子どもへの虐待行為 [2014年03月01日(Sat)]
先日、徳島県内で、子どもへの虐待事件が起こりました。特異なため全国的ニュースになりました。まだまだ人々のお接待やおせっかいが残る田舎の街でも、あまりにも非情な行為に深いショックを受けました。
無職の父親は3歳の長男を犬の首輪でつなぎ、昨年の夏頃から室内に閉じ込めていたのです。3歳児はいわゆる自我が芽生え自己主張がはじまり、社会的人間になるために親が日常生活のトレーニングをする重要な時期なのです。何にでも関心を持ち活発に動き始めるので親は休む間もないのですが、この親たちは自分の都合の良いように犬と同じ扱いで子どもに首輪をはめ鎖でつなぎ飼っていたようです。また身体への暴力もあり、近所では子どもが5時間ぐらい泣いていたこともあったと言っています。 訪ねて来た友人が首輪をはめているのを見て警察に相談し、警察と児相職員が機敏に動き、子どもを救出し父親を逮捕したそうです。友人によって大事に至らずに済んだのですが、見過ごしていると虐待は繰り返しエスカレートしていきます。 若いカップルの中には、「できちゃった婚」で結婚して出産し、混乱や不安、失業による貧困のために子どもに虐待を始める場合もあります。望んでない妊娠であること、親になる準備ができてないこと、子育ての方法を学んでいないこと、身近に相談しサポートを受けてないこと、自分の虐待問題が解決していないことなども理由です。また今回のように母親が深夜も働いているので、失業中である父親が役割を交替して子どもと向き合わざるを得なかったのでしょう。 両親が役割交替しているのはよいのですが、子どもへの思いやりと世話ができないと父親とは言えません。子どもは人間であり日々発達していることをしっかり受け止め、先ずは日常生活の食べる、着替える、排せつ、眠る、お風呂、遊び、教えるなどの世話ができることが肝心です。 若い父親だけではとてもむりです。どうか近所の方や実家の親や専門家にサポートを受けて学びなおしてほしいです。親は自分の要望や実現は後回しになります。覚悟が要ります。 保護された子どもが「ママに会いたい」と言っているのが、救いです。児相ではトラウマにならないようお願いしたいです。 |