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三島出張4:新型旅行を考える [2008年01月18日(Fri)]

分科会終了後は、平成19年花の観光地づくり大賞表彰式。



続いて、分科会の報告とパネルディスカッション。
計5名の登壇者による、事例紹介と分科会で議論された問題についてのコメントがありました。



参加者は約100名。
2時間半以上に及ぶ、中身の濃〜いセミナーとなりました。

東京でも大阪でもどこでやっても同じ、ではなく、こんな風に「三島ならでは!ここでやるから意義がある!」という地域色の強いセミナーの方が、やる側も参加する側も面白い。
セミナーの内容だけでなく、開催手法も色々と参考になりました。


詳細については、「続きを読む…」をクリックしてください。
1.セミナー開会の挨拶


日本観光協会 中村徹会長


三島は“湧水を守りたい”という思いを持った住民から始まった観光が評価されて、昨年「優秀観光地づくり賞」金賞を受賞した。

観光立国推進基本法が2007年から施行。
2008年12月に観光庁ができる。今が盛り上がり時。

観光が経済の主流になってきているのはなぜか?
それだけ観光需要があるから。

観光の形態が変わってきている。どこに行きたいかに加えて、自分がその場で何をしたいかに主眼が置かれてきている。

例えば、産業観光、フラワーツーリズム、ヘルスツーリズム(健康づくりをテーマにした観光)、エコツーリズム…
ツーリズムの前に入るものは何でもいい。
それが「ニューツーリズム」、新しい観光の形。



三島市小池 政臣市長 挨拶

観光地として、通過地点ではなく滞在してもらうことを目指したい。

新幹線が停まる駅で、駅から歩いて5分で溶岩の上に森が広がる公園があるなんて、他にはない。全国広しといえども三島が一番。

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2.平成19年花の観光地づくり大賞表彰式

受賞者の言葉から:

北海道上川郡 四季彩の丘

家族に反対されながらも、「将来地域のためになるから」と始めた。
老人ホームのおじいちゃのばあちゃんが丘でお弁当を広げて、「ソフトクリーム食べるのは初めてだ」と嬉しそうに言ってもらえたことが一番嬉しい。


宮崎県東臼杵郡 椎野あじさい組合

過疎化地域で何もないところだったが、集落に1つしかない株を増やして、約3万本まで広げた。

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3.パネルディスカッション


三島市総務部広報広報課副参事
 宮崎 眞行氏

南房総市企画部戦略プロジェクト推進部長
 加藤 文男氏

東武トラベル株式会社企画仕入部副部長
 篠原 靖氏

旅行ジャーナリスト
 沓掛 博光

観光プランナー、優秀観光地づくり賞選考委員
 前田 豪氏



■三島市からの報告: 

キーワードは、
(1)原風景の復活
(2)役割を分担し協働で展開
(3)アメニティの活用と回遊

コミュニティの資源をいかに保存し活用するか。

川に流れるのは、昔は湧水、今は東レの冷却水。
でも風景を取り戻すことに重点を置いた。

川の中にある石の高さを決めるために、住民と400回以上協議した。

「回遊性」駅がキーワード。
どのような駅がいいか市がコンペを行い、住民の意見を採用。

市民の合意形成は行政は苦手。→NPOにやってもらう。

計画の途中で資金難に。
このため全て行政で行うのではなく、民間の土地に行政がものをつくり、民間に管理を委託する形に方針転換を行った。

お金を地域に落とすための仕掛けづくりが今後の課題。



南房総市からの報告:

・成功のためのポイント:
 (1)着地が集客システムを持てば交流人口は増加する
 (2)圧倒的な資源がなければ組み合わせで
 (3)魅力的なメニューづくりには「広域連携」が必須
 …客は移動していく。移動する場所とあわせて連携する。
 (4)集客に有効な「広域ポータルサイト」
 …ポータルサイトを形成していかないと個人客をつかみにくい。

・日帰りバスツアーの一括受発注システムを確立。
地域の資源をまとめて買って、旅行エージェントに売る。
道の駅・枇杷倶楽部が担う。

・観光客はどうすれば来るのか? →五感を刺激する。
 見る・聞く・食べる・さわる・嗅ぐ

・観光客数は季節ごとに推移する。MAXにあわせて整備すると、不安定になる。
 年間を通して来客数を標準化しなくては、いいスタッフが集まらない。



■分科会報告会

・三島のふるさとガイド、現在ボランティアガイドが80名。
・市民と熱い行政の人とが一致して、初めて実現する。
・「下呂検定」…郷土の歴史文化を知りながら興味を持ってもらう。
・埼玉県川越の例:住民が自分達の美観を大事にするような意識を持つまで、30年かかった。

・観光は自分の住む町に誇りをもつことだけでなく、食べていけるようになることが必要。
継続させるためにはガソリンが必要。

・「温泉がある」でも特色を出せていない。「自然がいい」でも活用はしていない。
 何を売り物にしていいかわからない→第三者の意見を聞く。

・いかに商品(旅行パッケージ)を流通にのせるか?
 着地と発地をつなげるコーディネート機関の存在が大事。

天空の森のキリシマさん。
 15万坪の土地の竹切りを一人でやった。
 ふるさとに惚れて、汗をかいてやれば、必ずいいものができる。それくらいの心意気でやらない限り観光立国にはなれない。
 でもその素質が日本にはある。

観光とは、「光を観る」こと
 そこにマスコミは注目する。

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以下、表彰、セミナーを通じて感じたこと。


・自分の地域に誇りを持てることが、地域づくりの前提。
どんな小さなことでも「全国広しといえども、ウチが一番!」と言えるかどうか。

・コンテストやコンクールをやって大賞を受賞した団体の地域でフォーラムを開催する。
→市町村/観光協会に共催もしくは後援として入ってもらう。
→それを全国で類似の活動をしている人たちに見てもらう。
この手法は他でも使えるのでは。

・情報発信をテーマにし、ジャーナリスト等情報発信の核となる人を講師として呼ぶ。
 →各地の事例、問題点に対してプロの目線からアドバイスをもらうとともに、情報発信者となってもらうことができる。
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