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インド6:Faridabad Colony [2008年10月24日(Fri)]

デリーから車で1時間半ほどの郊外にあるファリダバード。
ここに、ハンセン病患者・回復者が暮らすコロニーがあります。

ハンセン病患者は昔から差別の対象とされてきたため、一般社会から隔離され、人里はなれたところに暮らすことを余儀なくされている方々が多いですが、このコロニーは少し違う印象。

どこまでがコロニーなのか境界線がなく、車道を一般のタクシーや物売りが行き来します。
良い意味で、「壁がない」。


このコミュニティーの中に工房があり、MESHによるデザインの製品を生産しています。
実際工房の中を見せてもらいました。



電動糸巻き機もあります。
わざわざデモンストレーションしてくれました。



つくられている製品はこちら。
MESHの工房にあったものと同じデザイン。



大量の生糸。



笹川記念保健財団の支援で購入した電動機織機がありますが、電動機織機に必要な原材料は手動のものに使用する材料よりも高いため、入手が困難で、残念ながら現在は稼働していません。
今、原材料を購入するための支援を依頼しているところだそうです。



他にも海外の財団や、インド国内の篤志家など、様々なところから支援を受けているこのコロニー。

支援が入らないコロニーとは何が違うんだろう?
有力なリーダーがいるから?

施設も充実しており、住民の表情も明るい印象を受けました。



そりゃ、ハンセン病回復者がいつも暗い顔してるわけじゃないですよ。
人間だもん。
インド5:MESHデザイン工房 [2008年10月24日(Fri)]

続いて、2008年1月にオープンしたばかりというMESHデザイン工房を訪問。

こんな路地裏にある、一見普通のビルです。



中はこのように、機織の機材や工具が。



このようにしてサンプルを織り上げていきます。




専門学校でプロダクトデザインを勉強したRishikeshさんという若い男性が、代表をされています。
織物が専攻だけど、趣味で木工デザインもやるんだそう。
こちらは木のスプーン。



趣味も、これだけの域に達すれば、立派に職業になるんですね。



ここでは、職人となる人向けのワークショップ(1ヶ月間)と、管理・事務職向けのワークショップ(1週間)の2種類の研修を開催しています。

プロのデザイナーが商品のデザインを決め、細かい仕様まで特定の用紙に落とし込み、それを生産者グループにFAXなどで送る。
受取った生産者グループは、その仕様に沿って商品をつくり、納品する、というシステム。

つくられた製品を見ると、どれも日本の市場でも充分勝負できそうな、質のよいものばかり。
プロの目と手が間に入るだけで、やはり商品の出来は大幅に違うように思う。



写真は、ベッドカバーとクッションのシリーズ。


自分のセンスとスキルを活かして、ハンセン病患者・回復者の所得向上のために貢献するという仕事。
デザイナーとしての誇りを持って仕事をする姿勢が印象的でした。


では、足をのばして、実際製品をつくっているコロニーまで行ってみましょうか?
こちらへどうぞ!
インド4:インドの熱い仲買人、MESH [2008年10月24日(Fri)]

インドで、MESH(Maximising Employment to Serve the Handicapped)という団体を訪問しました。




デリー市内にある、ハンセン病コロニーで生産された手工芸品を販売ルートに乗せるための仲買を行なっている団体です。

日本財団のランチタイムコンサートなどで商品が売られているのを見たことはあったけど、実際に団体を訪問したのは初めて。
現在、52のコロニーに手工芸品の製作を依頼しています。

お店の中はこんな感じ。





壁のディスプレイなどかなり凝っているように見受けられましたが、代表者のJackyさん曰く「今は在庫整理ができていなくて店の中がぐちゃぐちゃ」だそう。

普段はかなりこだわりを見せているご様子。


布製品が多いですが、それだけでなくこんなおもちゃもあります。



こちらは木工品の時計。
企業が実施するイベントの景品として、大量発注が見込まれているそう。




値段を決める際に、生産者は安い値段を提示してくるので、逆にMESHの方でより高い適正価格を提示し、価格交渉をするそうです。通常のやりとりとは逆。
おもしろい。

商品の売上はそれぞれのコロニーで、コミュニティーの自治組織が貯蓄しているとのこと。

障害者が作った商品の売買を仲介する団体・企業はインド国内に他にもありますが、ハンセン病に特化しているのはMESHのみ。


生産が間に合わず、クリスマスの商品が納期を大幅に過ぎて夏頃に出来上がってしまうなんてこともあるけれど、「クリスマスは来年も来るわ」といって買い取ってくれるような、温かいバイヤーに救われているとのこと。

でも一方で厳しい部分もある。
欧米のバイヤーは意識が高いため、フェアトレードの国際的な条件を満たすように、製品素材や製作過程で環境にも配慮しながら、製作しているそうです。

スタッフの語り口調から、生産者に対する愛情が伝わってきました。


この調子で、MESHデザイン工房ものぞいてみましょう。こちらへどうぞー。
コロニーと外の世界の不公正 [2008年10月10日(Fri)]

WHO会議終了後、ひとりでデリーに残り、勉強のためハンセン病関連施設を訪問。

その帰り道、別のNGOからSILF(ササカワ・インド・ハンセン病財団)に新しくスタッフとして入ったSanjeevと車中での話。

「コロニーの中の生活は外のスラムの生活よりも数段良いね」

同じ疑問を、ちょうど1年前にムンバイのコロニーを訪問した時も感じた。
道の両端に並ぶ、どこまでが家でどこからがゴミ置き場か判らないようなスラム街。

一方で、コロニーの中にはコンクリートの家も水道も電気もある。
確かにレベルの高いコロニーばかりを訪問しているのかもしれないけれど、大概においてきれいだ。
そこにさらに、経済的な自立を進めるための支援をSILFを通じて行う。

彼らを支援する理由は、
「ハンセン病になったという理由だけで差別を受けるのは不公正だから」。


でもスラム街に暮らす家族だって好き好んで暮らしているわけじゃない。


「ハンセン病回復者だけの生活を向上させるのは不公正じゃないのか?」

もし誰かにそう聞かれたら、その問いに対する答えはまだわからない。


5本の指の話(手の5本の指の長さが違うように、全世界が平等になることはありえないという話)に例えるなら、1本の指を長くしただけに過ぎないんだろう。

でも、何もしないで短い指を見下ろすだけよりはいい。
そう思わないと、途上国支援は何もできないような気がする。