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『裸でも生きる』 [2008年02月18日(Mon)]

『裸でも生きる ―25歳女性起業家の号泣戦記―』
著者 山口 絵理子
発行 講談社
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いつもエネルギッシュなパワーをもらう、モリさんからお借りした本。

バングラデシュで天然繊維・ジュートを使用したバッグを生産し、日本で販売する「MOTHER HOUSE」というブランドを起こした女性の手記。


印象に残った部分を抜粋。

* * * * * *

(バングラデシュで初めてスラムを見て:)

「私は、どうして日本に生まれたんだろう。
もしこのスラムの中で生まれていたら、いったいどうやって生きていって、何を考えたのだろう。何かを考えることすらできなかったかもしれない。
どうしてこんな世界が今なお当たり前のように存在しているんだろう」(p.77)


「車にはねられても一言も言えずに立ち去る少年も、クラスメイトの女性も、リキシャ引きになる少年も、洪水の中泳いで薬を買いに行く子どもも、みんな、生きるために、生きていた。
そこに生まれなければ発揮できたはずの沢山の可能性がある。
しかし、正義や努力が日の目をみない腐った社会でも、自分の生きる道を何とか切開き、力強く、生きていた。」(p.111)


「ビジネスはビジネス。利益が出なけりゃやっていけない。社会貢献も何もない……ということ。
『利益第一』になるという意味ではなくて、NGOではなく、『かわいそうだから買ってあげる』商品でもなく、商品として勝負すると決めたのだから、価格、品質、デザインで勝たなければ、生き残れないという当たり前の現実だった。
ビジネスの世界で戦うと決めたのに、『社会的な意義』をアピールすることは、そういった要素に頼ってしまっている証拠だ」(p.165)

* * *

正直、「社会企業家」という言葉も、「フェアトレード」も「ジュートバッグ」も、(最近よく聞くよね)程度にしか思わなかった。

けれど、彼女の生き方は、よく聞く話でもどこにでもある話でもない。


開発援助に関わる国際機関(米州開発銀行)インターンとしてワシントンに単身で飛ぶ、…まではよくある、かもしれない。

でもそこで援助のあり方に疑問を持ち、単身でバングラデシュに乗り込む。

もっとその国のことを知るために、そのまま大学院に進学する。

悪い品質でも「かわいそうだから」と買われるフェアトレード商品に疑問を持ち、
途上国で高品質のバッグをつくる。

作ったバッグを日本で売るために、会社を立ち上げる。

商品であるバッグの価値を高めるために、職人養成学校に無理やり入学して皮の裁断から覚える。


その度に泣いて、ぶつかって、悩む。
その場その場で、自分が感じた疑問や直感に従って、嘘をつかずに生きてきた軌跡。
すごい、の一言だ。
久々にがつんと揺り動かされた一冊でした。

特にお父さんが寿司屋に連れて行ってくれるシーンは不覚にも電車の中で読みながら涙腺が緩んできてしまった。

ピンチのときに現れて、
「まぁ、今の辛さは将来に活きる」
とボソッというお父さん。…かっこいい。



「周りに流されず、自分が信じた道を歩く」

いうのはとても簡単で、でも口にするのは少し気恥ずかしくて、行動に移すのはもっと勇気がいる。
多くの人にとっては。

こういう生き方ができる人には、憧れます。



……でももし実際周りにいたら、危なっかしくて見てられないだろうな。
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