サポートをする日本財団に求められている役割だと考えています。




このろうそく、日本にいながらネットで購入……は、残念ながらできません m(_ _)m

(インドの他のコロニーで作られた品物は一部、日本の競艇場で販売されています!)


音量 日本にいながら購入できる品物たちは、山田さんのブログを玄関口にして色々な情報がアップされていますので、こちらをご覧ください!

音量 コロニー訪問詳細は日本財団ブログ・マガジンでも公開されていますので、こちらもあわせてご覧ください。