自然なかたち [2006年07月16日(Sun)]
栃木の「親子いきいきランド」でお昼に配られたおまんじゅう。
地元のおばちゃんたちがその場で丸め、その場でガスコンロを使って蒸かしたものです。 市販の味とは一味も二味も違う素朴な甘みで、とても美味しかった。 栃木から次の目的地に向かう途中。 単線の電車の車窓に広がる昔のままの里山の風景を見ながら、お饅頭を頬張り思ったこと。 本当はこういう味は、実のお母さんから、お祖母ちゃんから伝えてもらうものなんだろう。 「自然じゃない形」になってしまっているものが多い気がする。 学校帰りに暗くなるまで公園で遊ぶこと。 子どもが家で夕飯の手伝いをすること。 大人が近所の道で会った人と話をすること。 助成事業で支援している事業は、どこか不自然なものが多い。 子どもに遊び場を用意すること。 親に子どもの育て方を教えること。 子どもに地域の伝統文化を教えること。 それらが社会の中で必要とされていることも、確か。 時間がないから。 忙しいから。 他に誰も教えてくれなかったから。 お金がないから。 人々の意識が変わってしまったから。 でも、生活の中で求められているものを、作られた形ではなく「自然な形」で生活の中に取り戻すことが、目指すべき方向なんじゃないかと思う。 …理想主義かもしれないけど。 まずは、母と祖母から何を教えてもらおうか。 |