女性差別はいつまで続くの [2018年04月08日(Sun)]
男性の中には、現代に女性差別はないと言う人もいますが、性別で差別を受けてない立場の人が言っているようです。
最近、メディアをにぎわした「日本相撲協会」の地方巡業で、京都府舞鶴市長(男性)が土俵に上がり挨拶中に倒れてしまい、スタッフは右往左往し観客もおどろきました。その中女性観客が倒れた市長に応急手当をしました。ところが、何もできなかったスタッフが「応急手当中の女性」に土俵から降りるようにと何回もアナウンスをしました。人の命より「相撲の伝統・しきたり」を優先したのです。 あきれてものが言えません。世界中に報道され日本の時代錯誤、女性差別を伝えてしまいました。すごく寂しいし、虚しいです。 日本相撲協会ではたくさんの批判を受け、緊急時の人命救助のときは、例外にするとのことです。ですが、挨拶や優勝カップを渡すのは、男性は出来るがあいかわらず女性はダメのようです。伝統(昔は女相撲があったそう)は人間が作ったものですから、時代とともに人間が変えていけるものです。相撲は国技だそうで、協会は公益財団法人だそうで、税金(女性が払った税金も含む)をもらっているそうです。暴力を振るい、女性を排除するような団体に優遇措置をするのはどうでしょうか。なぜNHKは相撲の放映をするのでしょうね。まぁ相撲ぎらいになりますね。 「内閣府の男女共同参画局」は何をしているのでしょうか。警告などしてほしいですが、保守政権が丸かかえの部署では何もしないようです。 アメリカでは「全米女性機構(NOW/全米フェミニズム組織)」が力を持っています。いろいろ差別に声をあげてきました。日本ではそういう「核」となるところがないですね。「日本女性会議」は全国自治体が持ち回りで開催しており、終われば解散するので責任の所在がわからないですから。 日本の女性たちは、問題があると個々に解決するために動いていますが、まとまらず弱いですよね。頼みの女性議員は少なく結局は何も変わらない。 ちなみに、健全なパートナー関係を築く「選択制夫婦別姓制度」の制定や女性議員を増やす手立てもせず、女性皇族の宮家設立や「天皇陛下即位式(皇位継承の儀式)」も女性皇族の参列はなく、家庭内の家事・育児の偏りなどまだまだ女性差別の国と言えます。 「個人的なことは政治的こと」と言いますが、政治が動かないと差別は無くならない。 |