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アイコンタクト [2010年07月14日(Wed)]














アイコンタクト
監督:橋本信一
日本/2010年/カラー/ビスタ・サイズ/ステレオ/HDV/88分


---------------------------

聴覚障害者のためのスポーツの祭典、パラリンピックの2009年台湾大会に出場した女子サッカー日本代表チームの成長を追ったドキュメンタリー映画。

同じ職場のチバさん経由でご案内をいただき、試写会に行ってきました。


前半は、ろう学校と普通学校の違いなど、チームの選手たちが育ってきた環境に主眼がおかれている。
使う手話、コミュニケーションの仕方、聴者に対する見方、補聴器の使い方まで、育ってきた環境によって一人ひとり違う。

デフリンピック出場までの過程を追っただけでなく、ろうの世界に関する理解を深めるうえでも参考になる映画です。


印象に残った言葉:

「人は、落ち込んだら下を向いて、地面しか見えなくなってしまう。
聞こえる人なら、周りが声をかけて、顔を上げさせることができる。
でも、私たちは落ち込んでも周りの声は聞こえない。自分から顔をあげるしかない。」


深いなぁ。

強さを感じる。



音量 2010年9月18日(土)より、ポレポレ東中野にて公開されます!
ご興味のある方は、ぜひ。

映画のチラシはこちら。



1000年の山古志 [2009年10月28日(Wed)]







『1000年の山古志』

監督:橋本信一
2009年/日本/カラー/120分/DV

-------------------------

5周年に行けなかったので、せめてもと、ポレポレ東中野で10/30(金)まで上映中の映画を見てきました。



山間の村を訪れて、都会の人はそこを「原風景」と呼ぶ。
そこに住んでいたことはないのに。

都会の人がいう「田んぼ」と、山の人がいう「田んぼ」とは違う。
都会の人がいう「水」と、山の人がいう「水」とは違う。


「復旧はできても、復興には時間がかかる」
災害支援で良く聞く言葉。

道が直った、造成地に家が建った、ということも大きいことだけど、
山が崩れて水源から離れてしまった田んぼに引いた水が入る瞬間や、
神戸から分けられたひまわりの種を絞って一滴の油が落ちてきた瞬間の表情を見ると、
そういうことを重ねて人は乗り越えていくんだ、と思わせる。


災害支援で私が関わらせていただいた場所は峠を一つ越えた塩谷集落だったので、直接知っている方は出てきませんでしたが、風景や、しゃべり方や、牛や鯉を見つめる目は会った人たちと同じで、
当時の底冷えする外気や、ピンクドームのむっとした熱気や、初めて仮設にお邪魔して全然地元の人たちの会話についていけなかったことや、忘れかけていたことが色々思い出されました。


パンフレットに載っていたシンポジウムでの橋本監督の言葉。

山古志の方々は、とにかく人間が濃い。
人間が跳ねてる、というか…ちゃんとした顔をして、ちゃんと目を見開いて、ちゃんと生きてる。
僕らの世代は、なんかフラフラして根っこがない感じがずっとつきまとっているんですが、山古志に行くとホッとします。
なぜかというと、根っこがあるから。



私が時々ふと無性に小千谷を訪れたくなるのも、きっとそのせいだと思う。


この機会に、過去を振り返ってみた。
https://blog.canpan.info/tsublog/archive/22
https://blog.canpan.info/tsublog/archive/91
https://blog.canpan.info/tsublog/archive/124
https://blog.canpan.info/tsublog/archive/321


一人の人が仲間を求め
やがて人と人が絆となり
多くの人たちが塩谷をめざした

ただ復興を願い
村人とともに汗と涙を流した

先人が成し遂げた偉業を
また一歩から




塩谷の芒種庵の玄関に飾られている言葉。

当時、2005年の春にペンキで書いた時よりも、5年経った今の方が奥深く感じます。


あまり知ってる人が出てこないなぁと思いながらエンドロールを見ていたら、復興の影役者、彼らの名前はばっちり入っていました。
さすがです。


改めて、亡くなられた方々にご冥福をお祈りします。



☆ 横浜のシネマ・ジャック&ベティでは11月6日(金)まで上映中です。
ご興味のある方はぜひ。
涙なしには見られません、「ゆずり葉」 [2009年09月02日(Wed)]



最近、ひさしぶりに映画熱が再来しています。


『ゆずり葉』
2009年/日本/103分






正直、そんなに期待していませんでした。
記念映画だし、社会に向けたメッセージがストレートに出た文科省推薦の作品なんだろうな、と。
(実際文科省選定、厚労省推薦を受けてますが)

