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LD親の会けやき講演会:“LD=Learning Differences” [2007年05月23日(Wed)]

5月19日に日本財団ビルで開催された、LD親の会「けやき」主催の講演会に参加しました。



【日時】 2007年5月19日(土)13:00〜16:30
【講演】 「本格始動した特別支援教育」 
【講師】 上野 一彦 先生 (東京学芸大学日本LD学会会長)


お話の中から、印象に残った部分をご紹介させていただきます。

------------------
・日本の教育の特徴:
 日本は行動上の問題がある子には手厚いが、勉強上の問題がある子には冷たい。
 =LD(Learning Disabilities;学習障害)に対しては鈍い。


・特別支援教育の理念は、「障害のある幼児児童生徒への教育にとどまらず、障害の有無やその他の個々の違いを認識しつつ様々な人々が生き生きと活躍できる共生社会の形成の基礎となるもの」
 (2007年4月1日 文部科学省「特別支援教育の推進について」より抜粋)

「共生社会の形成」=インクルージョンの概念。
障害のある子どもだけでなく、困難を感じているすべての子どもに対して常に多様な教育形態が提供されなければならない。


・インクルージョンは、大きな屋根の下で違うことをやっていく、ということ。みんな同じことをするわけではない。


・発達障害の問題は、学力の低下、いじめ、不登校、授業崩壊、全てにつながりがある。
 アンケート結果によると、LD親の会の会員のうち90%の子どもがいじめを経験している。


・これからの学校教育は、「学校では落ちこぼさない」を理念にして欲しい。
 子どもたちは勝手に落ちこぼれるのではない。先生たちが落ちこぼしている可能性がある。


・LD=Learning Disabilities(学習障害、教育用語)よりも、“Learning Differences”。
 「学習の仕方が違う」と理解した方が適切な対応につながるのでは。


・「この人とどうやって付き合ったら居心地が良いんだろうか?」を出発点に考える。

 ある学校で、ボランティアに入っている学生の話を聞いた。
 −子どもがどういうときに教室を飛び出すのか? 
 「授業の最初にわからなくなった時」。
 −飛び出した後はどこに行くのか?
 「2階の階段の踊り場」。

 その学生はちゃんと子どもの行動を把握していた。それがまず大事。
 「教室を出る時は手を挙げてから出て行く」など、約束事をきめていくのが次のステップ。


------------------



講演を聞いて感じたこと。


発達障害をめぐる環境を改善するには、専門家、学校、親、それぞれに役割がある。
専門家は教職員に対する研修、行政への提言など。
学校側は、受け入れ体制の整備、学校における児童生徒への個別対応など。
親は、行政の施策、学校が置かれている立場への理解を深め、良い状態に持っていくように働きかけること。

親がやるべきことを考えたとき、こういった親の会が果たす役割はとても大きい。

負担にならないように息抜きの場でもあり、「頑張れる」仲間を見つけられる場でもあるのだと思います。


親の会の活動に心から敬意を表します。
今後も活動を拝見しつつ、引き続き勉強させていただきます!
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