警察官のデートDVについて [2014年04月16日(Wed)]
先日、警視庁・警察官(s県、24歳)が、自分が起こしてしまった不祥事に、恋人だった幼なじみの警察官女性の心が離れていったのを逆恨みして彼女を殺害し、自分はマンションから飛び降り自殺をしてしまいました。
昼の情報番組では、加害者の24歳の短い人生を嘆いていましたが、では被害女性の人生はどうなのでしょうか。 加害者は自分の気持ちだけで行動し、相手の生命や夢や希望などは関係なく、親密な関係ではいかにも自分の持ち物との思い込みで、彼女が離れていくと喪失感から自分なりの完結をしてしまいました。本当に自己中な思考で、殺された女性の恐怖感や無力感、残された遺族の方の絶望感、口惜しさはいかばかりでしょうか。 恋人、夫婦などの親密な関係では、まだまだ根強いジェンダー観により男性が主体、上位、リードする立場の思い込みで、女性は客体、下位、従い合わせる立場として、相手を支配して行くのです。なかなか「対等・平等な関係」にはならないし、女性の自己決定ができないのです。特に結婚制度では、新戸籍となっても「選択制夫婦別姓」ではないため、妻が圧倒的に夫姓に変えているのです。もちろん通称は使えますがこれがまた大変で、あらゆる公的書類は戸籍名を使用しなくてはならず、2重氏名を使用するのは不便で結局は戸籍名に変えざるを得ないため、夫側は自分の財産・付属物と解釈してしまいます。恋人関係でも同じ構造です。また警察の組織自体が男性主体で、実際は、女性は客体扱いの男性サポートの立場と言われています。 社会や組織の考え方が大いに加害者に影響を与え、男性主体の女性に共感や尊重をしない関係を作ってしまうのです。 本当に彼女を愛しているのなら別れることを受け入れるしかないし、自分の言動に責任をとり、仕事を退職してもまた人生をやり直すことが十分にできることを知ってほしいです。親密な関係においてもどんなときでも絶対に暴力を容認してはいけないのです。 短絡で狭義な考え方をしないことです。そのために専門家に相談をしてほしいのです。人間は再生できるのだから。 |