でもそういったいわゆる「福祉」「記念映画」の枠を越えて、とても質の高い作品でした。


ストーリーの伏線が細かく深く構成されていて、見事。
ろう者に浅かれ深かれ関わった人なら、「あ」と思うエピソードが、全編に散りばめられている。

間接的にしか知らないけれど、現実の世界で聴覚障害のある息子を持つ今井絵理子が、役柄で親に聴覚障害のある人との結婚に反対され、
「もし生まれた子も耳が聞こえなかったらどうするの!」
という母親に向かっていう台詞。

「私が責任もって育て上げます」

どんな思いでいったんだろう。



自分はどんな人間なのか、
ろう者の文化と健聴者の文化、どちらで生きていくのか、
それでもふたつの文化が交わって、壁や誤解が生じた時に、どう立ち向かうのか、
どうしたら越えられるのか、
きれいごとじゃなく、誤解を乗り越えて「通じ合う」とは、どういうことなのか。


胸を打つのは、
自分の弱い部分や暗い部分に向き合って、それを乗り越えようとする登場人物の強さだと思った。

とても強い映画です。


12月頃までの間、ろうあ連盟支部、聴覚障害者協会などが主催し全国で上映しています。

聴覚障害に興味がない人にも、一般上映やテレビ地上波放送で、ぜひたくさんの人に見て欲しいと思わせる作品でした。

お金を払って見て損はありません。
太鼓判。


公式サイトはこちら

予告編はこちらからご覧いただけます。
『ウォー・ダンス』 [2008年12月12日(Fri)]

『ウォー・ダンス〜響け僕らの鼓動〜』
2007年/アメリカ/107分/英語、スワヒリ語



公開前の特別上映会のお誘いを知人にいただいてから、ずっと観たかった映画。
終了2日前になってようやく見に行きました。

ウガンダ紛争地域の難民キャンプ内にある学校の子どもたちが、全国国民音楽祭を目指す過程を追ったドキュメンタリー。


紛争によって孤児になった子の数、20万人。

反政府ゲリラに誘拐され、少年兵士になった子の数、30,000人以上。


ドキュメンタリーというには余りにも映像の撮り方が美しすぎて、この言葉を聞きながらなんでこの角度で写せるんだろう、とか、何台のカメラで撮ったんだろう、とかひねた考えをしながらも、
何度か泣かされました。


出てくる子たちは皆、紛争によって肉親を奪われた被害者でもあり、同時に、加害者でもある。
でも加害者でも被害者でも「紛争地域の子ども」というレッテルでもなく、何か別の名前で、「音楽祭のチャンピオン」と呼ばれることを願って練習に打ち込む。



"we grew up in war zone.
We lost our siblings in the war.
But that's not where the story ends.
We can still be champions."
(私たちは紛争地域で育ち、兄弟を紛争で亡くした。でも物語はそこで終わりじゃない。
我々でもチャンピオンになることはできる)

という先生の強い言葉と、

初めて難民キャンプの外に出て、音楽祭が行われるカンパラという街に向かう際に、
「平和な世界がどんななのか見てみたい」
といった女の子の言葉が印象的でした。


がつんと印象に残るパワフルな映画でした。
"BACK DROP KURDISTAN" [2008年07月11日(Fri)]

トルコから日本に来日し、難民申請をしたクルド人一家。

炎天下の中、渋谷の国連大学前で座り込みをし、難民認定を求め6万人の署名を集め、体調を壊して入院し、それでもトルコへ強制送還されてしまう父子。働きたいのに働けない、勉強したいのに勉強できないまま、ただ道が開けるのを願って動き続ける家族。


身近な人を巻き込んだ問題だっただけに、この映画は客観的には見られません。


あの時どうするべきだったのか?
日本に来る、難民申請をして第三国に定住するという選択が、一家にとって本当に幸せだったのか?
どこまでの人権侵害は耐えるべきで、どこからは保護されるべきなのか?
それを決めるのは誰なのか?


日常でうやむやになってしまいがちな疑問から逃げずに、向きあってひとつの作品にしてしまった野本さんの心意気と行動力には、頭が下がります。


ポレポレ東中野で公開中。です
7/11と21の夜には、インターネット中継でカザンキラン一家もトークショーに登場する予定。


ぜひ見てみてください。そして感想を聞かせてください。
『ひめゆり』 [2007年06月10日(Sun)]





『ひめゆり』
監督 柴田昌平
カラー/130分/日本
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エイブルアートの報告会でチラシを目にして以来、気になっていた映画。

学生時代からの分身的友人と観に行ってきました。


印象に残った部分は挙げきれないほどあるけれど、その中からひとつだけ。

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手術で切断した腕を塵箱に持って行く途中、会った兵士に
「すごい女だな」と言われて、初めて考えた。
あぁ、この1週間か10日かわずかの間に、自分はもう血も涙もない人間になってしまったのかな、と。


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(以下、柴田監督が劇場にいらして、上映後にされたお話)


証言者の方には当時の場所に実際足を運んでもらい、撮影した。

でも一人だけ、室内で撮った方がいる。
お話を聞きながら、「この方はまだその場所に行くのは無理だ」と感じた。


この映画を観て、生存者の方々が良い服を着て当時の壕に立っていることに抵抗感を覚えるという感想を何人かから聞いた。

でも彼女たちにとっては、襟を正して行くところなのだ。
だから綺麗な服を着て行く。


戦後ずっと自らがひめゆりの生存者だということを隠してきた人は、これまで資料館の写真が飾られた部屋に入るのが恐かったという。
「自分だけ生き残って」と責められているような気がした。

でも、自分の経験を話していくうちに、今ではその部屋に入ると写真の同級生たちが微笑んでいるように見えるようになった、と話してくれた。


---------------

死んでいく人にかけた言葉は、残った人が伝えなかったら、どこに消えるんだろう。


亡くなった人と生き残った人とどちらが不幸か比べられないように、東京で戦争を体験した人と沖縄で戦争を体験した人と、どちらがより不幸か比べることはできないし、比べる意味もないと思う。

それでも悲惨な体験をした人が、今も当時と同じ爆撃機の音の下で暮らしている。
東京で暮らしていても、戦争と無関係ではいられない。


東京ではポレポレ東中野で7月17日まで公開予定です。
他地域での上演情報については公式HPコチラからどうぞ。

(よっぽど感受性の薄い人でない限り、誰かと一緒に観に行かれることをお薦めします)


ところで、この映画、予告編も逸品です。(同じく公式HPから見られます)
『BLOOD DIAMOND』 [2007年04月11日(Wed)]

『ブラッド・ダイヤモンド BLOOD DIAMOND』
監督 エドワード・ズウィック
脚本 チャールズ・リーヴィット
カラー/143分/アメリカ/2006年
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レディースデーで観に行ってきました、「ブラッド・ダイヤモンド」。


ストーリーをざっと紹介すると、アフリカのシエラレオネを舞台にした、紛争ダイヤモンドを巡る話。
大粒のピンクダイヤモンドを巡って、武装勢力に拉致された男と、白人のダイヤ密売人である男と、ダイヤを巡る状況を世の中に訴えようとする女性ジャーナリストとの間で起こる出来事を通して、紛争で崩壊していく村や少年兵の姿を描く。


…六本木ヒルズで観る映画じゃないなと思った。
画面も音響も申し分ないけれど、上映室を一歩出た途端、それまでの映画の世界と、六本木ヒルズの豪華絢爛な内装との格差に、気が滅入ってしまう。

そんなの勝手で、実際はどんな小さな映画館で見たところで、値段も住んでる世界も変わらないのだけど。
だけど自分の中の違和感は大事にしたい。


映画の中で印象に残ったのは、主人公に向かって、内戦中の村の孤児院の先生が語る言葉。
(いつもながら、うろ覚えなので正確ではないかもしれません)

Do you think people are born good?
「生まれつき善い人はいると思うか?」

"Whether people are good or bad, it depends on how they act."
「人の善悪はその人が何をしたかによって変わる」



見終わった後に、コーヒー。

思わず聞いてしまった熱い質問。

「世界は変えられると思う?」

それに対する、先輩Iさんの答え。

「世界は変えられない。でも、自分と自分の周りの人は変えられると思う」

なるほどなぁ。そうだよなぁ。納得。


"you can't change the world if you sit in the office doing nothing."
ただ座ってるだけじゃ世界は変わらない。

…という言葉が、ぽっと浮かんで、なかなか消えませんでした。

あのコーヒーの時間は映画を消化するのに、必要だった。
一緒にいてくれた方たち、ありがとうございます。

『不都合な真実』 [2007年04月04日(Wed)]

『不都合な真実 An Inconvenient Truth』
監督 デイヴィス・グッゲンハイム
出演 アル・ゴア
カラー/96分/アメリカ

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ずっとずっと気になっていたところを、終了間近の映画館で見てきました。

公式HPには、「アル・ゴアが半生を捧げて伝える人類への警告」という宣伝文句が。

実際見てみた感想は、1,800円払って、ゴア元副大統領の講義を聞きに行ったような印象。
でもその価値はあると思う。



印象に残った言葉。

“When you hear warnings from scientists, and when those warnings are based on truth, it's important you react to it.”

“科学者から警告が発されて、その警告が事実に基づいたものであれば、それを聞いた私たちは行動に移すべきだ”




地震はともかく、台風や大雨による水害、干ばつは、天災ではなく「人災」かもしれない、という指摘。

アル・ゴアの宣伝ビデオか?という批判も頷ける。
うなずける、けれども。
これだけの発言力を持った人がいて、全世界に対してこの映画を通じて温暖化防止に取り組むことを公言して、もし実際に行動を起こせるのであれば、
彼に動くための場所を与えても良いのでは?


そんなことを考えつつ。
職場の紙コップ消費量を減らすために、マグカップを購入して帰った新宿の夜でした。

…こんなことしかできないけど、まずは目の前のできることから、ひとつずつ、ね。
『父と暮らせば』 [2006年05月04日(Thu)]



父と暮らせば
原作 井上ひさし「父と暮せば」(新潮社刊)
監督 黒木和雄
脚本 黒木和雄/池田眞也
カラー/100分/日本

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ゴールデンウィーク、実家に帰省中のこと。
近所のビデオレンタル屋は1本100円(!)のセール中、ほとんど貸し出し中でかぎられた選択肢の中から、ようやく母と見たいものが一致したのが、これ。

というわけで、myスクリーン初のビデオものです。


ストーリーの舞台は、広島に原爆が投下された3年後。
原爆で父や友人を失った女性のもとに、父の亡霊が現れ、父との会話、衝突、葛藤を通して、周囲の人間の「死」を受け止めていく物語。

「黒木和雄監督の戦争レクイエム3部作の最後の作品」だそうです(公式HPより。)


原爆、戦争、テロ、殺人、交通事故、病死、自殺…
どれが原因であっても、失われる命は変わらない。

それでもやはり、一度に30万人の人が亡くなるという悲惨さは、壮絶なものがあります。

決して「衝撃的」な悲惨さを訴える作品ではなく、日々の日常の生活を通して、じわじわと押し寄せる喪失感、生き残ってしまった自分に対する自責の念、亡くした人に会いたいと思う気持ちを描いた映画だからこそ、胸に迫りました。


母と2人共通の感想は、
「登場人物3人だけでこれだけの世界を描き出すのは、すごいね」
ということ。

もうひとつ私の感想をつけ足すと、…宮沢りえがとにかく綺麗。
このひとは復活するべき女優だったんだなぁ、と思いました。


静かな時間に、見てみてください。
『イノセント・ボイス 12歳の戦場』 [2006年03月03日(Fri)]

『イノセント・ボイス 12歳の戦場 voces inocentes』
監督 ルイス・マンドーキ
脚本 オスカー・トレス
カラー/112分/メキシコ
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公開以来ずっと気になっていた映画。
友人に勧めた手前、ついに観てきました。



政府軍と反政府ゲリラとの激しい内戦下にある、エルサルバドルが舞台のストーリー。
友人が“兵士”として政府軍に徴兵されていく中、ゲリラとして戦う叔父さん、同じクラスの恋人、家族との生活が、次々と壊されていく。

重いテーマと覚悟はしていたけど、……言葉を失くします。


家庭の食卓を、何の前触れもなく突然襲いかかる銃撃戦。
戦場に巻き込まれる一般の市民の生活がどんなものなのかを、つくられた映像を通した拙い想像力だけれど、改めて感じました。

「感動」とか、「泣ける映画」とか、そんな形容詞を使うのは心苦しい。


政治状況が不安定な地にあっては、「テロリスト」・「ゲリラ」と呼ばれる人たちと一般市民とは、紙一重の場合もある。
エルサルバドルにとっては過去の話だけれど、主人公のチャバと同じように脅えて生活する人は現在もいます。
日本も他人事ではないと思う。そういう私も。

だからといってすぐ動くことも他の解決法を示すこともできないけれど。

苦い映画でした。でもやっぱり、お勧めします。


東京ではシネスイッチ銀座で3/10まで公開中です。

映画の公式HPはこちら
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